作品情報
虹色に輝く絹が、長谷の視界と欲望を静かに狂わせていく。
第3回小説すばる新人賞受賞作。虹色に輝く絹の妖しい光沢に取りつかれた主人公が、蚕の繁殖をめぐる実験へ踏み込んでいく過程を通じ、生命操作の不穏さを描き出す。
書籍情報
- 出版社
- 集英社
- 発売日
- 1993-08-25
- ページ数
- 200ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784087480634
- ISBN-10
- 4087480631
- 価格
- 495 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品/日本文学
レーザーディスクのように虹色に輝く絹―その妖しい光沢にとりつかれた長谷は、ハイテク技術で蚕の繁殖を試みるが…。バイオ・テクノロジーの恐怖を描く。第3回小説すばる新人賞受賞作。(解説・星 敬)
レビュー
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面白さの中の怖さ
時間があったので、一気読みしました。 蚕を題材に、遺伝子操作など現在、使われている技術の危険性などを感じました。 終盤の問題解決方法など、もう少し練られても良かったかなと思います。 全体として面白く読めました。
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今の時代を暗示する本
エボラ出血熱やデング熱、怖い異常な病気が出てきた現在を先取りした本です。
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まずまず
虹色の絹を生産しようとして蚕を改造したら思いもよらぬ事態に、という割とシンプルな話 うごめく蚕の姿を想像するとちょっと気持ち悪くなります
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野蚕は怪物に変身するか
虹色に輝く絹織物に取り憑かれた青年が、この絹を産する蚕を求めて、異色の才能をもつ女性生物学者と協力して陣馬山周辺の森で野蚕の飼育を開始する。しかし、この野蚕が変異するにつれ、怪奇な事件が勃発する。 一作ごとに作風を変える才女によるSFといってよいであろう。私の好みとしては、同作者による「鏡の背面」や「弥勒」の方に惹かれるが……。
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恐怖一歩手前
直木賞受賞作品とのことで拝読しました。 拝読していて有川浩の話を思い出しました。 荒削りの展開の中に、 絹に対する思いと、 八王子の研究所と 商売という3つの方向性を含む、 文学的要素があることが理解できました。 たいへん勉強になりました。
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虫嫌いな人には地獄のようなホラー小説です。
一見優美で無害な生き物が人間に牙を剥く…というストーリーは神鳥(イビス)に似ていますが 神鳥はあくまでも幻想的なホラーだったのに対し、こちらはただただグロテスクでおぞましいです…。 動物の皮膚を食い破る巨大蚕が夢に出て来そうな恐ろしさがあります。 美しい糸を作り出すためとはいえ脳を改造し弱い個体を淘汰し肉を食わせるとは 現代版(といっても書かれたのは30年近く前ですが)の蠱毒といった感じで薄ら寒さを感じます。
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連日のヒアリの報道で、この本を思い出しました
ヒアリが初めて中国からのコンテナから見つかったとき、この本を読んだ時の恐怖をまざまざと思い出し、ぞっとしました。 そして昨日、やはり、ついに、1日に千個の卵を産むといわれる女王アリが2匹見つかったという報道が。 まさにこの本で描かれたのと全く同じ恐怖が現実になろうとしているように思います。 ヒアリの何が問題なのかイマイチピンときてない人には、ぜひこの本を読んでみることをお勧めします。
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まま、きれいな本
対応は、迅速でした。本は、まま奇麗でした。
関連する文学賞
- 小説すばる新人賞 第3回(1990年) ・受賞