作品情報
三島由紀夫賞で候補となった、佐川光晴の『生活の設計』。
『生活の設計』は、佐川光晴による作品。三島由紀夫賞の対象作として、作品の構想や語り口が評価された。読者は、文学賞, 人間, 物語を軸に、受賞当時の文学的関心をたどることができる。
書籍情報
- 出版社
- 新潮社
- 発売日
- 2001-02-01
- ページ数
- 174ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784104441013
- ISBN-10
- 4104441015
- 価格
- 2911 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品/日本文学
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レビュー
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『牛を屠る』だけで十分
『牛を屠る』の小説版(本書の出版が先)と知り読了。 物語調の小説と予想していたものの、実際は延々と主人公による一人称の語りが続く。 どうにも長ったらしく、また退屈に感じたため、ほとんど読み飛ばしてしまった。 『牛を屠る』だけで十分かと思います。
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「牛を屠る」を読んで感銘を受け、ぜひ彼のデビュー作も読まねばと思ったのですが・・・
屠殺場のリアルな現場という、題材の特殊性もあってか「牛を屠る」は最後まで一気に読めたのですが、何かの賞を受けたというこのデビュー作はなぜかページを繰る手が停滞しました。なぜだろう、「牛を屠る」でことのあらましを知ってしまい興味を 失ったからだろうか、もってまわったようなくどくどしい文章のせいだろうかなどとも考えましたが、ゆっくり読み進むうちに、ふたつの作品の”ジャンルの違い”に気が付きました。「牛を屠る」はあくまで「ルポルタージュ」とでも呼ぶべきものであるのに対し、「生活の設計」は「純?文学」であるということです。「牛を屠る」は、仕事場で繰り広げられる事実を淡々とそして克明に、主観を排した冷静な視点で描かれている”ハードボイルド”なかんじでしたが、「生活の設計」は、彼の作家としての本領が発揮されているのであろう様々な”文の技巧・装飾”がなされており、「なんでそんな簡単な動作ひとつのことを表すのに4行も使うんだよ。読むほうは疲れるだけなんだよ!」とつい呟いてしまうことが一度や二度ではありませんでした。私も決して”ブンガク”が嫌いなわけでもないのですが、「牛を屠る」があまりにもよくできた研ぎ澄まされたルポルタージュであったため、それとのギャップを感じて しまったのかもしれません。また、ちょっと時間をおいて読み直したら名作に感じるのかもななんて思いました。
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買いですが。
新潮新人賞を受賞した佐川光晴のデビュー作です。屠畜場で働く主人公が読者に向かって「諸君」などと呼びかけつつ、過去と現在とをシンクロさせながらそこで働くことの表層であったり本質であったりについてあれこれ考える、といったところがあらすじとなるのでしょうが、読み所は様々な出来事に対しての主人公の距離の取り方、その距離を取る過程において生じる隙間に主人公が差し挟む夾雑物というか脱線というか、そういったものを楽しめなければ、この作品に対する評価は極めて低くなると思われます。
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職業と、世間と、自分の生活って・・・
まずいうと、昨今珍しく「明るい話」だったと思います。著者の年齢、職業などを考えて、このくらいの年齢の人のデビュー作は大概暗い話が多いと思いますが(この作品にはテーマが、非常に多くの分野にあると思いますが)、話の内容の、世間的な雰囲気とはかけ離れて、笑える作品だったと思います。まぁもっとも、本人がふざけていただけかもしれませんが。 ただ、作者本人の生活が、非常に楽しいものだというのが非常によく現れていると思います。なかなかうらやましい生活をしてらっしゃいますね。
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