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グレイラットの殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 HMク 23-4)

翻訳ミステリー大賞

グレイラットの殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 HMク 23-4)

東野さやか

貸金庫を襲った強盗団は、謎の遺体と鼠の置物を残して消えた。三年後、国際サミットを前に関係者が殺害され、刑事ワシントン・ポーと分析官ティリー・ブラッドショーは事件の捜査を命じられる。二つの事件を結ぶ手がかりを追ううちに、国家の安全保障を揺るがす犯罪の構図が姿を現す。〈刑事ワシントン・ポー〉シリーズ第四作。

連続殺人国際サミット国家安全保障刑事捜査相棒

作品情報

鼠の置物が残された強盗事件とサミットをめぐる殺人を、ポーとティリーが追う。

湖水地方を拠点とする刑事ワシントン・ポーと、卓越した分析力を持つティリーが、過去の強盗殺人と現在の異様な殺人を結び付けていく警察ミステリ。現場に残された鼠の置物、迫るサミット、政府機関の思惑が複雑に交差し、事件は国境を越える規模へ拡大する。東野さやか訳。

書籍情報

出版社
早川書房
発売日
2023-09-20
ページ数
736ページ
言語
日本語
サイズ
10.6 x 2.7 x 15.7 cm
ISBN-13
9784151842542
ISBN-10
4151842543
価格
1870 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品/英米文学

売春宿で殺されたサミット関係者の男。テロを警戒する政府はポーに捜査を命じる。ポーは3年前の強盗殺人事件との関連を疑い……

レビュー

  • 前作と同等のページターナー

    第3作「キュレーターの殺人」もページをめくる手が止まらなかったけど、第4作のこちらもやめられない止まらない。 ハラハラドキドキワクワクの連続です。 これから第5作に没頭するのが楽しみ。

  • スルスル読めちゃうおもしろさ

    語り口がうまいというのか、読み始めるとどんどん読んでしまう。二転三転するストーリー、癖があるのに魅力的な登場人物たち、次々に変化を見せる局面……おもしろい! あえて言うなら、風呂敷が広がったぶんやや大味になったかな? たまに「このくだり、いらないかも?」なおしゃべりも。まあそれが味といえば味なのだけど。個人的には前作のほうが好みでした。

  • シリーズ第4作。前作より約100頁多い。登場人物も約6人多い。

    M・W・クレイヴンのワシントン・ポー&ティリー・ブラッドショーシリーズ第4作である。原書は2021年刊で、原題はDead Ground。 第1作は英国推理作家協会賞の最優秀長篇賞を受賞しているが、本書は英国推理作家協会賞のうち、イアン・フレミング・スティール・ダガーのほうを受賞している。 外観がかなり厚い本で、実際、前作の『キュレーターの殺人』より約100頁多い。登場人物も25人で、前作より6人多い。あとまわしにしていると、積ん読本になりそうで、届いてすぐに読みはじめた。 私的感想 ◯『キュレーターの殺人』のように、面白くて止められなくて徹夜で読了とはならなかった。読了まで数日かかってしまった。 ◯国際陰謀的要素がからんで、捜査側も、悪の側も、話の流れも複雑で、ちょっと読みにくい。 ◯前作に比べると、中盤のテンポがやや悪い。後半になるとエンジンがかかってくるが・・。 ◯個人的には、ティリーが分析官、優秀な頭脳として、事件の解明に貢献する展開はたくさんあっても、前作のように、体を張ってポーを支える(泳げないのに、車で海を越えるような)展開がないのが物足りない。また、前作のように、ティリーがポーの家に泊まり、シャワーを浴びて、ドレッシングガウンで出てくるというウキウキ展開もない・・すみません。これは無理な願望でした。 ◯複雑な真相とその暴露をめぐる駆け引きはよく考えられていて、終盤の逆転また逆転は、十分楽しめた。ティリーさん大好きです。評価は★★★★★しかない。

