ルチア: クラシカルロマン (小学館ルルル文庫 は 2-1)
クーデターで王国を追われた王女クエルヴァが、ルチアと名を変え、囚われた家族と国を救うために立ち上がるクラシカルロマン。政治的陰謀と冒険を、王女の成長物語として描く。
作品情報
名を変えた王女は、失われた王国と家族を取り戻すために歩き出す。
華宮ららのデビュー作。理工学に関心を持つ王女が、国を奪われた後に身分を隠し、周囲の助けを得ながら陰謀の真相へ迫る。
レビュー要約
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王道の王女冒険譚として読みやすく、クーデターの謎と主人公の行動力が物語を支えている。華やかな設定と展開の速さが好まれている。
書籍情報
- 出版社
- 小学館
- 発売日
- 2008-11-28
- ページ数
- 310ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784094520903
- ISBN-10
- 4094520902
- 価格
- 1 JPY
- カテゴリ
- 本/コミック・ラノベ・BL/ライトノベル
Amazon.co.jp: ルチア: クラシカルロマン (小学館ルルル文庫 は 2-1) : 華宮 らら, 石据 カチル: 本
レビュー
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想像よりもずっと硬派だった!
『だんまり姫』と呼ばれる、物静かで芯の強そうな王女ルチアが主人公。軍事クーデター、逃亡生活、国の奪還作戦という試練が続きます。最初こそ流血シーンがあるものの、真実を次第に明らかにしていくパートが大部分です。本作の特徴は何といっても周辺国が細かいところまで設計されており、戦記物のようなスケール感があること。ルチアは女の子なので剣と銃ではなく言葉と頭脳で戦います。必然、登場人物は多くなりますが、読み応えがある作品が好きな人にはオススメの一冊です。
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読む価値あり
恋愛ものを期待して読むと、そういう描写はほとんどなかったが、それでも十分おもしろかった。 続編が読みたい。
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ヒーロー不在で恋愛度0%……でも、少女小説らしい小説
あらすじよりも、Web連載を読んで興味持って購入。 「だんまり姫」とあだ名される大人しいヒロインがどうやってクーデター側と戦うのかと思っていた。誰かに助けられるだけではなく、ちゃんと自分の特技(機械いじりが好きな理系姫なので)を生かしているところが好感。 疲弊した民を見て、「かわいそう」で思考停止するんじゃなく、自分なりに行動に移していて、偽善に見えない部分はよかった。(途中、ちょっとしたエピソードがあるが、ルチアの優しさと貧乏ながらも王女として育った気高さや、理系的な冷静さを感じられた) 男性キャラは多いが、あまり目立たない。医者と某諜報員のほうが軍人よりも目立っていた。(キャラ立ちしていた) ヒーローらしいキャラは不在だが、見せ場はそれぞれに一つずつはあったのはよかった。 近代的な工業が発展しつつあり、同時に軍国主義は高まり、「黒いオイル」(要は石油だろう)という新たなエネルギー資源が見つかったことにより新たな火種がおこり、長く続いていた戦争によって人々は疲弊している…という少女向けにしては暗めの舞台設定だった。表現はソフトながらも悲惨な雰囲気を出していた。 ただ、壮大なストーリーな割りにページ数が少ない。 ややぶ厚めだったけど、ページが足りないなと思った。 最低限のキャラは把握できたが、あまり描写できていなくて、キャラが薄いと感じた。 内面描写が少なかったのが残念。ヒロインは思考までだんまり姫になってしまった感がある。ヒロインの思考ももう少し書いたほうが盛り上がったかも。こういうストーリー展開上、仕方ないかもしれないが、ストーリー的には面白かった分、惜しいと感じた。 (淡白ながらも描かれているので、ヒロインの成長ぶりはわかる) 名前がとっつきにくいと感じたが、次第になれた。(イタリア系の名前は珍しいのでは?) 最後のほうのルチアの仕掛けは「冠」の部分で内容が読めたが、白けずによめた。 ヒーロー不在で、恋愛度0%。 だけど、「少女小説」らしさは感じられた。 ヒロインの成長が感じられ、美しさと気高さを発揮し、ヒロインの立ち位置に立っていたところが、少女小説らしい華であったと思う。 物語的に続きは望まないが、作者の別の話を読んでみたい。 今後に期待ということで☆4で。
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甘くない少女小説
クーデターで追われる身となった姫君が、逃亡中に出会った男性と恋を育みながら悪に立ち向かう… なんてシナリオを想像していたら、大間違いでした。 拾ってくれた医者、謎の情報屋など、多くの保護を受けつつも、ヒロインが特定の人物に依存する… つまり恋愛要素は、ほぼありません。 自分の力で立ち上がろうとする姿勢は健気で頼もしく、好感が持てます。 舞台も一般の少女小説とは一風変わっていて、新鮮です。 理工学技術の発展や軍国主義、クーデターなど、近代のドラマティックな要素が取り入れられていて、少々残酷なシーンも含まれます。 主人公自身も変わり種で、王女でありながら機械工学にご執心の上、数字の暗記は超能力並みというバリバリの理系。 いろいろとクセのある小説なわけですが、しかしこれがまたハマる! 読後も無性に政略モノの小説とか読みたくなります。 乙女チックな展開や甘っちょろいヒロインに、物足りなさを感じ始めた方にお勧めします。