日本の文学賞

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探偵のG (ハヤカワ・ミステリ文庫 ク 4-7)

アンソニー賞

探偵のG (ハヤカワ・ミステリ文庫 ク 4-7)

スー・グラフトン

私立探偵キンジー・ミルホーンが、失踪者探しと自分を狙う殺し屋の脅威に同時に直面するシリーズ第七作。乾いた語り口と危機感の強い展開が、主人公の孤独と粘り強さを際立たせる。

私立探偵失踪脅迫サスペンス

作品情報

探偵の誕生日は、失踪者捜索と殺し屋の影で一変する。

スー・グラフトンの“G” Is for Gumshoe は、キンジー・ミルホーン・シリーズの一作で、邦訳は『探偵のG』。モハーヴェ砂漠へ向かう依頼と、主人公自身に迫る暗殺の危機が重なり、探偵小説の調査行とサバイバルの緊張が一体になる。アンソニー賞とシェイマス賞を受けた代表的な一冊である。

レビュー要約

  • 危険が主人公の日常へ入り込む構図が強く支持され、シリーズの持ち味である軽妙な独白と硬質な事件展開が噛み合っている。

書籍情報

出版社
早川書房
発売日
1991-06-01
ページ数
410ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784150763572
ISBN-10
4150763577
価格
350 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/評論・文学研究/外国文学研究/英米文学

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レビュー

  • シリーズの山場を形成する作品の一つ

    私自身はこのGからIにかけての3作がこのシリーズの山場を作っていると感じている。そのくらいこの作品はこれからの展開をよりいっそう楽しみにさせるような秀作に仕上がっているのだ。 今回の依頼人は行方不明の母を捜して欲しいという中年の女性。同時に過去の事件の犯人が逆恨みして殺し屋を雇い、彼女自身もその標的にされた。つまりこの作品では依頼人からの事件と、自分を狙う殺し屋という二つの事件が同時に進んでいくことになる。 そして単純に思えた人探しもどんどん複雑になっていき、殺し屋に襲撃された結果、別の私立探偵が彼女を常時護衛することにもなる、というようにこの二つの事件自体も更に展開して発展していくのだ。 一方人物に対する描写もとても深く丁寧で、砂漠地帯の不毛な人々の暮らし、奇怪な老女の悲哀と秘密、そこに命を狙われる恐怖、護衛の私立探偵との交流と確執等がバランスよく組み込まれていく。 こういったいくつもの出来事が重なり合っていくが、決してバラバラにならないのは作者の力量のせいだろう。これらを全て繋ぎ合わせて最後まで緊張感を持っていくのには、感心するほかない。前作Fはちょっと物足りなかったが、これはそれを埋め合わせても足りるほどの意欲作。ともかく最高に楽しめるミステリーに仕上がっている。

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