闇の記憶 (講談社文庫)
コーク・オコナー・シリーズの一作。過去に起きた悲劇と現在の捜査が絡み合い、家族、土地、信仰の痛みを背負った人物たちの選択を追うミステリー。
作品情報
森と湖の土地に、忘れられない闇が戻ってくる。
ウィリアム・K・クルーガーの Mercy Falls の邦訳。自然と共同体の結びつきが強い土地を背景に、事件の謎と人間関係の傷を重ねて描く。
書籍情報
- 出版社
- 講談社
- 発売日
- 2011-06-15
- ページ数
- 608ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784062769532
- ISBN-10
- 4062769530
- 価格
- 691 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
元保安官コーク・オコナーシリーズ最新作。ミネソタ州オーロラで大晦日のパーティーを抜け出した女子高校生シャーロットが行方不明になる。捜索に加わったコークは遭難しかかるが不思議な影に助けられ…。
レビュー
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ドキドキしながら読みました
最初の5ページですぐに引き込まれました。 いつもとは違う感じです。 「どうした?どうなるの?」とドキドキしながら読み続けました。 奇を衒う事の無いストーリー展開と、丁寧な登場人物の描き方に感動しました。 そして、登場する女性がとっても格好良くて素敵です。 主人公を助ける新しい女性も、弁護士の妻も、そして私の好きなローズ。 クルーガーのみならず、このクルーガーの作品を訳しているのが女性だから、骨太だけれどとっても繊細で丁寧な感じを受けるのでしょうか? 今までと違った展開になっている今回のクルーガー。 家族を守りプライドを守る主人公のコークに、今度だけは命も守って貰いたいと思いました。 早く12月になってほしい。 早く続編が読みたいです。
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正統派ハードボイルドの傑作
シリーズものにしては品質のバラつきがなく、これまでの作品同様に楽しむことができた。 次作の”希望の記憶”が本作の後編にあたる2部構成なので、ストーリーが完結しないところが唯一もどかしい部分である。 前任保安官の不祥事によって、保安官に復帰したコークだが、次々と降りかかるトラブルに毅然として立ち向かっていく姿に勇気づけられる。 コークが担う正と悪が対峙する構図はこれまでと同じだが、悪を担うシカゴのセレブ家族が一筋縄でいかないキャラが多く、それがストーリー構成にうまくアクセントをつけている。 次作を読むのが待ちきれなくなる傑作である。
関連する文学賞
- アンソニー賞 第21回(2006年) ・長編賞