作品情報
『真鍮の評決 リンカーン弁護士』は、マイクル・コナリーによる受賞作として、題材の奥にある人の記憶と関係を見つめる作品である。
弁護士ミッキー・ハラーと刑事ハリー・ボッシュが交差する法廷ミステリー。大物弁護案件の裏に潜む殺意と利害を、ロサンゼルスの司法制度を背景に描く。
書籍情報
- 出版社
- 講談社
- 発売日
- 2011-02-15
- ページ数
- 246ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784062768399
- ISBN-10
- 4062768399
- 価格
- 13 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
≪第三回≫小説現代 長編新人賞受賞作 こんな物語読んだことない。いつまでも思い出す。 人生観が変わるかもしれない。そんな、小説。 あの人に見せたい、高くて青い空。私に与えられたのは、一本の糸。 地獄の天上の向こうに、高くて青い空があったら。それは地獄で暮らす鬼たちにとって、救いか、報いか。ここは説法に耳を貸さない民衆に僧侶が、美しいものに醜いものが、鬼となり罰を与える場所。そんな地獄に堕ちた女郎の願いは、蜘蛛(くも)になること。日誌を書く役目を与えられた彼女が見つけた何か、とは。 衝撃のデビュー作。 地獄に堕ちた、女郎。人を怨み続けると、自分の心まで真っ黒になる。 自分が誰かを傷つけるようになり、自分が人から怨まれるようになる。そして真っ先に取り返しようもなく傷つけるのは、自分を心から思ってくれている人。 「お主、見事な女じゃったぞ。人に置いて逝かれても、誰も置いて逝かなかったな」
レビュー
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地獄を垣間見たい人に最適
筆力は新人とは思えぬものがあります。遊女の堕胎のシーンなど実にリアルに描かれています。来世の行く末が危うい人には、地獄の成り立ちの道案内として最適かも。 最後のオチが平板すぎるのが難点か。
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どこが良いのか分からない
元女郎で地獄におちた女が、「鬼蜘蛛」として亡者を苦しめる鬼の仲間を命じられるが、 同時に閻魔様から日誌を書くように言われる。以後、地獄でのいろんな出来事が、閻魔様 に語りかける一人称で語られる。つまり、「地獄を舞台にしたファンタジー」とも言える。 正直言って、作者の独りよがりの文章に付き合わされるのはゴメンだという感想しか持 てなかった。遊女の堕胎のシーンは他の人も書いたように多少面白みはある。その他、罪、 怨み、救済など、ちょっと哲学的とか考えさせる一面も持ってはいるが、エンタメにおい てはそれは不要だろう。哲学とは別に、分かりにくい文章も目に付く。 とにかく、読了した満足感はまったく得られなかった。だが、こういうのが好きな人も いるかも知れないので、星の数は1とせず2とした。
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蜘蛛の糸+救い
面白かったです。 一人称で語られていくストーリーは、他作品にもありましたが。 このお話は、会話もあったので読みやすかったです。 女郎と地獄と蜘蛛の糸。 そこに加わる救済のモチーフ。 なにより、許すことが土台なのだなと思いました。 女郎について、まだ知らなかったあれやこれや、知りました。
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2008年後半逸品作品
第三回小説現代長編新人賞受賞作。 閻魔さまに蜘蛛にされた元女郎が見た地獄での日々。 地獄での日々から人間の業の深さと、己が己を救う心の行方が胸を打つ。 地獄に落ちてきた心を、地獄の深い闇の中で見つめざるを得ないのは、終わりのない時間がそこにあるからだ。 こんな題材と舞台なのに、作品は全くどろどろしていない。 歯切れのいい元女郎である蜘蛛が導く結末に向けて、読む手を休めることが出来ない。 人が生きる意味、人間が抱える欲、あの世に逃げる業だけでなく、傲慢な自分だけの人生を生きてきた人にも業がある。 作品の奥深くに導かれながら、読み手も己の胸の内に入る。 見事な逸品だった。
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2008年私のベスト本
審査員をうならさせたのことだけある。処女作にして、これだけの文学を書くとは、大物作家になるかも。
関連する文学賞
- アンソニー賞 第24回(2009年) ・長編賞