救われてんじゃねえよ
ヤングケアラーの女子高生・沙智が、家の重さと学校生活のあいだで息苦しさを抱えながら、笑いを手がかりに自分の居場所を探す短編。切実さのなかに、思わず吹き出す軽さがある。
作品情報
救われるのは、きれいごとではなく、ふいに差し込む笑いかもしれない。
第21回R-18文学賞大賞受賞作。難病の母を介護する女子高生・沙智が、日常の圧迫と笑いのあわいで揺れる姿を描く。小島よしおに救われるという発想が、切迫した状況にひねりのある光を差す。『小説新潮』2022年5月号掲載ののち、2025年4月に新潮社から単行本化された。
レビュー要約
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最も殺傷力の高い文章で絶望を描き切る力を評価し、かすかな希望で濁さない終わり方に覚悟を感じた。
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主人公と母の会話が強く印象に残り、娘と母の関係が丁寧に描かれている点が特によいと受け止められた。
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読み手に強い胆力を求める切れ味と緊張感があり、現代の切実なテーマに真正面から向き合う作品として高く評価された。
書籍情報
- 出版社
- 新潮社
- 発売日
- 2025-04-16
- ページ数
- 128ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 19.7 x 13.6 x 1.7 cm
- ISBN-13
- 9784103562313
- ISBN-10
- 4103562315
- 価格
- 1540 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品
警報級の大型新人! 第21回「女による女のためのR-18文学賞」大賞受賞作 17歳。誰かの力を借りなきゃ、笑えなかった――。主人公の沙智は、難病の母を介護しながら高校に通う17歳。母の排泄介助をしていると言ったら、担任の先生におおげさなくらい同情された。「わたしは不幸自慢スカウターでいえば結構戦闘力高めなんだと思う」。そんな彼女に舞い降りたのは、くだらない奇跡だった。満身創痍のデビュー作。
レビュー
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しんどいわ
しんどかったです。 読み返したくはない。 でも読んで良かった。
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良いです
才能に驚愕します
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お勧め本
書店で取り寄せ依頼したが在庫がないとのことでネットで注文しました。 タイトルはちょっと過激でしたが、ヤングケアラーの日々を知ることが出来ました。 注文から配送までが迅速で、ブックカバーがかけてあったのにも感激しました。
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大きな幸せだけが幸せではない
人って、辛いことやしんどい記憶はしっかり覚えてるのに、幸せな瞬間ってあんまり覚えてないことが多い。でも実際には、両方同じくらいあるはずだと思っている。 この本の主人公は、難病のお母さんの介護をしながら高校に通っていて、普通に考えたらすごく大変な状況。「不幸自慢スカウターでいえば結構戦闘力高め」って表現も秀逸。 この本から感じ取れたことは、小さな笑いとか、ちょっとした瞬間の幸せを大事にしたいなってこと。 人間って欲深いから、大きな幸せ以外は幸せって感じ取りにくいんだなぁって思ったりもする。 タイトルの「救われてんじゃねえよ」って、考えれば考えるほど深い。「こんな不幸なのに、ちっぽけなことで救われてんじゃねえよ」っていう複雑な気持ちが込められているように感じる。 自分の人生の不幸を否定しないで真正面から受け止めながらも、小さな救いに気づいてしまう人間の矛盾した感情。それをタイトルに込めた作者の感性に驚かされた。大きな不幸も小さな幸せも、どちらも自分の人生として受け入れていく強さが、この物語には満ちていると思う。
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ありがとうございました。
無事に受け取りました。迅速かつ丁寧なご対応をいただき、ありがとうございました。またの機会にも、よろしくお願いします。
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最悪な生活の中にある救われる瞬間
介護や家庭環境の描写は苦手な人もいそう。自分の過去と重なる部分があって、確かに「嫌な過去」の中に救われた一瞬が確かにあったなぁって思い出した。だからこそ遮断することに罪悪感があってまた自分を苦しめる。短いけどちょっと過去の見方が変わった。自分にとっては良い体験ができました。それと同時に重なる部分がない人には全く理解できない話かも。
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ちょっと抵抗感がありました。
ちょっと抵抗感がありました。
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ユニーク
私小説に近いのかな。母の介護を家族は愉快に生きており、少しぶっ飛んている。話をきちんと整理されていたら、これまでに見たことがない傑作になっていただろう。