ハロー・ワールド ――Hello World―― (講談社ラノベ文庫 せ 1-1-1)
クリスマスイブに出会った謎の銀髪少女をきっかけに、少年が軍事企業の追跡から逃れる逃避行へ巻き込まれるライトノベル。天才プログラマーの少女と平凡な少年の出会いを、SF要素を帯びたボーイ・ミーツ・ガールとして描く。
作品情報
家の前で倒れていた少女との出会いが、少年の日常を国防兵器をめぐる逃避行へ変える。
第3回講談社ラノベ文庫新人賞大賞受賞作。刊行時は著者名を仙波ユウスケとして『ハロー・ワールド --Hello World--』が出版された。世間知らずだが高度なコンピュータ技術を持つ少女・麗奈と、彼女を保護した少年・朋生が、軍事企業の追手から逃げる。
レビュー要約
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ボーイ・ミーツ・ガールの勢いと、逃避行の緊張感を楽しむ声がある。終盤の展開には好みが分かれるが、少女の秘密を軸にした読みやすさが支持されている。
書籍情報
- 出版社
- 講談社
- 発売日
- 2014-05-02
- ページ数
- 287ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784063753769
- ISBN-10
- 406375376X
- 価格
- 405 JPY
- カテゴリ
- 本/コミック・ラノベ・BL/ライトノベル
クリスマスイブの夜。アルバイトから帰った少年・池野朋生は、家の前にひとりの銀髪の少女が倒れているのを見つけた。麗奈と名乗った彼女を、なりゆきで朋生は家に住まわせることになる。世間知らずな麗奈だが、コンピュータに非常に詳しいなど、なにやら秘密を抱えている様子。だが数日後、麗奈の姉を名乗る少女が現れ、彼 女を強引に連れ戻そうとする。どうやら麗奈は軍事企業エイジス社の最重要プログラマで、この国の国防兵器を一手に握る天才少女らしい。そして迫るエイジスの追っ手から逃れるため、朋生と麗奈たちの、行くあてのない逃避行が始まる――。第3回講談社ラノベ文庫新人賞《大賞》受賞の鮮烈な新本格ボーイ・ミーツ・ガール開幕!
レビュー
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パソコン詳しい女の子はみんな玖渚に見える
第3回講談社ラノベ文庫新人賞大賞 最後の神の行動には思わず絶句。最後の最後の展開はご都合主義という感じもあるが、非常に全体を通じて完成度が高く、最後まで楽しく読めた。ところでこれ麗奈が青い子で、朋生がいーちゃんで、神様が赤い人?
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面白いような気がしました
微妙な内容だった気もしないではないですが、面白いような気もしました。深く考えてはいけないような気もします。 コンパクトに1冊で完結しているのは良いと思います。まあ次巻があるようですが話の区切りが付いているので問題無いと思います。 文章は面白く読みやすかったです。
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面白いですよ
大賞作品、ということで購入してみましたが 文章はしっかりと読みやすく、物語の進め方も 安定していてちゃんと楽しむことが出来ました。 最初、このページでの評価が低くて購入を少し躊躇いましたが、実際はストレスのたまるラブコメ(沢山のヒロインが主人公に好意を持つなど)ではなく1人のヒロインとゆっくり関係を深めていくといった純粋なラブコメだなぁと思いました。 しかし、シリアスな舞台設定の中で、なんでも出来る天才の存在、異常な速さのヒロインの厚生、死者が出ないなど少しあれだな、と思うところはありました。 シリアスな舞台と少しマッチしない設定の甘さや 綺麗で丁寧なイラストと安定した文章力から評価は4にさせてもらいました。
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懐かしのセカイ系っぽい作品だけど、味付けがかなり「甘口」
10年以上前に流行った「イリヤの空、UFOの夏」だったり「最終兵器彼女」といった作品が その代表作として挙げられる「セカイ系」というジャンル。作中で展開されるシチュエーション から見れば、表面的にはそのジャンルの後継者にあたる様な作品だが果たして現在のラノベ界の 状況で「セカイ系」がどの様に変化したかというと… 物語は雪の降りしきるクリスマスの夜、主人公の池野朋生がバイトからの帰り道、 自宅近くで一人の行き倒れ同然の少女と出会う場面から始まる。雪の降る夜に一糸まとわぬ姿で バイクカバーだけを服代わりに身に付けていた宇神麗奈と名乗るその少女を保護した朋生だったが、 裸身を隠そうともせず、空腹を見かねた朋生が作ってやったスパゲティの食べ方も知らないなど 一般常識が欠片も無い麗奈に困惑させられる。しかし朋生にPCを貸してもらった麗奈は途轍もない 速度でプログラミングを始める。その頃、大手民間軍事会社「エイジス」は脱走した最重要プログラマ である麗奈を追い、姉の純に捜索を命じていた… 「世界の運命を変える『軍事力』に直結した少女」、「究極兵器少女と平凡な少年との出会い」、 「組織を相手に無力な少年少女の逃避行」設定や展開されるシチュエーションの表層部分だけを 見れば完全に「イリヤ」とか「最終兵器彼女」とかの直系の後継者の様に思われるし実際作者も その辺りの作品群を念頭に置いて書いたものかと思われる。