みつきの雪 (講談社・文学の扉)
雪の季節を舞台に、子どもの心の揺れと周囲の人々との関わりを静かに描く児童文学。
作品情報
雪の静けさの中で、少女の心が少しずつほどけていく。
講談社・文学の扉の一冊。子どもの繊細な感情を、冬の景色とともに描き、読後に落ち着いた余韻を残す。
レビュー要約
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静かな文章と雪の情景が印象に残るという反応がある。中学入試でも取り上げられる物語性と、子どもの感情を丁寧に追う点が評価されている。
書籍情報
- 出版社
- 講談社
- 発売日
- 2020-02-03
- ページ数
- 162ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 13.5 x 1.7 x 19.5 cm
- ISBN-13
- 9784065181294
- ISBN-10
- 4065181291
- 価格
- 1540 JPY
- カテゴリ
- 本/絵本・児童書/読み物/童話・文学
信州の村にすむ小学五年生の少女・満希は、都会からの山村留学生、行人と気の合う友人へとなっていく。 やがてふたりは同じ高校に進んだが、満希は地元で農家を継ぐことになり、行人は遠くの医大への進学を希望していた。 卒業式前日、中学時代にふたりで訪れた村の図書館で、行人は山村留学を選んだ理由を初めて語り始める。「第21回ちゅうでん児童文学賞」大賞受賞作品。(選考委員:斉藤洋、富安陽子、鷲田清一の各氏) ひとつひとつのエピソードが、時間のはなれた前後のエピソードと有機的につながっているからでしょう。そのつなげ方が、この作家はうまいのです。──斉藤 洋 よく磨かれた丁寧な言葉で紡がれた美しい物語でした。だから、言葉と言葉が響き合い読む人の心を震わせます。 ──富安陽子 「力のこもる指先の爪が白く変わっていく」。この表現に心底、ふるえた。─中略─ 著者のそういう筆致は、もはや児童文学という枠を突き抜けていると思う。──鷲田清一
2019年、本作『みつきの雪』にて、ちゅうでん児童文学賞大賞受賞。 2001年 装画を描くコンペティションVol.1 準グランプリ入賞 、2003年 TIS公募プロ部門 銀賞 。2009年「魔法使いの弟子たち」(作・井上夢人)で第40回講談社出版文化賞受賞。絵本『うきわねこ』 『ゆきがふる』(蜂飼耳・文)怪談えほん『くうきにんげん』(文・綾辻行人) 書籍装画『羊と鋼の森』(宮下奈都・著)など多数。
レビュー
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こういう本が図書館に満ちてほしい
本当に素敵な本でした。 ちゅうでん児童文学賞受賞作ということで気になり、図書館で借りました。 ただただ優しくて、とても繊細で胸に迫る数々の心情描写が素晴らしいです。 児童向けの本を買ったことは今までありませんでしたが、この本だけはどうしても欲しくなり、図書館へ返却後すぐに購入してしまいました。 この作者の本はとにかくどれも心や動作、風景などの表現がいい。 個人的には眞島先生の本ではこの他に「文通小説」がとても良かった。 たくさんの人に手に取ってほしいです。
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綺麗な物語です
とても綺麗な文章で情景が頭に浮かびます
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子
文章から映像を感じて、読んでいる間中、映画を見ているようでした。子供の頃の目線を思い出しました。学生から遠く離れ、社会人になった自分だから感じるものがある。児童文学というものの、大人が読んでも楽しめます。
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毎年、寒い冬の日に読みたい
自分の学生時代からはずいぶん時間がたってしまいました 『みつきの雪』は美しい感情の動きと丁寧な心理描写が、よかったです 次の作品もすごくすごく期待しています
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静かに感動
丁寧で美しい文章をじっくり堪能しました。本を読む醍醐味は、美しい文章に出会うことなのだと、改めて感じました。昨今は、LGBTとか、子供の貧困、多様性など、社会問題を提起しがちな児童文学が多いように感じていたので、この物語はとても新鮮でした。ドラマチックな展開があるわけでもないのに感動するのは、やはり文章の力なのでしょうか。美しい文章でつづられた美しいシーンがちりばめられた小説でした。
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文学だなぁ
amazon商品紹介から以下、 信州の村にすむ小学五年生の少女・満希は、都会からの山村留学生、行人と気の合う友人へとなっていく。 やがてふたりは同じ高校に進んだが、満希は地元で農家を継ぐことになり、行人は遠くの医大への進学を希望していた。 卒業式前日、中学時代にふたりで訪れた村の図書館で、行人は山村留学を選んだ理由を初めて語り始める。 「第21回ちゅうでん児童文学賞」大賞受賞作品。(選考委員:斉藤洋、富安陽子、鷲田清一の各氏) ひとつひとつのエピソードが、時間のはなれた前後のエピソードと有機的につながっているからでしょう。 そのつなげ方が、この作家はうまいのです。──斉藤 洋 よく磨かれた丁寧な言葉で紡がれた美しい物語でした。 だから、言葉と言葉が響き合い読む人の心を震わせます。 ──富安陽子 「力のこもる指先の爪が白く変わっていく」。 この表現に心底、ふるえた。 ─中略─ 著者のそういう筆致は、もはや児童文学という枠を突き抜けていると思う。──鷲田清一 * 内容としては、主人公の小4から高校卒業までの、山村留学生である行人との交流を書いただけのもの。 派手ではなく、静かに終わりゆく。 別れ、という結末をはじめから知っているからと、切ない。 よく書かれているように、描写が丁寧で美しい。 賞評で、評価されている。 表紙に惹かれて手にとっただけだったけど、雪景色が尚も効果を生んで、美しさを引き立てている。 誰しも学校時代があるけれど、同じな様でみんな違う生活を送ってきた。 人生の長さに比べれば、ほんの一瞬の過ごした時期なのかもしれない。 すごく貴重な時間だったなと後で思う。 それを思い出させてくれた様な。 冬の今に読むのにふさわしい本書でした。