日本の文学賞

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沖縄アンダーグラウンド 売春街を生きた者たち

沖縄書店大賞

沖縄アンダーグラウンド 売春街を生きた者たち

藤井誠二

戦後沖縄の売春街を、聞き書きと資料調査で掘り起こすノンフィクション。真栄原新町などの夜の街を、占領、貧困、暴力、家族を養う女性たちの生活史として描く。

戦後沖縄占領と性聞き書き貧困と家族

作品情報

消された街の記憶から、戦後沖縄の深部が立ち上がる。

講談社刊の単行本。目次は売春街の形成、闇社会、米軍占領下の性暴力、売春街の子どもたちまで広く扱い、消された街の記憶を沖縄現代史に接続する。

レビュー要約

  • 現地の歴史をきれいごとにせず、女性たちの選択を社会構造の中で読む姿勢が評価されている。重い題材ながら、街の空気と証言の厚みが読みどころになっている。

書籍情報

出版社
講談社
発売日
2018-09-06
ページ数
347ページ
言語
日本語
サイズ
12.8 x 2.6 x 18.8 cm
ISBN-13
9784065128275
ISBN-10
4065128277
価格
2200 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

「特飲街」と呼ばれた売春の街、宜野湾市・真栄原新町。沖縄の戦後史の闇を妖しい光で照らし続け、浄化運動の波に消された街を活写した渾身のルポルタージュ。 「特飲街」と呼ばれた売春の街。沖縄の戦後史の闇を妖しい光で照らし続け、浄化運動の波に消された街を丹念に取材し、沖縄の「もうひとつの戦後史」を描き出す比類なきルポルタージュ――。2010年を過ぎたころ、「沖縄の恥部」とまで言われた売春街が、官民一体となった「浄化」運動によって消滅した。著者はその前からこの街に入り、売春に従事する女性、風俗店経営者、ヤクザなどに綿密な取材を行い、街の内実と市民社会からの偏見の構造を明らかにしていく。この街の歴史を辿ると、それは敗戦直後から沖縄で頻発した米軍兵士による凄まじい暴行事件への対応策でもあった。米軍占領下に置かれた沖縄の戦後史を、売春街に生きた者たちの肉声が描き出す。

1965年、愛知県生まれ。ノンフィクションライター。愛知淑徳大学非常勤講師。教育問題、少年犯罪などの社会的背景に迫る。テレビコメンテーターやラジオ、インターネット放送でパーソナリティも務めている。著書に『人を殺してみたかった―愛知県豊川市主婦殺人事件』、『少年に奪われた人生―犯罪被害者遺族の闘い』、『コリアン・サッカーブルース』、『殺された側の論理 犯罪被害者遺族が望む「罰」と「権利」』、『黙秘の壁―名古屋・漫画喫茶女性従業員はなぜ死んだのか』、共著に『沖縄 大人の社会見学R18』『肉の王国―沖縄で愉しむ肉グルメ』(ともに仲村清司氏、普久原朝充氏との共著)、『死刑のある国ニッポン』(森達也氏との対談)など50冊以上。

レビュー

  • 面白い

    なかなか地元民にも分からないこと。

  • 沖縄、夜の戦後史

    実は、小説の資料として読んだ。 正史では、なかなか語られない、性風俗を通して沖縄の戦後を語っていて大変参考になった。 貴重な証言を読むことができた。

  • 明らかな間違いを見つけました

    表紙の写真は本文中にも使われていて、新旧の真栄原新町の比較だそうですが、上の写真の注釈「1980年ごろ」というのは明らかに間違いです。 上の写真の自販機はデザインが新しすぎます。 そして左の自販機に缶コーヒーのBOSSが見えますが、BOSSが販売されたのは1992年以降です。 80年代には存在していません。 古くても90年代前半、2000年代以降の可能性もありそうです。 「お食事処 更科」の書体が下の写真の方がレトロに見えるので、注釈をあべこべにしてしまったのかもしれません。 だとすると下の写真が80年代、上の写真が2003年ではないのでしょうか?

  • 公にしづらい戦後沖縄史

    売春の是非はともかくとして、こうならざるを得なかった沖縄の一面を知ることができました。沖縄に興味がある方には読んで欲しい本です。

  • 知らなかったことがわかった。

    文を書くのに参考になった。

  • 沖縄の状況を再認識した

    何か月前の朝日新聞の書評欄の「文庫この新刊」に載っていたので、タイトルに興味を持ち購入した。戦後の米軍統治下での、悲惨なレイプ事件の現実等、読んでいて、いたたまれない思いを何度かしたが、戦争未亡人等の売春をせざるを得ない状況等経済的な側面も再認識した。また、著者の真摯な取材態度と筆致も印象に残った。

  • 戦争以上の悪はない、と改めて思った。

    アンダーグラウンドな歴史を持つ土地は、日本中に幾つもあると思います。 しかし最大の問題は、沖縄が今もなお戦後の混乱から抜け出せずにいることだと思いました。浄化が始まったのがたった10年前なんて驚きです。 戦争の痛手の多くを沖縄に押し付け続ける日本国についても、改めて履歴を辿ってみたくなりました。 売春婦と一括りに呼んでしまいますが、戦後の生きる為養う為に涙を呑んできた女性と、このご時世に体を売るしかない女は、全く別物であることを顕著に記して頂きたかった気持ちはありますが、概ね非常によく調査されており読む価値の有る一冊だと思います。

  • 中身は良いのですが?!

    中身は問題有りませんでしたが,梱包が悪く表紙等に折り目が出来てしまい残念です。早く着きましたが,梱包時等丁寧な対応をお願いします。未改善時は評価を下げますので!

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