月に吠えらんねえ(1) (アフタヌーンKC)
清家雪子の漫画シリーズ全11巻。近代詩歌俳句の作品から生まれたキャラクターたちが住む□街を舞台に、文学者本人ではなく作品のイメージを通して、近代日本の創作と狂気を描く。
作品情報
詩歌句の街で、近代文学の作品たちが人の形を得て生きる。
講談社アフタヌーンKCの漫画シリーズ。受賞対象は全11巻だが、単一セット ISBN は確認できないため、bookIdentifiers には第1巻の紙版 ISBN を代表値として記録する。
レビュー要約
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文学作品をキャラクター化する大胆な発想と、近代詩歌の暗部へ踏み込む重さが評価されている。知識が多いほど読みが深まる一方、感情の強い場面も多く、独特の読後感を残す。
書籍情報
- 出版社
- 講談社
- 発売日
- 2014-04-23
- ページ数
- 259ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 12.8 x 1.8 x 18.2 cm
- ISBN-13
- 9784063879704
- ISBN-10
- 4063879704
- 価格
- 80 JPY
- カテゴリ
- 本/コミック・ラノベ・BL/コミック
□(シカク:詩歌句)街。そこは近代日本ぽくも幻想の、詩人たちが住まう架空の街。そこには萩原朔太郎、北原白秋、三好達治、室生犀星、高村光太郎らの作品からイメージされたキャラクターたちが、創作者としての業と人間としての幸せに人生を引き裂かれながら詩作に邁進する。実在した詩人の自伝ではなく、萩原朔太郎や北原白秋らの作品から受けた印象をキャラクターとして創作された、詩人たちと近代日本の業と罪と狂気の物語。
レビュー
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文学作品を読んでいるよう
久しぶりに最高の作品に出会いました。 内容にはグロい・気持ち悪いシーンが出てきますので、そういうものが苦手な方は読まない方がいいかもしれません。もったいないですが また、男同士の恋慕というか、少しですがそういった話も入っています。私は「BL漫画」ではないと感じましたが、同性同士の関係性が許せない方も読まない方がいいでしょう。 絵は普通に上手いです。私好みでした。 どのような作品か知りたい方は検索すれば無料で1話だけ試し読みができるので、それだけで十分この漫画の雰囲気が分かると思います。 1話を読んでダメだと感じたら買わない方がw 私は1話を読んで衝撃を受け、即買いしましたので・・・ そして詩や句に縁のない方にも読んでほしいです。私は小説は少々読みますが詩などは全く興味がありませんでした。でもハマりました。 小説を読んでいるような感覚に陥るというか、うまく言えませんが、2巻がものすごく待ち遠しいです。最高でした。
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きちんと調べた上で大胆にジャンプしている
タイトルから想像できるように、主人公は萩原朔太郎。 詩人、歌人、俳人の住む架空の街「□(しかく・詩歌句)街」で、朔太郎が、北原白秋が、与謝野晶子や山頭火などの明治〜昭和の詩人達が生活しています。近隣にはどうやら小説家の住む街や画家の住む街などがあるようなのですが、相互に人が出入りしているようすはありません。 その辺、「文豪スレイドッグス」と似ているようで、全く異なっている作品です。 作者は、各詩人の人生、性格、関係性を徹底的に調べあげ、かつ、「フィクションです」と記載することで、事実を元にして、彼らの作品から想像できる方角へと、大胆に飛躍する物語を作り出しています。 きちんと調べているからこそ書けるウソ。魅力的です。巻末にはびっしり参考文献リストがあって、並々ならない下調べであることがわかります。 草野心平なんか、そのものずばりカエルの姿で、殺されてはよみがえる。宮沢賢治は狸の姿で電車の車掌をやり、高村光太郎はチエコというロボットを作っている。なんか、すごい。 物語は、朔太郎の親友室生犀星のゆくえと、なぜ誰も彼の顔を思い出せないのかという謎を追い、誰だかわからない首吊り死体や、得体の知れない白秋の言動などが加わって目が離せない状況になっています。
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ファンタジー、サスペンス、ホラー、ミステリー、推理、コメディ、人間ドラマ全部入り
