日本の文学賞

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逆ソクラテス

柴田錬三郎賞

逆ソクラテス

伊坂幸太郎

小学生たちが、大人の決めつけや先入観に小さな反撃を試みる短編集。伊坂幸太郎らしい軽やかな構成で、勇気と連帯を描く。

ミステリー成長

作品情報

決めつけをひっくり返す、子どもたちの鮮やかな反撃。

集英社刊の短編集。表題作を含む連作的な作品群で、子どもたちの視点から不条理な状況を変えていく。文庫版も刊行されている。

レビュー要約

  • 読みやすさと前向きな余韻が支持されている。子ども向けの題材でありながら、大人の読者にも先入観を問い直す力があると受け止められている。

書籍情報

出版社
集英社
発売日
2020-04-24
ページ数
288ページ
言語
日本語
サイズ
14.3 x 2.6 x 19.5 cm
ISBN-13
9784087717044
ISBN-10
4087717046
価格
1200 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品/日本文学

【2021年本屋大賞ノミネート作】 【第33回柴田錬三郎賞受賞作】 敵は、先入観。 世界をひっくり返せ! 伊坂幸太郎史上、最高の読後感。 デビュー20年目の真っ向勝負! 逆転劇なるか!? カンニングから始まったその作戦は、クラスメイトを巻き込み、思いもよらぬ結末を迎える――「逆ソクラテス」 足の速さだけが正義……ではない? 運動音痴の少年は、運動会のリレー選手にくじ引きで選ばれてしまうが――「スロウではない」 最後のミニバス大会。五人は、あと一歩のところで、“敵”に負けてしまった。アンハッピー。でも、戦いはまだ続いているかも――「アンスポーツマンライク」 ほか、「非オプティマス」「逆ワシントン」――書き下ろしを含む、無上の短編全5編を収録。 【著者略歴】 伊坂幸太郎(いさか・こうたろう) 1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で第5回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビュー。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、「死神の精度」で第57回日本推理作家協会賞(短編部門)、08年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞・第21回山本周五郎賞を受賞。他の著書に『重力ピエロ』『終末のフール』『残り全部バケーション』『AX』『ホワイトラビット』『クジラアタマの王様』、阿部和重氏との合作『キャプテンサンダーボルト』などがある。

【著者略歴】 伊坂幸太郎(いさか・こうたろう) 1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で第5回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビュー。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、「死神の精度」で第57回日本推理作家協会賞(短編部門)、08年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞・第21回山本周五郎賞を受賞。他の著書に『重力ピエロ』『終末のフール』『残り全部バケーション』『AX』『ホワイトラビット』『クジラアタマの王様』、阿部和重氏との合作『キャプテンサンダーボルト』などがある。

レビュー

  • タイトルからして面白い

    小学生たちが大人(担任の先生)を諭すという物語。少年たちの日常を冒険譚にしたような作品。個人的に「逆ワシントン」が揺さぶられた。

  • 期待どおりのおもしろさ!

    伊坂作品が好きで購入。期待どおりの伊坂さんらしい展開で楽しみました。 時々読み返しています。自分の状況で、また、違うおもしろさを感じます。

  • 人生において大切なことが詰まってる。

    とても、とても良かった。 伊坂幸太郎の短編集には欠かせない、物語同士の繋がりがたまらなく良かった。「わぁこの人はあの時のおおお」と最後は特にうるっときてしまった。人として生きる上で大切なことが詰まってる。 junaida さんの表紙もすてきです。

  • 小学生たちの青春の1ページ

    それぞれの短編で小学生の登場人物たちが、悩んだり戦ったり、葛藤しながらちょっとだけ世界が変わるような感じは読んでいて居心地がよかった。

  • こんなことも

    また、自分自身に取っては失敗 短編でした 同じ人が出て来たりしたから、ちょっとコンフューズしてしまったりしました

  • 懐かしい気持ちになった

    茫漠とした少年時代を過ごした私からすると、いわゆるあっち側の話ですがなんだか懐かしく思えました。出てくる大人、同級生、そういえばこんな人いたなぁ。と昔を思い出しながら楽しく読みました。もっと解像度が上がった意識であの少年時代を過ごせたら。なんて妄想したりします。この作者の作品の中では少し趣が違う作風ですがとても面白かったです。

  • 著者の新しい側面を知ることができる良作

    【読書のきっかけ】 「オーデュボンの祈り」や「アヒルと鴨のコインロッカー」など、デビューして間もない頃に作者の諸作と出会い、ちょっと変わっているけど、十分に高品質なミステリ小説という特質に惹かれ、一時期、新刊が出るたびに読んでいました。 あれから、しばらく、読まなくなっていたけれど、Amazonのラインナップの売れ筋小説の中に本作品を見つけて、さっそく読んでみることに。 【率直な感想】 著者にしては珍しく、短編5編のすべての主人公が「小学生の僕」。 この部分も、個性的だな、と感じていたのですが、読み進めていくうちに、目次に戻って、タイトルを見ていくと、共通点がありました。 ・【逆】ソクラテス ・スロウでは【ない】 ・【非】オプティマス ・【アン】スポーツマンライク ・【逆】ワシントン すべて、「否定」や「反対の」といった意味合いが、タイトルに入っている。 そこで、この「否定的な部分」を取り除いてみると。 ・ソクラテス→「無知であることを知る」ことが重要だ。 ・スロウ→「遅い」のにはそれなりの理由があったりする。 ・オプティマス→普段の見かけ上の姿と違う本当の姿を持つ者もいる。 ・スポーツマンライク→ルールを守ってこそ、スポーツ。単なる闘いではないのだから。 ・ワシントン→大きな失敗をしても、謝れば許されることがある。 「→」より後のことは、「大人にとっての常識」なのです。 しかし、本書の主人公の「僕」はまだ大人ではないので、純真な気持ちで周りと接している。 でも、小学生とはいっても高学年で、もうすぐ中学生なので、「大人の常識」を掴み始めている友達や、「大人の常識」を教えてくれる大人がいる。 例えば、「逆ソクラテス」であれば、大人はソクラテスのことを知っているので、「無知であることを知る」ことの重要性が分かっているはず。 ところが、「僕」の周りには、そうではない「大人」がいるではないか。 そこで、「僕」は思い切った行動に出ることに…。 (これ以上は、ネタバレになるので、控えます) 大人へ一歩一歩近づく「僕」が本来持っている「純真」な気持ちと、新しく体得していく「大人の常識」との間で成長していく姿。 また、大人でも、うまく説明できない善悪(なぜ、いじめはよくないのか。止めさせるにはどうしたらよいのだろう?)に、「僕」なりの判断をしていく姿。 遠い昔の子どもの頃の自分の気持ちを少しずつ思い出しながら、楽しく読ませていただきました。 【全体評価】 著者、伊坂幸太郎の新しい側面を知ることができる良作と感じています。

  • 自分の子供に伝えたい

    特別な能力がなくても、それがいい 謝れる人、素直な人、真面目な人 特別な能力がなくても、なれる

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