作品情報
宝島は、沖縄戦後史を軸に読者を作品世界へ導く。
米軍統治下の沖縄で、英雄を失った若者たちがそれぞれの道から島の現実へ立ち向かう青春群像。喪失、友情、抵抗の記憶を長い時間軸で描く大作。 書誌確認では、単行本・文庫として確認できる場合のみ紙書籍の識別子を採用し、雑誌号や掲載媒体の番号は使用していない。
レビュー要約
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題材の切り取り方と構成を評価する声があり、背景知識を持つ読者ほど細部の厚みを楽しめる。一方で、密度の高さを重く感じる読者もいる。
書籍情報
- 出版社
- 講談社
- 発売日
- 2018-06-21
- ページ数
- 541ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 14 x 3.6 x 19.5 cm
- ISBN-13
- 9784065118634
- ISBN-10
- 4065118638
- 価格
- 463 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
◆祝!3冠達成★第9回山田風太郎賞&160回直木賞受賞!&第5回沖縄書店大賞受賞!◆希望を祈るな。立ち上がり、掴み取れ。愛は囁くな。大声で叫び、歌い上げろ。信じよう。仲間との絆を、美しい海を、熱を、人間の力を。【あらすじ】英雄を失った島に新たな魂が立ち上がる。固い絆で結ばれた三人の幼馴染みーーグスク、レイ、ヤマコ。生きるとは走ること、抗うこと、そして想い続けることだった。少年少女は警官になり、教師になり、テロリストになり、同じ夢に向かった。 私の年代では記録といえる戦後復帰時代の話ですが、肌がちりつきました。 読み進めるにつれ鳥肌が止まらなくなるのは、私が沖縄人だからでしょうか? リブロリウボウブックセンター店 宮里ゆり子さん 米軍施政下の時代に翻弄されながら、立ち向かい、熱く生き抜いた沖縄の若者たちを描く超大作!そして現代に続く基地問題を知る必読の書! ジュンク堂書店那覇店 森本浩平さん 占領下、実際に起きた戦闘機小学校墜落、米軍車両死亡交通事故無罪判決。県民の怒りが爆発したコザ暴動。主人公たちの生き方を通して沖縄の痛みが理解できる作品です。 球陽堂書房メインプレイス店 新里哲彦さん この熱い息吹、この語りの身軽な舞いを堪能せよ。――野崎六助(日経新聞6/21夕刊) 叫びだしたくなるほど猛烈な歓喜と感謝があふれ出して止まらなくなった――宇田川拓也(本の雑誌7月号) 本書は真藤順丈の新たな代表作にして、今年のエンタメ小説界の台風の目だ――朝宮運河(ダ・ヴィンチニュース6/23配信) 圧倒的な傑作である、いつまでも長く読まれ愛される名作になるだろう。必読!――池上冬樹(小説現代6月号) 超弩級エンタテインメント大作。読みのがすなかれ――香山二三郎(週刊新潮6/28号) 読み始めたら最後、開いた頁はいつまでも閉じることができない――奥野修司(週刊文春7/5号) とにかく全篇に籠められた熱量が圧倒的――千街晶之(週刊文春7/5号) 「朝日新聞7/14日刊」斉藤美奈子、「毎日新聞7/15日刊」川本三郎、「毎日新聞7/7日刊」記者、「読売新聞7/3夕刊」記者、「日本経済新聞7/3日刊」野崎六助、「産経新聞7/22日刊」大森望、「東京新聞6/29」記者、「本の雑誌7月号」宇田川拓也、「クイックジャパンVol.138」浅野智哉、「 週刊新潮6/21号」香山二三郎、「週刊文春7/5号」奥野修司、「週刊文春7/5号」千街晶之、「ダ・ヴィンチ8月号」朝宮運河、「HBCラジオ7/9放送」永江朗、「野性時代8月号」吉田大助、他書評多数! 奪われた「故郷」を取り戻すため、少年少女は立ち上がる。 米軍統治下の沖縄を嵐のように駆け抜ける、青春と革命の一大叙事詩!!
