作品情報
十二歳のまなざしが、教室の空気に潜む違和感を照らし出す。
第3回12歳の文学賞大賞作で、受賞作集『12歳の文学 第3集』に収録。大人の視点ではなく、小学生自身の実感から教室の空気を描き出す点に特色がある。
レビュー要約
-
小学生の作品でありながら教室の空気を鋭く捉えている点に驚きが集まっている。
書籍情報
- 出版社
- 小学館
- 発売日
- 2009-03-18
- ページ数
- 288ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784092897212
- ISBN-10
- 4092897219
- 価格
- 1 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
第三回にしてついに驚異の才能が出現!あさのあつこ・西原理恵子らが選んだ“小学生が書いた珠玉の小説”。「12歳の文学賞」受賞作9作品を収録
レビュー
-
そろえたい
12歳の感性が「痛い」お話もたくさん出てきますが、思いもつかない表現にドキドキします。私の周りにも12歳の作家が現れるかもと、楽しみに思って揃えました。
-
「十二歳」の功罪を考えるべきか
とりあえず一言でいえば、やはり「十二歳」の功罪です。 数編収められた「文学」ですが、大賞の「陽射し」、あるいは中川翔子賞「わたくしはねこですわ」を除けば、小学生の「作文」のレベルを超えるものではないというのが正直な感想。 子供に文章を書かせるきっかけとなるという意味での「功」を認めるべきなのか、「文学」として、12歳の子供に「作家」という「称号」を与えてしまうことでの必要以上の自信を与えてしまい、彼らの人生に影響を与えてしまう「罪」を考えるべきなのか、難しいところ。 前年の大賞受賞、天才といわれる三船恭太郎さんの作品を読んでいないので、なんとも言えないのだが、「作家」と呼ばれることは、続くある程度のレベルの作品をコンスタントに書き続けて、はじめてそうあるべき。この賞が本当に「作家」を輩出できるのかどうかは、甚だ疑問。 本書の大賞「陽射し」の中石海にしたところで、同じレベルで書き続けて、はじめて作家といえよう。 また、素晴らしい作品ならば「十二歳」に拘るべきでない。 かってマスコミが、もてはやした椎名桜子という作家の凋落を思い出さずにはいられない。 といいつつ、ところで本書の「自分は自分でいいんだ」村松美悠加の小3には、びっくりする。ありきたりの話なのだが、この観点が小3に本当にあるとするなら、賞賛、感嘆すべきなのか、はたまた、まだまだ、もっと子どもらしく生きなさいというべきなのか・・?
関連する文学賞
- 12歳の文学賞 第3回(2008年) ・大賞