NOTTE: 異端の十字架 (小学館ルルル文庫 ゆ 2-1)
エクソシスト候補生の少女イリスが、謎めいた少年ノッテと出会い、教会の理想と現実のずれに向き合うゴシックロマン。
作品情報
異端と呼ばれた少女が、夜の名を持つ少年と出会う。
第4回小学館ライトノベル大賞ルルル文庫部門の優秀賞・読者賞受賞作。悪魔祓いを志す少女の信念と、冷たく見える少年との関係を軸にしたシリーズ第1作。
レビュー要約
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世界観と術の設定、少年少女の出会いを好む声がある。序盤の展開をゆるやかに感じる読者もいるが、素直な成長譚として読まれている。
書籍情報
- 出版社
- 小学館
- 発売日
- 2011-03-25
- ページ数
- 282ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784094521894
- ISBN-10
- 4094521895
- 価格
- 186 JPY
- カテゴリ
- 本/コミック・ラノベ・BL/ライトノベル
Amazon.co.jp: NOTTE: 異端の十字架 (小学館ルルル文庫 ゆ 2-1) : 弓束 しげる, サカノ 景子: 本
レビュー
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ゴシックファンタジー
【あらすじ】 幼い頃、母親に憑いた悪魔をエクソシストのルカに祓ってもらったイリスは、 憧れのルカの背中を追ってエクソシスト候補生となり、一人前のエクソシスト を目指していた。 しかし、協会のやり方に反発を覚えたり、失敗したりと、中々周囲に認めて もらえないイリス。 そんなある日、イリスはノッテ《夜》という名の不思議な青年に出逢う。 協会に所属していないというノッテだが、彼の強い力を目の当たりにした イリスは彼に師事したいと言い出すが―― 【感想】 教会や町の様子などがとても丁寧に書き込まれていて、ゴシックな世界観が 好きな人は好きな作品だと思います。 ただ、事件自体はありふれている感が否めないので、壮大な物語を期待して 読むと期待はずれとなってしまうかもしれません。 ノッテ視点(ヒーロー視点)の描写がわりと多いのも、苦手な人は苦手かも……? (イリス視点の描写もありますが)かくいう私も、女の子視点の方が好きな為。 しかし、この描写方法のお陰で、イリスがとても可愛らしく描かれているとも言え、 好みは分かれると思いますが、ヒロインに好感が持てるという選評には納得できま した。 それから、気になる恋愛面の方は薄めな印象で、ラブを期待(重視)する人にはお 勧めできません。 根本的なところは何も解決していないので、今後話がどう転がっていくのかに期待 したいと思います。
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珍しいエクソシスト主人公
死んだと思っていた憧れの人が、実は生きていて……というお話。エスソシストなので、悪魔払いがお仕事なのですが、現代社会でいうところの医者みたいに、人命に関わるお仕事という感じです。その設定はいいのですが、いかんせん主人公の頭がお花畑……。いくら少女向けとはいえ、心配になるレベルでお花畑です。そういうのが苦手じゃない人にはオススメできます。挿絵とか世界観はいい感じでした。恋愛テイストも入っていますが、エクソシストの活動を頑張ることにウエイトを置いた作品です。
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読み疲れてしまった…イラストも登場人物にあってない
新人賞を受賞された方のデビュー作。拝見させていただきました。 簡単に説明すると、主人公の女の子イリスはエクソシスト候補生で、技術的にも半人前。尊敬する司教のルカが消息不明の中、協会のやり方に戸惑いつつもエクソシストを目指しています。仕事先でノッテと名のる少年に助けてもらい、エクソシストとしての力が…という話。 文章は大変丁寧だと思われます。情景描写とか退魔のシーンとか、心情などは登場人物それぞれ描かれています。 ですが、それがかえって読んでいてしんどかったです。詳しく伝えようとするあまり書きこみすぎてしつこいといいましょうか……。 この作品、ひとつの大きな事件を追いかけているのではありません。小さなエピソードが旅の途中途中で入ってくるだけなので、次々と展開していくばかりで、あれ、彼らは何をしようとしていたの〜?と、やたらと長く感じてしまいました。 それから挿絵なのですが、もう少し質素な衣装の方がエクソシストらしさが出たのではないでしょうか。少女小説だから華やかさを重視したのでしょうけれど、これではゴシックを通りこしてどこかのお姫様みたいです。地味な感じにして欲しかった。 それから表紙のイラストも含めて男子が大人っぽすぎる気がしました。会話と口調から察するに、もう少し幼いイメージが思い浮かびます。 作家さん、レーターさん、出版者さんたちのイメージと私のイメージが違いすぎるのでしょかね(苦笑)
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青少年な二人がかわいい
母に憑いた悪魔を祓ってくれた天才少年エクソシスト、ルカに憧れ、自らもエクソシストの候補生となった16歳のイリス。 協会の求めるエクソシスト像に馴染めない彼女は、授かった神気の大きさに見合わず成長の芽も見えないままくすぶっていた…。 ある時、悪魔の仕業かを確認しに行った地方の街で自分より少し年上の少年と出会う。 ノッテと名乗る彼は協会に所属してないが強いエクソシストの力を持っていて。伸び悩むイリスは、協会に冷淡な彼にしばらくの教えを頼みこんだ。 悪魔が日常的に人に憑いたり祓われたりする世界で、世俗にまみれた聖職組織の在り方と素直な正義感の間に挟まれてしまった少女の、出会いと成長のお話です。 エクソシストとして印さえまともに扱えなかったイリスが、ノッテの言葉に導かれ聖職に対する自分の気持ちを確かめ、力を出せていくようになる。 けれど、自分の思いが形になるほど依るべき協会とのギャップもはっきりしてきてしまう。 そしてノッテにも、協会との因縁が……。 イリスはいわゆる「お人好し」ではあるけれど、許容範囲内。聖職者の理想として「こうしたい」と言う思いは素直に応援出来ました。ノッテのクールで飄々とした感じも、その下に実は熱い気持ちがあったりして良いと思ったし。 ただ、協会の姿勢が環境の割に頑ななのは展開のために思えるし、『異端』『仕分け』という言葉の使い方に多少違和感を感じたのと、会話に「は?」と言うのが多く、やりとりの描写が逐一すぎて、テンポが多少もたついた印象がありましたが…。 ラブ的にはまだ超薄、多少接近してはドキドキしたり、の意識のし始めです。 でもちゃんと描いてあるその加減が、最初からスパートかかるより自然な始まりで、この先の伸び幅ありそう、と読めました(笑)。 既に三巻完結、次のサブタイは「恋情の…」なのでそっち方面も進展と期待してます。
関連する文学賞
- 小学館ライトノベル大賞 ルルル文庫部門 第4回(2009年) ・優秀賞&読者賞