楽園の世捨て人 (ハヤカワ・ミステリ1915)
カナリア諸島で暮らす老いたタクシー運転手兼ピアノ調律師エアハートは、海岸で見つかった幼児の死をきっかけに、警察が閉ざそうとする事件へ踏み込む。過去を抱えた素人探偵の孤独な追跡を描く北欧ミステリ。
作品情報
大西洋の島で、世捨て人の老探偵が哀しい事件の奥へ進む。
デンマーク語原作の邦訳。早川書房のハヤカワ・ミステリとして刊行され、書店・NDL 系データで新書判、ページ数、ISBN を確認した。
レビュー要約
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公的な書誌情報と受賞記録を中心に確認した。作品の位置づけや刊行形態が明確で、紹介文は出典の要旨をもとに再構成している。
書籍情報
- 出版社
- 早川書房
- 発売日
- 2017-01-07
- ページ数
- 592ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 10.6 x 2.6 x 18.4 cm
- ISBN-13
- 9784150019150
- ISBN-10
- 4150019150
- 価格
- 2420 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品
【「ガラスの鍵」賞受賞】 母国デンマークを捨て、大西洋に浮かぶカナリア諸島で暮らすタクシー運転手兼ピアノ調律師のエアハート。欲もなく、熱意もなく、怠惰に日々を過ごす彼が、ある日遭遇したのは、海岸に遺棄された車から見つかった身元不明の幼児の死体だった。観光産業への影響を恐れる警察が事件をうやむやに葬ろうとしていることに気付いたエアハートは、ことの真相を突き止めようとするが……北欧ミステリ最高の賞を射止めた力作!
1974年デンマークのオーフス生まれ。子供のころから物語を書き、17歳で短篇小説コンクールで入賞。兵役後、コペンハーゲン大学で哲学を学び、さらに作家養成の専門学校を経て、2014年に本書でデビューした。
レビュー
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辛い…
面白くないわけじゃないのですが、ともかく主人公が迷い続けるのでしんどいです。 それでも続きが気になるんで読んでしまう。そういう意味で力のある作品ではあります。 三部作らしく色々分かるかと思うと最後まで分からんことも結構あってストレスたまるかなー。 あと、初老男性のリビドーの叫びにどこまでついていけるかを試される本でもあります。 やたらキャラが活き活きしてるというより生々しい作品でした…。
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ガラスの鍵賞はダテではない
デンマーク産でガラスの鍵賞獲った「北欧ミステリ」なのに、舞台はスペイン領カナリア諸島(大西洋上)で、主人公以外の登場人物のほとんどはスペイン人。飛び交う会話や固有名詞もほとんどスペイン語。なのに陽気な南欧のムードは薄く、北欧風の陰鬱な雰囲気をちゃんと味わえる。 もう老境のはずの主人公が、やけに元気で生々しく活躍するなと思ったが、考えてみたら67歳はいまや日本でも「老人」ではないか。 あんがいハードボイルド風だったりして、幅広くミステリファンにお奨めしたい作品。
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126ページで挫折
主人公は、67歳のタクシー運転手でピアノの調律師もやっているデンマーク人だ。海岸に遺棄されていた車の中に餓死した生後3ヶ月の乳児の遺体が発見された事件に興味を示す。しかし、警察も世間もそのことに全く関心を払わない。そこで、なぜか義憤にかられた主人公は、自分で調査を始める。なぜ、この事件に関心を持ったかは126ページ読んだ時点では、明らかにされない。翻訳された小説は、慣れないとよみずらい。もう、20年以上も翻訳された小説だけを読み続けているが、この本はとりわけ読みづらい。主人公の行動の規範が、ハッキリしないので、なぜそういう行動をし、なぜそういうことを周囲に働きかけているのか理解できない。そのうちに話が見えてくると思って我慢して読んできたが、まだ454ページもページ数が残っている。著者は、この本がデビュー作らしい。デビュー作で「ガラスの鍵」賞というのを取っているらしい。「ガラスの鍵」賞とはなんだ。日本の芥川賞のようなものか? それでも、もう読みたくない。なかなか話に乗れない本を我慢して読み続けるのは、ストレスになるだけなので、この辺でやめにして別の本にかかることにする。翻訳犯罪小説で当りを掴むのは結構大変だ。
関連する文学賞
- ガラスの鍵賞 第24回(2015年) ・受賞