日本の文学賞

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戒

日本ファンタジーノベル大賞

小山歩

掟と選択をめぐる静かなファンタジーとして受け止められたデビュー作。

ファンタジー選択民俗学的要素

作品情報

掟と選択をめぐる静かなファンタジーとして受け止められたデビュー作。

正攻法の構成で掟と選択を描く、ファンタジー要素を含むデビュー作。選考でもまっすぐな作りが評価された。

書籍情報

出版社
新潮社
発売日
2002-12-01
ページ数
321ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784104573011
ISBN-10
4104573019
価格
657 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

Amazon.co.jp: 戒 : 小山 歩: 本

レビュー

  • 荒削りながら、魅力的な作品

    第14回ファンタジーノベル大賞優秀賞作品。 古代の架空の小国(朝鮮半島がモデルかな?)を舞台に、主人公「戒」の悲痛な人生を描く。 著者は大学で民俗学を専攻されていたとのことで、その知識を生かしてか、舞台設定はかなり緻密でリアリティーがあります。 実際の歴史や文物なども巧みにアレンジして取り入れており、よく知られたことわざを「戒より始めよ」に変身させてしまうなど、 くすっと笑わせてくれるところもあったり。物語世界は非常によく練り上げられ、魅力的に構築されています。 ただ、ストーリーの展開の方はというと… 現代と過去を行きつ戻りつ、第三者の視点と戒自身の視点を行ったりきたり……など、ちょっと読みにくく感じるところが多かったです。 魅力的なキャラクターもたくさん出てくるのですが、どうもそれを生かし切れていない。 作者の決めた物語に沿って動かされているだけのキャラが多く、生身の人間らしさを感じられませんでした。 (特に、戒の乳兄弟である明公。ご都合主義的な展開のために利用されているだけという感じ) しかしながら、母親の愛と呪いによって嘆き苦しむ主人公の姿は、荒削りながら胸に迫ってくるものがありました。 さまざまな欠点はありつつも、最後までぐいぐいと読ませる力はあります。 この作者がその後どんな作品を書いたのか、違うものも読みたいと思ったのですが… 今のところ新しい作品は発表されていないみたいで。非常に残念です。

  • 救いがない

    どこかの半島を舞台にした、 現代で蔑まれている猿人間の伝説の真実を描いた物語。 実際は天才的な才能を持つ人物であり、 真実の出自も誉高いのに、 彼を取り巻く人達のせいで生まれながらに悲運。 最初さえ違えば才能を活かして全く違う人生だったのだろうなぁと思うと 最初のきっかけを作った狂気の母親が許せない。 後世で蔑まれることが分かっているだけに、 真実はそうではなかった事が語られても、 結局大筋はその歴史の通りになってしまい、 救いがないように感じた。

  • 誉められてもそしられても・・・

    å...¬å­ã®ä¹³å...„弟という名é-€è²'æ-ã®é•·ç"·ã€æ‰èƒ½ã‚ふれる身ありながら、その名家ã‚'継ぐã"とも、将軍とã-て功ã‚'立てるã"とも、æ"¿æ²»å®¶ã¨ã-て国ã‚'司るã"とも、母の遺言で封じられ、舞舞い・é"åŒ-とã-て宮廷に使えるæˆ'。彼の才能ã‚'惜ã-む継母や異母å...„弟、そã-てかつての恋人― 今はå...¬å­ã®åŽ ―、æ€'り狂う父、親友。彼はかぶきながらも、ありあまる才能で次ã€...と国の危難ã‚'æ•'っていく。それもすべて、å...¬å­ãŒåå›ã§ã‚ると印象付ã'るやりæ-¹ã§ã€‚ ã-かã-、彼はã-ょせã‚"は軽ã‚"じられあã-ã'られる舞舞いに過ぎないという価値観に基づくコンãƒ-レックスから抜ã'出るã"とができない。だから自分の舞が天上のそれであるという幸にも、è"'まれる身分のæ-...芸人の女ã‚'妻にã-、é‡'è¥'宝玉で飾り立て、もう舞わなくても良い、働かなくても良い、それが彼女の幸せと信じて、舞ã"そがå'½ã«ä»£ãˆã¦ã‚‚惜ã-くない大切なものだという妻の心にもæ°-づくã"とができない。 そã-て彼がé"åŒ-から抜ã'出ようとするたびに夢に現れてその心ã‚'鈍らせる母・・・ 「å...¬å­ã®å½±ã¨ãªã‚Šãªã•い」。なぜ?なぜそã‚"なにも自分の息子が才能ã‚'現ã-、人ã€!...ã!!®å°Šæ•¬ã‚'集めるã"とã‚'妨ã'るのか? æ-¥æœ¬ãƒ•ァンタジーノベル大賞優秀賞å-賞作で、選考å§"å"¡ã‚'泣かせたという。私は泣きはã-なかったが、十分に面白い小説だとは思った。

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