作品情報
浅田 次郎の『お腹召しませ』。
『お腹召しませ』は浅田 次郎による作品。受賞対象として扱われた作品で、物語や論考の中心となる題材を通じて作者の関心が示される。
書籍情報
- 出版社
- 中央公論新社
- 発売日
- 2006-02-01
- ページ数
- 251ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784120037009
- ISBN-10
- 4120037002
- 価格
- 2604 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
昔のおさむれえってのは、それほど潔いもんじゃあなかった??二百六十余年の太平の後に、武士の本義が薄れた幕末から維新へ。惑いながらもおのれを貫いた男たちの物語。名手が描く全六篇。
レビュー
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6篇の落語を聴いているよう
「中央公論」に発表された6つの短篇を収録したもの。物語はいずれも現代人の前振りから始まる。今も 昔も大して変わらぬと著者は皮肉っている様。読み手は切れ味の良い落語を聴いている立場である。 中でも本書タイトルにもなっている「お腹召しませ」が最も印象的だった(★5)。理不尽ながらも切腹 する羽目になった主人公。妻や娘の反応、上司の態度をブラックユーモア風タッチで描き出し、封建時代の 矛盾や武士の悲哀を表している。下層に生きる中間(ちゅうげん)の具申する人生哲学に対し、心を動かす主 人公の姿がなんとも切なくおかしくもあった。
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状態は良いです。
祖母が選んで購入しました。注文後、待たずに届きました。
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「安藝守様御難事」はおすすめ
面白かった。 個人的には「安藝守様御難事」が気に入って、声を出して笑った(笑)。 浅田次郎が幕末期や江戸時代、武士というものをどのようにとらえているかがよくわかる内容。
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記事内容、作者ごとの個性
お酒に関わる物語を、作者それぞれ個性豊かに表現されており、期待以上に面白かった。 編者にも敬意を表したい。
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時代小説ならではの自由度と凝った体裁とを活かして幕末と現代とを巧みに交錯させて新境地を切り拓いた傑作短編種
表題作の他、「大手三之御門御与力様失踪事件之顛末」、「安藝守様御難事」、「女敵討」、「江戸残念考」及び「御鷹狩」の6つの短編から構成される時代短編小説集(巻末のエッセイ付き)。私は「一路」、「流人道中記」、「壬生義士伝」を初めとして作者の時代小説(他のジャンルも)のファンなのだが、本作は上記3作と同様に幕末を舞台として瓦解しつつある幕藩体制(あるいは虚妄の武士道)への批判・揶揄を織り込みながらも、ペーソス味を色濃く出している印象を受けた。なお、各短編は作者が祖父などから聞いた話を基に創作したという凝った体裁になっている。 この体裁が工夫で、各編の冒頭と末尾とで作者の現代文明批評も披歴されという、時代小説ならではの自由度を感じさせる。入り婿を扱った短編が多いのだが、例えば、「入り婿の"神隠し"vsスマホのために"神隠し"出来ない現代人」といった対比が絶妙で、時代小説の新境地を切り拓いた感さえ受けた。また、家(の存続)に拘泥する入り婿などの武士よりも女房・娘の方が肝っ玉が据わっているというクスグリには苦笑せざるを得ない。現代のサラリーマン家族の姿を映した鏡だろう。また、異例の抜擢で社長となった作者の友人と、数奇な運命(入り婿の三段跳び)で大藩の若き藩主となった英君との境遇・懊悩を重ね合わせ、意外な事変へと導く短編も新機軸であろう。特に、一般に貞操(現代では死語か)という文脈で使われる「貞」(実は神意に適う真実の意)の文字をテーマとした短編が、妻女の不貞を扱うという意表を突きながら、男女の機微を木目細かく描いて、本当の貞女とは何かを問い掛ける作者の手腕には感心した。 最終二編は作者の先祖をモデルにして、やや理想的・空想的に幕末・御一新直後を描いており、作者が時代の語り部たらんとする意図が感じられる。時代小説ならではの自由度と凝った体裁とを活かして幕末と現代とを巧みに交錯させて新境地を切り拓いた傑作短編種だと思った。
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合間の話
誰かの記憶から話しを広げているが、特に必要性が無いので単純な短編で良いと思います。
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期待外れ。
思ったより面白くなかった。
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もう一つの武士道
武士の面目のために切りたくもない腹をきることになった理不尽。
関連する文学賞
- 司馬遼太郎賞 第10回(2006年) ・受賞
- 中央公論文芸賞 第1回(2006年) ・受賞