  • ITスキルという武器を携えたティリー・ブラッドショーの力を借りて

    取り掛かるのが遅くなりましたが、「キュレーターの殺人」(2022/9月)に続くワシントン・ポー・シリーズ第四作を読み終えました。本作はCWAのイアン・フレミング・スティール・ダガーの受賞作だそうですが、さもありなん。のっけから金庫室に強盗たちが押し入りますが、彼らはジェームズ・ボンドを演じた俳優たちの顔のお面を被って金庫破りに挑みます。キャッチーだ(笑)。 余談ですが、ダニエル・クレイグが最後にボンドを演じた"No Time to Die"のラスト、サッチモが歌う"We Have All The Time in the World"が流れた瞬間、私は涙が止めど無く流れて往生しました(笑)。 そして、ワシントン・ポーの私的な法廷シーンがインサートされ(それは何らかの形で物語に膨らみを持たせていきますが(笑))、いよいよ事件が発生します。 カンブリアのスカーネス・ホールにて世界のリーダーたちによる首脳会議が開催されようとしている中、売春宿で男が野球のバットで撲殺されるという事件が発生します。殺害された男はヘリコプター会社の社長であり、会議参加者の輸送に関わり合いがありました。国際犯罪対策庁(NCA)がその事件を担当することになり、ワシントン・ポーと愛しの(本当に愛おしい(笑))ティリー・ブラッドショーが深く、より深く巻き込まれていくことになります。 スリラーの詳細を語るのはいつものようにこの辺りまでですね。 その物語は果たしてどこへ辿り着くのか?どんなスリラーなのか?パズラーなのか?エスピオナージュなのか?エンディングの見当がつかないまま本当にうねるように物語は進行していきます。シンボルは"グレイラット"の置物。 FBI、MI5がワシントン・ポーの協力者のように、或いは監査人のように付き従いますが、そこには国家間の思惑が潜んでいるようにも思えます。明らかに世界が悪くなっていっているように思える2020年代(思えるだけで示せるエヴィデンスがあるわけではありません(笑))。せめて<エンタメ>の世界においてはワシントン・ポーのように(あらゆる法を超えても戦おうと)振舞うプロフェッショナルが存在していてもいいのではないでしょうか?優れたITスキルという武器を携えたティリー・ブラッドショーの力を借りて。 最後にM・W・クレイヴンの作法の要が明かされているように思えたのは、「優れたオーケストラは、指揮者のタクトより遅れて演奏する」という一文(概念)に出会ったことにあります。そこに米国と英国の関係性、優れたスリラーの書き手と読者の関係性、サスペンスを生み出すためのテクニックの秘密などが垣間見れました。 文句なしの一作だと思います。 □「グレイラットの殺人 ワシントン・ポー "Dead Ground"」(M・W・クレイヴン 早川書房) 2023/9/25。

  • 翻訳はなんとかならないものでしょうか?

    このシリーズはほぼ全部読んだ。 初めストーンサークルでつまづいたのは、翻訳がわかりにくいせい。 シリーズ全部に渡り翻訳がわかりにくい! しかし、作品は素晴らしいので結局全部読んだ。 翻訳者はちゃんと選んで欲しい。

  • ひたすら難解

    犯人が解き明かされる2ページ前ぐらいに解ったけど、とても難解。 ここから最後に向かっておとぎ話になって行くよ。 あーーー楽しい時間だったわ

  • 素晴らしい❗

    何気なく買ったストーンサークルの殺人が、著者との出会いでした。かなり面白かったのでシリーズの続刊を全て読みました。本作は間違いなくシリーズ最高傑作です。 殺人事件の背後にある陰謀が、国際的かつ大がかりで、当初、どのように話をまとめるのか、心配しましたが杞憂に終わりました。 惹句にある通り、ストーリーは二転三転しますが、最後は、爽快感さえ溢れるフィニッシュにみごと着地。実に後味が良かったです。 年末恒例のミステリーベストテンにシリーズの作品は、選ばれてないと記憶しますが、 登場人物のキャラクター造形も素晴らしく、ミステリーという範疇を超え、本好きには 是非、お薦めしたい逸品です。

  • 読み応えのあるミステリー

    本の分厚さもそうですが 中身が一度ではなかなかこなれてこないので 2~3回の読み直しを楽しみました ポーの冴えが光る ティリーの解析力は本当にすさまじく この二人のコンビは鉄板となりそう

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