日本の文学賞

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異常論文 (ハヤカワ文庫 JA ヒ)

星雲賞

異常論文 (ハヤカワ文庫 JA ヒ)

小川哲

樋口恭介編『異常論文』に収録された、小川哲の論考風短編。実在のSF作家たちをネタに、裏SF界という設定のもとで「倒し方」を考える、メタ的な遊びと批評性をあわせ持つ作品。

SFメタフィクション批評ユーモア作家論

作品情報

裏SF作家たちの倒し方を、まじめに考える。

『SFマガジン』2021年6月号の異常論文特集に初出し、樋口恭介編『異常論文』(早川書房、2021年10月刊)に収録された短編。第53回星雲賞日本短編部門を受賞した。

レビュー要約

  • 実在のSF作家たちを身内ネタとして扱うくだらなさと、論文形式の遊びとして成立させる巧さが受け止められている。アンソロジー全体の異様さのなかでも、特に話題性の高い一編として読まれている。

書籍情報

出版社
早川書房
発売日
2021-10-19
ページ数
687ページ
言語
日本語
サイズ
10.6 x 2.6 x 15.7 cm
ISBN-13
9784150315009
ISBN-10
4150315000
価格
1364 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品

〈ハヤカワ文庫JA1500番記念作品〉先鋭的なアイデアを架空論文の形で提示して話題を呼び、増刷なったSFマガジン2021年6月号の特集を書籍化。新たに十二篇の書き下ろしを収録。解説=神林長平 ■目次 ■異常論文・巻頭言 樋口恭介 ・決定論的自由意志利用改変攻撃について 円城塔 ・空間把握能力の欠如による次元拡張レウム語の再解釈 およびその完全な言語的対称性 青島もうじき ・インディアン・ロープ・トリックとヴァジュラナーガ 陸秋槎 ・掃除と掃除用具の人類史 松崎有理 ・世界の真理を表す五枚のスライドとその解説、および注釈 草野原々 ・INTERNET2 木澤佐登志 ・裏アカシック・レコード 柞刈湯葉 ・フランス革命最初期における大恐怖と緑の人々問題について 高野史緒 ・『多元宇宙的絶滅主義』と絶滅の遅延──静寂機械・遺伝子地雷・多元宇宙モビリティ 難波優輝 ・『アブデエル記』断片 久我宗綱 ・火星環境下における宗教性原虫の適応と分布 柴田勝家 ・SF作家の倒し方 小川 哲 ・第一四五九五期〈異常SF創作講座〉最終課題講評 飛 浩隆 ・樋口一葉の多声的エクリチュール──その方法と起源 倉数 茂 ・ベケット講解 保坂和志 ・ザムザの羽 大滝瓶太 ・虫→…… 麦原 遼 ・オルガンのこと 青山 新 ・四海文書(注4)注解抄 酉島伝法 ・場所(Spaces) 笠井康平・樋口恭介 ・無断と土 鈴木一平+山本浩貴(いぬのせなか座) ・解説──最後のレナディアン語通訳 伴名 練 ・なぜいま私は解説(これ)を書いているのか 神林長平

レビュー

  • 1番:「べケット講解」保坂和志、2番:「SF作家の倒し方」小川哲 がぼくのオススメです!

    樋口恭介編「異常論文」読了。SF作家の倒し方を筆頭に不思議な論文達に魅了された。お腹一杯。あー美味かった。その中で、特に、保坂和志のべケット講解は著者の頭の中に浮かぶ事象をそのまま掬いとったような文体で読んでいて気持ちがよかった。内容はほぼ頭に残らなかったけど、作中の古本屋、鎌倉弘文堂(たぶん公文堂)に行ってみたいなと思った。

  • 異常な論文とはどのようなものなのか、正常な論文とどう違うのか。

    異常論文のきっかけの柴田勝家「クランツマンの秘仏」がWebで期間限定公開されていて、読んだら面白かったので購入。 柴田勝家といえば「雲南省スー族におけるVR技術の使用例」もあるので、異常論文の本家かもしれない。 22編中気に入ったのは、題名が長いものが多いので、作者名だけで 青島もうじき、陸秋槎、松崎有理、草野原々、柞刈湯葉、高野史緒、久我宗綱、柴田勝家、小川哲、酉島伝法、伴名練 かな。

  • SF界の意地

    <異常論文>にSF界の意地をみた。プロトタイピングというメソッドで実在されようとする架空は、異常をもって全力で抗う。これを小説家・樋口恭介氏の自作自演だと思うと刺激的だ。

  • SF作家は読者の方を向いているのか?

    読ませる気があるのか首を傾げざるを得ない作品が過半数だった。 こんなのばかりもてはやしているからSFが衰退したことに界隈はいつになったら気づくのか。 多くが書き手の自己満足。エンタメ作品の体をなしているのは全体の三割。きちんと読み手に目を向けられる作家の作品は面白かったので、星三つといったところ。ただ、値段分の価値はない。

  • 本体価格の1240円って「いじよお」ってことだろ?「お値段異常」ってニトリかよ

    異常論文?知らねぇ。俺なら路上韻文。昨日、本文チラ見したが相当ちんぷんかんぷん。目次からして散文の極致。作者が独自の才能を酷使。だからやわな読者はみな即死。特に「無断と土」が濃すぎて一口で殺す気とプチ告知。『異常論文』で知能膨潤!奇想コンクールに超興奮!

  • 伴名練氏、松崎有理氏の作品が特に面白かった

    非常に楽しく読ませていただきました。

  • タイトルが良ければ、もっと読まれると思う。

    タイトルがすごくカッコ悪いし、序文も思わせ振りなわりに無内容。作品は玉石混淆だが、全体のクオリティは高め。レムの虚数だったか、完全な真空だったかの雰囲気と実験性があるので、ジャンルとして続けていくには旗振り役を変えて、カッコいいジャンル名をつくって欲しい。

  • 論文になってない散漫な文系ポエム群

    読ませる気がないならないで、論文フォーマットに体裁を揃えたアンソロジーにしてほしい。全体的に質が低い。 自家中毒。意味内容が曖昧な単語がふわふわした語り口で延々と羅列される。多分いまなら小説生成AIに出力させた方がまだ質の高い論文形式のSFが出来上がるんじゃないだろうか。 知り合いが部活で作ったなら頑張って読んでお世辞の一つでも書くけど、そうじゃないならわざわざ買って読むもんでもない。 まだSCPまとめでも眺めてる方がセンスオブワンダーを感じられる。

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