1977年東京都生まれ。2008年『地図男』で、第3回ダ・ヴィンチ文学賞大賞を受賞しデビュー。同年『庵堂三兄弟の聖職』で第15回日本ホラー小説大賞、『東京ヴァンパイア・ファイナンス』で第15回電撃小説大賞銀賞、『RANK』で第3回ポプラ社小説大賞特別賞をそれぞれ受賞。2018年に刊行した『宝島』で第9回山田風太郎賞、第160回直木三十五賞を受賞。著書にはほかに『バイブルDX』『畦と銃』『墓頭』などがある。
レビュー
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沖縄を知る。
沖縄の当事が良く分かります。
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沖縄の現在を理解させる文学作品
表題からしてワクワクドキドキするような痛快冒険小説なのかと期待して読み出しましたが、軽快でユーモラスな文章に乗せて綴ったものは極めて重たい戦後沖縄の不条理の歴史でした。列強時代の欧米植民地と見まごうばかりの米軍統治時代を実際の事件や実在していた人物も交えて物語は進みます。ところどころ読み進めるのも辛かったですが義務感みたいなものもあって最後まで読み切りました。そして物語の主人公にも予見させているように、沖縄は今も、米国に盲従する日本政府、それを支える多くの日本国民の犠牲下にあって、米軍基地の脅威、戦争の最前線となる脅威から逃れることはできていません。そんな沖縄、沖縄人の現状を理解する機会としてこの優れた文学小説を多くの人が手に取ることを願って止みません。
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素晴らしい!傑作。
歴史的事実と、その中で生きる人々たちと、沖縄の土着性と、それらを絡めて、サスペンスの要素も入れた、間違いなく傑作。本当は15回くらいのドラマにして欲しい。映画は見ていません。
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戦後沖縄を思い知る
戦後沖縄の壮大な叙事詩といったところでしょうか。前知識なしに読み進めましたが戦後沖縄の現実が重かった。文章も、比喩表現やカッコ書きの表現など独特で、作者の思いつくまま書いたという独特の文章で慣れるまで読みづらいかも。やまとんちゅの私はこの小説で戦後沖縄の悲痛さを思い知ったが、それでも行動を起こすことはないだろう。なぜなら瀬長亀次郎(共産党)の思想は決して相容れる事はないから。戦後沖縄の過酷さに思いを馳せるだけで許してくれますか?
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沖縄好きは読むべき
青い海青い空オシャレなカフェ、そんな沖縄が好きならぜひこの本を手に取って読んでみましょう。 今では移住組の方が多いかもしれないが、沖縄で見る景色や受けるサービスの底にはこの本に描かれた歴史が息づいているはずです。ビーチでのんびりする合間に「ひめゆりの塔」「道の駅かでな」などで過ごすのもまた沖縄の旅の楽しみです。
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沖縄戦後史の過酷さを学んだ
映画未見。沖縄返還までの生々しい戦後史の一端を心に刺さる強いストーリーでした。 自分の不勉強もあり、想像すらしたことない沖縄の苦難。勉強にもなったし、エンタメとして要素も含めラストはかなり感動した。
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戦後の沖縄の歴史の暗部を知る
映画になることを知って、軽い気持ちで読んだが、自分たち本土の人間が思いもしなかった。沖縄の苦難の歴史を知る契機となった。
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沖縄がなぜ平和を求めるかがわかる
この本に出会えて良かったと思える読書体験でした。 戦地となった過去、日本の「対岸の火事」な対応、残り続ける基地に対する、しまんちゅの怒りや悔しさがきちんと表現されていると思います。 沖縄の表面だけでない深いところを知ることができる作品だと思います。 文章は読みやすく展開も面白いので、さくさく読むことができました。
関連する文学賞
- 直木三十五賞 第160回(2018年 第2回開催) ・受賞
- 山田風太郎賞 第9回(2018年) ・受賞
- 沖縄書店大賞 第5回(2019年) ・大賞