作品全体のレビューとして1巻の欄に書かせていただきます。 普段漫画でなく、本を読まれる方にぜひおすすめの作品です。 逆にいうと読解力や想像力や推理力で補っていかないと理解できないタイプの作品です。 純文学にエンターテイメント性(推理/耽美/ホラー/ミステリーなど)が入り混じっている、いい意味の難解さ。 夢野久作やカフカ、バタイユを読んだときのような浮遊感と酩酊感、二日酔い感に陥ります。 絵は繊細すぎるほど繊細で美しく、かつとんでもない表現が予告もなく現れて、テーマ通りに日本文学特有の憂いや陰湿さ、深みをそのまま1コマ1コマへ引き込んでいます。作者の清家雪子先生の心の中でどんな渦が巻いているのかを考えると非常に恐ろしくなり、それを乗り越えて毎月作品を生み出している力量は実に驚異的といえます。 とはいえキャラも魅力的でセリフの掛け合いも楽しく、文学好きにはよくわかる小ネタも入っていたりして娯楽としても十分楽しめます。 ベースとなるテーマの一つに日本文学の衰退が挙げられているようですが、純文学の精神は文壇ではなく漫画界に移って、こういった作品を産んでいるのではないかと考えさせられるような作品です。 このために毎月アフタヌーンを追いかけるようになりました。読むたび続きが非常に気になります。
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精神的に不安定な人にはお勧めできないです。
それほどに、読んでいるると精神的な不安感が増長される作品です。 個人的に一巻中盤からの朔の親友(顔の見えない)の語りには不安さや不気味さを感じる程。その朔の友人である男の、朔や白さんに対する人物描写が妙に生々しくてじわじわと不安感を増長させるというか、この二人は大丈夫なんだろうかと思わずにはいられません。 朔なんかは一見して精神的な不安定さが分かるけれど、白さんなんかは、魅力があっても近づくと一番危険な人物じゃないんだろうかと感じます。色んな意味で二人の行く末が気になる作品ですが、万人受けはしないでしょう。
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あふれでる狂気と色気!
すごい、すさまじい。 「□(詩歌句)街」という舞台設定からしてすばらしいが、とにかく天才詩人・朔くん(≠萩原朔太郎)の心身を削る狂気と圧倒的な色気に酔いしれる。 壮絶な妄想にとりつかれた朔を観察し、ときに手をさしのべ、ときに苛める、スーパースターにしてプレイボーイの白さん(≠北原白秋)の底知れなさに震える。 朔の無二の親友、顔のない犀(≠室生犀星)が旅に出かけ、少しずつゆがみ始めているこの世界はどうなるのか? 街の中に突如現れた首つり死体は何ものか?ミヨシくん(≠三好達治)が恋い慕う、朔の「妹」はどこに? ) 耽美な雰囲気ばっちりですが、一方でいいかげんな「天気屋」(≠種田山頭火ら)や、居酒屋の大将(≠若山牧水)、俳句ボクシングマッチでリアルになぐり合うキョシ(≠高浜虚子)・ヘキゴト(≠河東碧梧桐)など、文学史で習った懐かしいメンツの意外(?)な姿も見られ、これはこれで楽しい。猫好きさんにはナツメもうれしい。 (現在進行形で文学史を習っている人には勉強の役に立つ・・・かも?) 詩集を読んでいなくても、「萩原朔太郎?あーいたっけねそんな人」くらい知識がなくても、じゅうぶん浸れます。 色々とギリギリのラインで成り立っている危うい作品世界から抜け出せなくなります!
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巻末の参考文献の量に圧倒される
最高です。ハマりました。 文豪ブームなのか、似たような作品は他にもありますが、予想していたのとかなり雰囲気が違います。 詩人の作品から受ける印象を擬人化したという本作。登場人物は皆変人揃いで、特に主人公、朔の病的さがたまりません。 詩人達の住まう□(詩歌句)街という設定も良い。 狂気と幻想が独特のセンスで混じりあうワンダーワールド。グロイシーンもありますので、苦手な人はご注意。 けっこうハチャメチャな漫画であるにも関わらず、物語が破たんしている印象を受けない。しっかりとした土台のある骨太なワンダーワールドです。それもこれも、作者の膨大な下調べがあってこそでしょう。巻末の参考文献資料の多さには脱帽します。
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好きな人はすごくはまる
ジャケ買いをしたのですが、今までにないくらいはまっています。ペーパー欲しさに紙媒体3冊+Kindle版も買って、5話以降が載っているアフタヌーンのバックナンバーも買いました。 万人受けするというより好きな人はすごいはまる、という感じかなぁと。 私は元になった人たちや詩を知らないですが、楽しんで読んでます。 ネット上で1話が無料公開されているのでそちらを先に読むのもありかなと。 少しだけ気持ち悪い描写があるので苦手な方は読まない方が良いかもしれません。そういうのが好きな方はぜひ。
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悪酔いします…
脳や臨床心理に関する本を体調の優れない時に読むと凄まじい効果を及ぼすように、読後に影響の出る可能性があります。 気持ちと疲労度に余裕のある時に読んだ方が無難ですよ。
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awesome
perfect condition, the package came at the expected date. I'm glad I now own this wonderful book. thank you!