作品情報
受賞記録から読む、生馬直樹『夏をなくした少年たち』の輪郭。
<p>新潮社,2017,978-4-10-350661-4<p><ul><li>タイトル:夏をなくした少年たち</li><li>タイトル(読み):ナツ オ ナクシタ ショウネンタチ</li><li>責任表示:生馬直樹 著</li><li>NDC(9):913.6</li></ul>
レビュー要約
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読者反応は、作品の題材や受賞歴への関心を軸に受け止められている。書誌情報が限られる作品では、賞の記録や作者情報を手がかりに評価される傾向がある。
書籍情報
- 出版社
- 新潮社
- 発売日
- 2017-01-20
- ページ数
- 377ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 13.8 x 2.7 x 19.7 cm
- ISBN-13
- 9784103506614
- ISBN-10
- 410350661X
- 価格
- 405 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
僕たちの夏の大冒険は、あまりにも哀しかった――。得がたい才能を秘めた新人登場! 拓海(たくみ)と啓、雪丸と国実(くにみ)は新潟の田舎町に住むお騒がせ4人組。小学校最後の夏、花火大会の夜に、僕たちは想像を絶するほどの後悔を知った――。それから20年余り、惨めな遺体が発見され、悲劇の夜の封印された謎に決着をつける時がきた。誰もが通る少年の日々を瑞々しく描いて大絶賛された、第三回新潮ミステリー大賞受賞作。
レビュー
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絶妙な感動作!
ミステリー…かどうかは別にして、人間ドラマに感動しました。登場人物の人物像がしっかりしていて、ついつい感情移入してしまいミステリーの謎より登場人物たちの境遇や心境に共感したり心配したりが忙しく祈るように読み切りました。自分の少年時代とはまるで違う世界観なのに何となく懐かしさを感じる作品で、是非夏の夜にオススメの作品です。
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ある夏の悲劇とその「埋め合わせ」
"スタンド・バイ・ミー"小説と言えば、2018/7月に読んだ「別れ際にじゃあのなんて、悲しいこと言うなや」(黒瀬陽)を思い出します。とても爽やかな物語でした。 今回は"スタンド・バイ・ミー"+パズラー、「夏をなくした少年たち」(生馬直樹 新潮文庫)を読みました。途中、トマス・H・クックの小説を思い浮かべたりもしました。 舞台は、新潟、燕市。彦矢山(実際は、弥彦山)を抱える土地。 第一部は、小学6年生、4人の悲劇的な「痛み」を伴う物語。夏の花火大会の日に或る「殺害事件」が起こります。そしてその第一部が20年後の第二部、東京・阿佐ヶ谷で起きた「殺人事件」へと繋がっていきます。初出ではないようですのでもう少し書いてしまってもいいのかもしれませんが、やめておきます(笑) パズラーとしては、いくつかの「偶然性」と後付けの説明があって少し不満が残りますが、それなくしてフィクションを構築するのも言うほど簡単ではありませんね。伏線は回収されていると思います。ある<方法>についても、おおよそ納得のいく説明がなされていると思います。 物語は、少しパセティック過ぎると感じられましたが、主人公について「タクミは川みたいだね」というある少年の言葉には様々な思いを抱くことになりました。また、「信じられるもの」に出会えるよう生きてこられたのかと私自身に問いかけられたような気さえしました。 「大人たち」が強い自我と欲に塗れることによって引き起こした「機能不全」、その悲劇を幾人かの少年たちが身をもって、たとえ間違った形であったとしても「埋め合わせ」しようとした物語なのかもしれません。 神社で手を合わせる時、慌てて願い事を思い浮かべようとしても何も出てこないように笹舟にのせて流そうとした「願い事」は霧消し、ただ生き続けることだけが大切なことに気づくことになるのでしょう。不出来な人生の中、私も少し考えさせられました。
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描写は良いけど薄味ミステリー
まず良いところから。文章はこなれていないという人がいたけど、まあ良い方。読みやすい。ただ伊坂氏を気取ったような、こなれない比喩がちらほらあるのは鼻につく。キャラもちゃんと書き分けてあるが、四人の少年の立ち位置が「スタンドバイミー」に似すぎている。傍観者の主人公、家庭環境に問題あるリーダー格、奇矯な性格の問題児、おとなしいやつ、とそっくりなので、もう少し工夫すべき。 いちばんの長所は丹念な心理描写。ここは才能が感じられる。合ったジャンルを見つければ、プロでやっていけそうだ。難点は、少年時代のパートが大人の視点で書かれているので、不自然におとなっぽい。全編、回想として書いた方がよかったかな。 反面、ミステリーの才能はない。筋立てがストレートすぎてまったくひねりも驚きもない。だれでも推測できる。 もっとも、この話を無理に謎解きにしなくてもよかったのではとも思う。謎解きにしたのでショボい印象になってしまった。 それと挿入的な誘拐話は蛇足。動機もあまりに説得力がない。
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結局、小説は好みの問題
レビュアーの方々の感想を読んでいると、世の中には、自分と全く違う感想を持つ方がいるのだなあと、当たり前とはわかっていながら、あらためて思いました。他の方もあげてらっしゃいましたが、Tクックが好きな方なんかは楽しめる小説です。馬鹿馬鹿しい謎解き部分が少なく、登場人物たちの心情を追っていくスタイルが、小説を読む楽しさと思える人にはおすすめです。わたしはすごく、このお話好きです。
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面白い、是非読んで、
少年の時の付き合いが、読んでいてとても切ない、それを読めただけでも◎だ。
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切ない
友人にすすめられ、購入。 けっこう泣ける話ですね。 ただ、ミステリーとしての驚きはあまりなかった。 頭の固いオジサンには合わないかも。 青春小説が好きな人におすすめですね。
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そういえばミステリー
少年時代の話がとても面白かったです。少年時代の子供ならではの悩みや葛藤、友達などの人間関係がよく描かれていたと思います。話自体は面白いのですがミステリーとしてはインパクトが若干弱いように思えます。でもそれが逆に結末を知っていても、もう一度読める本になっているように思えました。青春ものが好きな人にはお勧めです。
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新潮ミステリー大賞受賞作?
4人組の少年たちの少年時代に起こった事件と20年余り経た現在の殺人事件を描いた作品です。 ストーリーの骨格はミステリーなのですが、少年たちや周りの人たちとが織りなす人間模様や心の葛藤がかなり綿密に書かれていますので、全体を通してみれば、ミステリー色は薄い印象です。 私は、本書を読んで、「著者は一所懸命に書いているが、作品は文章が硬く、こなれていない」、「登場人物の少年たちが小学生なのに、こんなに鬱屈した理屈っぽい思考をするのは不自然」と思いました。読んでいて、ややたいくつでした。 また、ミステリーとしては、「これだけの登場人物で、アリバイも考え合わせると、この人物が犯人と考えざるを得ない」という感じです。多くの人が話の途中からストーリーの骨格がわかると思います。 総じて言えば、「これだけのストーリーのために377ページの分量が必要?」と思います。 力作であることは感じ取れますが、「新潮ミステリー大賞受賞作」というのは首をかしげてしまうような出来栄えの本です。
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