ただし、上に挙げた作品が 「辛口カレー」だとすれば本作は何というか…「カレーの王子様?」えらく味付けが甘口で 「ああ、今のラノベ界じゃこの辺りが落とし所になるのね」とラノベ界の10年前との変化を痛感させられた 文章力なんかは流石に大賞作品だけあってストレスも無く、中堅作家並みの安定した筆力を感じさせる ストーリーも途中でだらけた印象を読者に与えない様にキビキビ展開される事を考えたら構成力も 新人作家としてはそれなりのレベルにあるかと。少なくとも技術面での不足は無い ただ、読者に「セカイ系」を意識させるシチュエーションが連続するので、昔の「セカイ系」を期待した上で 読んでしまうとセカイ系の特徴である「無力な主人公の追い込まれ方」や「突きつけられる結末の救いの無さ」 という点において「これはちょっと違うな…」という違和感が残る主人公の朋生とヒロイン麗奈の逃避行は 麗奈の姉で「エイジス」を裏切った凄腕エージェントの純に先導された保護者付家族旅行であって荒事の方も ほとんど純に任せっきりという事もあり、「イリヤ」での浅羽とイリヤの逃避行や「最終兵器彼女」での シュウジとちせの駆け落ちで学生であり子供である主人公が体験させられる「冷たい現実の中で自分の 無力さを突き付けられている」という状況の切迫感がどうにも乏しい ヒロインである麗奈の方も5歳の頃から独房に近い様な監禁室でプログラミングばかりさせられていたという 設定の割には朋生や朋生の幼馴染・伊織と数日関わっただけで人間性を回復するなど少々ご都合主義の 感が否めない。姉の純が実態を知らされた事で死を覚悟してでもエイジスを裏切る事を決断するぐらいに 麗奈の人権を完全に否定した様な状況で幼少時から長期間過ごしていたらもっと根源的な所で情緒面などが 壊れていなきゃおかしくないか、というツッコミは野暮なのだろうか?この辺りの感性がどうにもウエット過ぎて 自分には馴染めなかった そして本作はかつての「セカイ系」では絶対にあり得なかった無力な存在を万能の力で救済してくれる 「神様」が登場する点が大きな特徴エピローグでは次巻以降に繋げるためか、やたらとこの「神様」による 「救済」が大盤振る舞いされ、徹底的に自分の無力を突きつけられて頼みの綱であった純も失い、結局麗奈も 奪い返されて絶望のどん底に叩き落された筈の朋生と読者が「今までの辛かった展開全部無し!」とばかりに 「神様」の力で全ての状況がひっくり返り、唐突すぎるハッピーエンド的状況に連れていかれるのでちょっと ビックリした。最近のラノベがビターな展開を徹底して避ける事は知ってたつもりだけどこの展開は… 「イリヤ」や「最終兵器彼女」の救いの無いラストに比べてるとあまりにも結末がお優しすぎて物語そのものが ブレているとしか感じられなかった 文章力や構成力はたしかに受賞作品だけあってそこまで酷い「ハズレ」では無いけれども、大甘な味付けが 個人的にはどうにも受け付けなかった。かつて流行ったという「セカイ系」は読んでみたいけど過程や結末が 辛口過ぎる物や苦過ぎる物は苦手、という方に合わせた「セカイ系っぽい何か」とでも言うべき一冊 「辛口」「苦味」「エグみ」が効いた作品が今の時代に受け入れられるのはそれ程までに難しい事なんだろうか…?
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主人公の空気感
決して悪い内容ではないのですが大賞作品に合ったおもしろさかというと微妙。
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セカイ系風イチャイチャラブコメ?
まぁまとめるなら、サイカノやイリヤ辺りの懐かしのセカイ系の シチュエーションの中でテンプレのイチャイチャをする、 セカイ系風イチャイチャラブコメと言ったら良いのかな? 正直何とも中途半端な内容でした セカイ系というには、強烈な承認欲求とか自己愛とか特有のエゴがなく、 美少女と同居する上でありがちなラブコメをして緊張感がないし、 ラブコメというには、ヒロインの設定や背後の組織の設定、 いかにもなセカイ系的な展開が少しシリアスすぎる。 誰も得しない、誰得というのはまさにこの事。 ある意味で、現代のセカイ系とも言えないでもないけれど、 それならセカイ系は本当に終焉を迎えたんだなあとしみじみ。 星一つにしたい所ですが、絵はそこそこ可愛かったので星二つです。 ブラを付けている所を挿絵で見たかったかなぁ‥‥
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うーん、残念
文章はラノベにしては固めだが、読みやすくはある(ただし美文というわけではない)。 登場人物たちの思考や行動に釈然としないものがあり、それらが物語の推進力になっているのではなく、物語を作者の意図した方向に進めるために、逆算されて登場人物の行動が決定されているような印象を受ける。 そして主人公の存在感がものすごく薄い。 一介の高校生にすぎないのだから無知で無力、という設定にしたのは作者のリアル志向の表れなのかもしれないが、妙に諦めがよく淡々としていて、好きな女の子を何が何でも守ろうという熱さや必死さが伝わってこない。 このような似非セカイ系ボーイ・ミーツ・ガール物は嫌いではないが、この作品からは何らカタルシスが得られなかった。残念。