作品情報
理解されにくい欲望が、偶然の死をきっかけに交差する。
新潮社から2021年3月26日に刊行された朝井リョウの書き下ろし長編。作家生活10周年記念作として発表され、第34回柴田錬三郎賞を受賞した。
レビュー要約
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多様性をめぐる言葉の心地よさを問い直し、理解した気になってしまう視線の危うさを突く作品として読まれている。
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共感しやすい物語ではなく、社会の側が見落としてきた不都合な欲望をあぶり出す問題作として評価されている。
書籍情報
- 出版社
- 新潮社
- 発売日
- 2021-03-26
- ページ数
- 384ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 13.6 x 2.7 x 19.7 cm
- ISBN-13
- 9784103330639
- ISBN-10
- 4103330635
- 価格
- 2090 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品
第19回 本屋大賞ノミネート! 【第34回柴田錬三郎賞受賞作】 あってはならない感情なんて、この世にない。 それはつまり、いてはいけない人間なんて、この世にいないということだ。 息子が不登校になった検事・啓喜。 初めての恋に気づいた女子大生・八重子。 ひとつの秘密を抱える契約社員・夏月。 ある人物の事故死をきっかけに、それぞれの人生が重なり合う。 しかしその繋がりは、"多様性を尊重する時代"にとって、 ひどく不都合なものだった――。 「自分が想像できる"多様性"だけ礼賛して、秩序整えた気になって、 そりゃ気持ちいいよな」 これは共感を呼ぶ傑作か? 目を背けたくなる問題作か? 作家生活10周年記念作品・黒版。 あなたの想像力の外側を行く、気迫の書下ろし長篇。
レビュー
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面白い👍
全く関係のないように見えるそれぞれの話が、後半で関係性が見えてきて、面白かった。
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一気に読めます
面白かった! なかなか集中して本を読み続けられない私ですが、一気に読めました!
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面白い
読むのに時間ががかかった。自分には知らない世界がまだまだあるのだなと。主流派かつ多数派にいることが多かったが、自分のいいと思うものとか価値を感じるものに対して、他の人と共有できない世界がどのようなものか知ることができた。
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今までの価値観が変わった
多様性という言葉に対し、今まで多くの人が思っている意味しか知らなかったが、この本を読んで多様性は、誰も排除することができないという意味の言葉だということに気づいた。 視野が広くなった気がした。
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登場人物にあまり魅力を感じなかった
正しい欲とは何なのか。人それぞれ違うのは分かるけど何かいまいちピンと来なかった。多様性の時代とは言うけどどこぞの誰かが勝手に作り出した社会であると思う。ただそれに皆がのっかっていってるだけ。おそらく多数派の正欲を持っている自分にはあまり心に響かなかった。確かに多様性うるせえ笑 ただこういう少数派の人達もいるという事は考えなければならないし認めないと駄目だと思った。登場人物がもっと個性的で魅力があったらもっと面白い作品になっていたかもしれない。
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朝井リョウ節が遺憾無く発揮。
この作品で1番好きなシーンは、大也が八重子を罵倒するシーン。 「とことん言ってやれ!!」とスッキリする。 不思議なのは、水フェチは最初は全く理解出来なかったし、よく思い付いたなと思っていたが、読んでる内に「そういうのもありなんかも。」と思えてくる。 慣れなのかな。 罵倒シーンでは完全に自分の気持ちは大也だった。 完全に八重子がウザいと思った。 しかし、大也も夏月と佳道もそうだが、「僻み過ぎちゃう?」とも思う。 そういう意味では、八重子のウザさも一理あったのかも。 どうせ異分子扱いされるなら、ぶっちゃければええやんと思う。 意外と周りの人間は慣れて何とも思わんくなるし。 ただそれが人殺しフェチならやっぱ無理か。 その線引きは難しく、堂々巡りですね。 とても面白い作品でした。
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正しいってなに?
この本を読んで、思った事は正しいってなんだろうっていうこと。 世間の言う正しいって「多数」ということと置き換わることが多くて、本当に正しいかどうかは考えられていないことも多い気がする。 正しい欲ってなんだろう。 食欲は正しいのか。 睡眠欲が正しいのか。 物欲は正しいのか。 程度の問題なのかもしれないが、食欲がある事は良いこと、睡眠欲があるのも良いことだと言われる。 だが、物欲に関してはあまりプラスなイメージとしては言われない。なんでだろう。 物欲は正しい欲ではないのか? 偏愛ってダメなんだろうか? 偏った愛って何なんだろう? 誰にとって偏ってるって言ってるんだろう。 常々考えている考察のポイントを指摘されたような気分。
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あなたの正義を押しつけたい欲
ニュースで性犯罪といわれる事件の犯人をみて「キモっありえない!」と毎回口から出てくる人が読んでみると、今までと違う世界がみえるかもしれない。
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