日本の文学賞

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孤闘: 立花宗茂

中山義秀文学賞

孤闘: 立花宗茂

上田秀人

上田秀人の歴史小説。大友家の武将として島津と戦い、豊臣政権下の朝鮮出兵、関ヶ原後の改易を経てなお名を残した立花宗茂の生涯を描く。武勇と義を貫く姿だけでなく、政治の荒波のなかで揺れる人間としての懊悩に焦点を当てる。

歴史小説立花宗茂戦国時代武将の生涯

作品情報

乱世に義を貫いた立花宗茂の奮闘と懊悩を描く歴史長編。

高橋紹運の子として生まれ、戸次道雪の娘と結ばれた立花宗茂は、九州の戦乱、豊臣政権、関ヶ原という時代の転換点を生き抜く。豪勇の名声に隠れた葛藤や、義を選び続けることの代償を描き、戦国武将の生涯を骨太に物語る。

レビュー要約

  • 武勇譚としての読み応えに加え、宗茂が置かれた政治状況と人間関係を丁寧に描く点が評価されている。歴史上の名将を、理想化だけでなく迷いを抱える人物として読ませる。

書籍情報

出版社
中央公論新社
発売日
2009-05-01
ページ数
356ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784120040184
ISBN-10
4120040186
価格
1980 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

Amazon.co.jp: 孤闘: 立花宗茂 : 上田 秀人: 本

レビュー

  • 立花宗茂の気持ちの深みに今一歩

    難しいのかもしれないが、立花宗茂の一生を追う経歴書に なってしまっているかも ! 小説としての面白い部分は、戸次道雪・ぎん千代とのすれ違いだけか?

  • 物足りない。

    立花宗茂本はあまり多くないため、大きな期待を胸に購入しました。 妻と不仲であったという説には面白い解釈がされており、また彼の有名なエピソードも出てきますので非常に面白く一気読みしてしまったのですが、逆を言えばその程度のボリュームです。彼(宗茂)のファンや戦国・歴史ファンには少々物足り無いと思います。 宗茂の「孤闘」が主題であるため家臣団の活躍も多くは描かれておらず、立花四天王(由布、小野、十時、高野ら)ですらあまり登場しません。 立花宗茂でNHK大河を、とは私も思いますが本作品ではサッパリしすぎて厳しいのでは無いでしょうか。

  • 通説と違った解釈で意表をつかれた

    表紙の宗茂の肖像画。兜に特徴があり、それは黒漆塗りの頭鉢型で、大きな和抜きが耳の位置から生え、後頭部に毛房をつけた独特のもの。 わたしにとっては、葉室麟『無双の花』、八尋瞬右『立花宗茂』に続く、3冊目の立花宗茂伝である。前2作に比べると、あっさりしている。会話体が多いせいだろうか。「こんな会話するかな」と思われる部分もしばしば。それに、宗茂が婿となるギン千代(「ギン」の本当の文字は門がまえに「言」の字、文字化けするので「ギン」とした)が大友宗麟の隠し子だったとか、その父親と目され、雷に打たれて下半身の自由を失っていた戸次(べっき)道雪が、'ァ千代を娘としてでなく、女としてみていた、そのこともあって宗茂は一層、 千代に胸を開いて接しえなかった、など、通説と違った解釈で意表をつかれた。 そして、表題にあるように、周囲から浮き、孤軍奮闘する側面が強調され、展開はさびしい。宗茂の骨太さが実感しにくい。以上のような特徴があるももの、全体として、話は史実にそって遺漏なく、たんたんと伝記風に展開していく。 九州戦国時代の様子、島津軍の猛攻をはね返した立花城死守の激闘、秀吉の朝鮮出兵(文禄の役、慶長の役)における宗茂の役割、関ヶ原の合戦前後の宗茂の去就とその後の改易などは、ほどよく整理され、物語に折り込まれ、(やや図式的なところは否めないが)達者な筆の運びである。

  • 立花宗茂を大河ドラマ主人公に

    宝島社の「この文庫書き下ろし時代小説がすごい!」でチャンピオンに輝いた上田さんの第一作ということで、早速、発売日に購入しました。いままでの時代小説とは異なりますが、歴史巨編もすばらしいと思いました。妻や家来との諍(いさか)いにめげず、損得なしに筋を通した立花宗茂の人生に興味を持ちました。上田さんのあとがきからも、その魅力が伝わってきます。NHKの大河ドラマでは直江兼続をとりあげていますが、いつの日か、九州統一、朝鮮の役、関ヶ原にもかかわった立花宗茂を是非、主人公にしてもらいたいと思います

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