書籍情報
- 出版社
- 新潮社
- 発売日
- 2024-01-31
- ページ数
- 368ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 19.1 x 13.2 x 2 cm
- ISBN-13
- 9784103397120
- ISBN-10
- 4103397128
- 価格
- 2970 JPY
- カテゴリ
- 本/ノンフィクション/自伝・伝記
『ゴジラ』で現代音楽に革命を起こした作曲家の生涯を直話で辿る決定版評伝! 《ドシラ ドシラ ドシラソラシドシラ》というテーマ曲で怪獣に生命を与えた伊福部昭。その原点はアイヌとの深い交流だった。北海道のアマチュア作曲家がチェレブニン賞第1位となり活躍した戦線・戦中から、放射線被曝による雌伏を経て、映画で復活。91年の生涯を世界音楽史の中で捉え直し、なぜ幼児の心すら攫うのか、その秘密を探る。
レビュー
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片山さんの「未完のライフワーク」
全伊福部昭ファンの代表とも言える片山杜秀さんがついに上梓した評伝。いつもの博覧強記と洞察で、これまでこの作曲家について書かれたことのない「核心」に迫る。まことにスリリングかつエキサイティングな読み物で一気に読み通してしまいました。「自分は単なる伊福部信者なので批判、批評的に書く意図はないのだ」と言いながら、ズバズバと「作曲家本人が言っているのは実はこういうことだったのでは?」と切り込んでいく。生前には出せなかったと思うし、いまでも片山さんでなければ許されない(おそらく)内容になっているのがすばらしい。これまであちこちに(ほぼ関係ない主題の記事のマクラなども含め)片山さんが書いてきた伊福部論がここに集大成された感があります。その意味で片山さんのライフワークと思いました。そしてあとがきにあるように、「まだ書けないことがたくさんある」ということなので、やはり「未完」。続きをいつか書いてくださることを楽しみに待ちましょう。伊福部昭のファンは片山さんという「声」を持つことができてまことに幸福だと思います。これも作曲家の徳のなせるわざなのでしょう。
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コアな伊福部ファンならマストアイテム
随分前に、KJのユーザーネームで伊福部昭関連の作品に関するレビューを幾つか書かせてもらっていた。 アマゾンのレビューも長らくしないままだったが、久しぶりにレビュー(推奨)を書きたい気持ちに なった。 片山氏は、ご承知の通り生粋の伊福部ファンで、かつ長時間伊福部昭のインタビュー、聞き取りを 行ってきた方でもある。氏の伊福部音楽との出会い、関わり方に個人的には非常にシンパシーを 感じたし納得も出来た。 片山氏の持つ思想史他の学識でもって、伊福部昭が生きた時代、そして関わりのある人物背景も細かく 描写されており、読み物・知識本としても非常に優秀かと思う。 ボリュームは大きいが、読み進めていった積み重ねの先にカタルシスがある。特に20章以降は個人的には 圧巻であった。今まで多くの書物で語られてきた伊福部昭の美観というものが、ここまでビビッドに 伝わってくるものか感心し、また興奮もした。「わたくしの伊福部昭評伝」なのだから、当然 筆者の思いが前面に出て来ることは仕方がない。 しかしそれが受け入れ難かろうが受け入れ易かろうがこの本の真価は変わらない。 些かでも伊福部昭という音楽家に興味を持ち、その人物を知ろうとするのであれば、この本は マストアイテムであると断言したい。 読み終えた後筆者の片山氏に感じたのは、伊福部音楽を愛する者としてのシンパシー、感謝、 そして嫉妬だった。
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読む価値はある
著者の思い(だからこその「わたくしの」)が強くて時々辛くなる。そこに拒否反応を起こせば当然評価は下がりますね。ただ、随所にちりばめられた伊福部のエピソードが本当に興味深く、その一点だけで十分に読む価値はあります。きちんと伝記としてまとめられたら畢生の大作になりそうです。今はお忙しいでしょうから、あとで、必ず。期待しています。
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せっかくの題材なので・・・
非常に貴重な題材ながら、著書の自己陶酔的な文章のせいで本質が見えてこない残念さがありました。もう少し学者としてのスタンスで、冷静に書いてくれたら素晴らしい作品となっただろうにと思います。自分の思いと、伝記的な要素は厳しく峻別した方が望ましいと感じました。
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ナルシストな文章
自己満足かつナルシストな文章で、買う価値なし