作品情報
幻想的な要素を含む物語で構成され、共同体や祭礼、記憶を繊細に描く。
受賞作を改題した『星の民のクリスマス』として刊行された、贈与と物語の気配を軸にした幻想作品。
書籍情報
- 出版社
- 新潮社
- 発売日
- 2013-11-22
- ページ数
- 248ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 14 x 2.2 x 19.8 cm
- ISBN-13
- 9784103349112
- ISBN-10
- 4103349115
- 価格
- 259 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
つらい時、いつも傍らにあった物語。もし、本当にその中で暮らせるなら――。クリスマスイブの夜、最愛の娘が家出した。どこに? 六年前、父親が贈った童話の中に。娘を探すため、父は小説世界へと入り込む。しかしそこは、自らが作り上げた世界と何かが決定的に違っていた……。人は、どうして物語を読むのだろうか? その答えがほんの少し見えてくる、残酷で愛に満ちたファンタスティックな冒険譚。
レビュー
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終わり方が最高。
「物語の出来は結末で決まる」という話をよく聞く。 少なくとも終わり方だけ見れば、人生最高の一冊。
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終わり方が不完全燃焼
最後のページの最後の数行まで、とっても面白かったのです。物語に引き込まれ、夢中になって読みました。主役格の中に共感できないタイプの人もいたのですが、そんなことは些細な問題で、なんか大当たりの作家さんを見つけちゃった気分でした。でも、でも終わり方が! 未だに良く理解できないのですが、いったい何が起こったのでしょう。
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驚くべきメタファンタジー
神前酔狂宴に驚嘆して、この作家の別の作品を読みたくて、この小説を読んだ。 ファンタジーが好きな人はたくさんいる。 その中でファンタジーが好きとはどういうことなのか、 などと考えてしまう人が少しいる。 そういう人にはこのファンタジーはたまらない。 文体には甘さがなく、客観的な事象と細部の原因結果を的確にかつ想像力を持って記述していく。 それは、描かれる行政制度とその力学のところに際立って現れている。 ファンタジーの世界をリアリズムの描写でぱんぱんに膨らませている。 カフカとファンタジーの境界線上にあるような小説だ。 登場する鼻持ちならないガキがいい。 エンディングの2ページはは完璧だ。 こういう本を読めてよかったと思う。
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新しい物語がはじまる
これは自分のために書かれた物語ではないか?どこにいても居心地悪い十代の少年少女、苛立つ二十代三十代、子を思う親の世代、孫に何かを投影して見る祖父母の世代、それぞれが物語を読みながらふと錯覚するかもしれない。「外」から来たやっかいな事件に対する登場人物一人一人の逡巡が好きだ。それぞれの態度と言葉は、その思想を形作ってきたこれまでの人生行路を垣間見させて、じんとくる。 ストーリーはまるで一陣の風のように、駆け抜ける。加速するスピード感が小気味いい。片手でつかんだと思ったものが何だったのか、何にこんなにそうだそうだと思ったのか、わからない。でもまさに「その確かさと不確かさとのゆえに」この胸騒ぎが自分の力になる。物語を読むってこういうことだ!若者たちに読んで欲しい。そうして自分の外と内をひっくり返してやれ!
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ファンタジー系。
古谷田奈月さんの本です。 どうやら、これがデビューらしいですね。 違う世界観の話で、女の子があちらの世界に紛れ込んでしまい、それを保護した配達員や、キツツキの子とする少年だとか、そういうキャラがでてきて、はたして女の子は帰れるかな、みたいな展開の話でしたね。 違う世界観の話なんですが、まあうまくリアリティラインをコントロールしているように思えました。 ファンタジー系の話ではあるので、好き嫌いは分かれるでしょうね。
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日本ファンタジーノベル大賞
畠中恵さんのしゃばけシリーズが好きで、この賞の存在も気になっていた。審査員も素晴らしい方々が揃っており、帯のコメントも目を引き購入したが、ぐいぐいと引き込まれ、一気にページを進めた。 物語の中心にあるのは「届ける」というキーワード。 作者はきっと、物語のもつ力、ファンタジーのもつ力、それを強く信じている。 ファンタジーは楽しい。でも楽しいからといって、作り手がただ楽しく書けばその世界が彩りを得るわけではない。その葛藤、作ることの抵抗感。きっと小説家でありたいという作者の気持ちがこの作品を生んだのだろう。 わくわくすることで、勇気づけられることがある・・・そんな不思議な魅力のある作品。 今後どんな作品をつくっていくのか大いに期待したい。
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物語を読む楽しさも、創る楽しさも味わえる作品
まず、新品ではなく中古本で買ってしまったことをお詫びします。m(_ _)m 古本屋で偶然手に取ったのを暇つぶしに買って読んだら、読み終えるまで部屋から出られなくなりました。デビュー作ということでいろいろと小難しい評価が出ているかと思いますが、そんなことは私にとっては「だからなんだ?」であって、久しぶりにワクワク気分で物語を楽しめました。目から文章が入り、それが自分の頭の中で次々と映像として出来上がっていく楽しさ。たまりませんね♪物語の続きが気になりますが、今は自分で勝手に創造して楽しみます。これからもワクワクするような物語を書いてください。”だからなんだ?” しばらくは私のお気に入りの言葉になりそうです(笑。
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序盤が苦しい
面白い作品でしたが、第1~2章くらいまでは、正直少ししんどかったです。 そこを超えれば楽しめると思います。 「ファンタジー」が自分にあわなかったのかな?