作品情報
光を拒む兄と、光を仕事にしようとする弟の距離を描く物語。
『地上で最も巨大な死骸』に収録された短編。遮光カーテンの闇に身を置く兄と、舞台照明家を目指す弟を対照させながら、近い関係にあるからこその隔たりと葛藤を見つめる。
書籍情報
- 出版社
- 新潮社
- 発売日
- 2010-02-26
- ページ数
- 154ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784103229216
- ISBN-10
- 4103229217
- 価格
- 1760 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
Amazon.co.jp: 地上で最も巨大な死骸 : 飯塚 朝美: 本
レビュー
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象と父
象の登志子が死の間際にある。「僕」は寝不足と疲労を引きずりながら同じ恵良川動物園の象係とその死までの経緯に対応する立場にある。「僕」の父親は二度目の自殺に失敗して故郷の病院にいる。 父親の遺体はきっと誰にとっても「地上で最も巨大な死骸」だ。 故郷の泥海に足を取られ、引き込まれそうになりながら生きて行く「僕」の生。それは母親の死体から生まれた生だ。(「僕」の母親は出産中に亡くなった。) 文章について―この若さでこのデジタル時代にあって、これほどの確かさで美しい文を書ける、というのはどういうことか。 厳しい内省を続けて来た人の力のように思える。
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