作品情報
故郷に戻った酔いどれ探偵が、傷と酒を抱えたまま事件へ踏み込む。
ケン・ブルーウンのジャック・テイラー・シリーズ第2作の邦訳。早川書房のハヤカワ・ミステリ文庫として2005年5月に刊行され、東野さやかが訳した。日本語版 ISBN を bookIdentifiers として採用した。
レビュー要約
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事件解決の爽快さよりも、主人公の崩れていく感覚と犯罪小説への偏愛が強く印象に残る作品として読まれている。暗さとユーモアの混在がシリーズの魅力になっている。
書籍情報
- 出版社
- 早川書房
- 発売日
- 2005-05-25
- ページ数
- 362ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784151750526
- ISBN-10
- 4151750525
- 価格
- 800 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/評論・文学研究/外国文学研究/英米文学
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レビュー
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ジャック、帰る
前巻のラストで故郷を出たジャック、どうやらロンドンに行っていたらしく、久しぶりに帰ってくる。といっても、凱旋ではない。 てゆーか、アル中どころかヘロイン中毒はまずいだろう、ジャック!! いやまずいよ、これは……酒なら、まだ可愛いもんだけど(実際のアル中ともなれば、可愛いとは言っていられまいが)。 探偵のくせに、相変わらずほとんど何もしないジャック(解決する気あるのか?)。おかげでちっとも事件は進まない……。 それでも最後には解決する上、それなりの評判を取ってしまうのがジャック。ちょっと心は痛まないんだろか、と思ったりする。 名探偵とも、ハードボイルドとも些か違う。だが、明らかに後者を意識している。 読書好き故にあちこちに出てくる引用文。洒落た(ひねくれたとも言う)会話と、ジャックの独白が特徴。 いい奴なんだ、ジャックは。最低だけど。それを自分でも意識しているあたり。彼に言わせれば、探偵なんざ最低の人間がやることなんだろう。だが彼は確かに、正義を持っている人だ。彼なりの正義を。 でもせめて、ヘロイン中毒だけは治してほしいもんです。
関連する文学賞
- マカヴィティ賞 第19回(2005年) ・受賞