作品情報
単調な毎日を無軌道に消費する少女達の今を落ちこぼれ感覚で描く作品集。十七歳の処女作から十九歳の文學界新人賞受賞作まで三篇
単調な毎日を無軌道に消費する少女達の今を落ちこぼれ感覚で描く作品集。十七歳の処女作から十九歳の文學界新人賞受賞作まで三篇を収録。 (提供元: サピエ図書館資料検索)
書籍情報
- 出版社
- 文藝春秋
- 発売日
- 1981-07-01
- ページ数
- 181ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784163066400
- ISBN-10
- 4163066403
- カテゴリ
- 本/文学・評論
Amazon.co.jp: 風のけはい : 峰原緑子: 本
レビュー
-
少女の感覚・感情小説
他にも短編はいくつかあるそうだが、出版された本はこの1冊だけらしい作家の3編を収めている。 1979年、17歳の時に書かれた『夏のさなかに』、翌年の『ゆらり、と』の2編はどちらも60ページぐらいで、内容的にもストレートにその年代の女の子の生活と感情を一人称形式で描いたものだ。バイクやセックスなど、平易で率直な文章で、地の文もほぼ現在形で書かれている。深刻な問題も出てくるのだが、すっきりした感覚がいい。 最後の、文學界新人賞を受賞し、また芥川賞候補にもなった19歳の時の表題作は40ページちょっと。これも一人称形式だが、主人公の奈子はもうすぐ14歳になる少女で、それだけ作者とは距離がある。また途中に過去の出来事が挿入されたりもして、技巧的になってきている。母親が出産間近だが、奈子は「弟も妹もいらない」と思う、その気持ちが中心になった感情小説とでも言おうか。
関連する文学賞
- 文學界新人賞 第52回(1981年) ・受賞