日本の文学賞

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窓から見える最初のもの

アガサ・クリスティー賞

窓から見える最初のもの

村木美涼

村木美涼の『窓から見える最初のもの』は、街に暮らす複数の人物の物語が静かに重なっていく日常系ミステリ。心療内科、油絵、喫茶店の物件、失踪届といった別々の出来事が、精緻な構成の中で一つの像を結ぶ。

日常の謎群像劇絵画街の記憶

作品情報

ばらばらに見える四つの人生が、ひとつの街で静かにつながる。

第7回アガサ・クリスティー賞大賞受賞作。早川書房から単行本として刊行され、読者は複数視点の断片が組み合わさる構成と、静かな余韻を残す謎解きを味わえる。

レビュー要約

  • 複数の視点が徐々につながる構成を楽しむ声がある。序盤の断片性に戸惑う読者もいるが、読み進めるほど謎が整理される点が評価されている。

書籍情報

出版社
早川書房
発売日
2017-11-21
ページ数
352ページ
言語
日本語
サイズ
13.1 x 2 x 18.8 cm
ISBN-13
9784152097255
ISBN-10
4152097256
価格
1760 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品

心療内科に通う女子大生、購入した油絵の真贋を疑う経営者、喫茶店の物件探しを依頼された不動産屋の女性、自分の名前を騙った失踪人に戸惑う会社員。年齢も性別も境遇もちがう4人の人生に待ち受けていたのは……細部の描写、精緻な構成が光る日常のミステリ

レビュー

  • しんしんと降り積もる雪のように

    第7回アガサ・クリスティー賞受賞作(ネタバレなし) 夭折の天才画家島崎兵衛が遺したとされる幻の絵が話の中心を成すので、しいて 言えば美術ミステリーに分類出来るかもしれない。が、ミステリーとしては物足り なさすぎる。 相沢ふたば、藤倉一博、連城美和子、御通川進という、面識もない4人のストー リーが並行して描かれて行く。が、時間軸は必ずしも同じではないので少しややこ しい。 4人のストーリーはなかなか接点が出て来ずまだるっこしい。が、「しんしんと 降り積もる雪のように」とでも言おうか、まさに淡々と少しずつ物語が進んでいく。 事実、大雪の日がひとつのモチーフとなって4人に接点が生まれる。 殺人事件は登場するがそれがメインのミステリーではない。極悪人も登場しない し派手なアクションもない。各登場人物の個性もやや弱い。が、ひとつの純文学作 品としてなら評価はできるかもしれない。

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