カフカズに星墜ちて
ジュネーブに、「大日本帝国造幣局製」と刻まれた白金の延べ板を持つ男が現れる。その由来には第二次世界大戦の混乱期に関わる事実が隠されていた。外務省調査官の江木順介は、延べ板の謎を追ってアムステルダム、パリ、イスタンブールなどを巡る。
第二次世界大戦国際陰謀外務省調査官白金の延べ板冒険ミステリ
作品情報
戦時下の秘密を刻んだ白金の延べ板を手がかりに、外務省調査官が各国を巡る国際冒険ミステリ。
『カフカズに星墜ちて』は、保田良雄による国際冒険ミステリである。「大日本帝国造幣局製」の白金の延べ板に隠された第二次世界大戦期の謎を、外務省調査官・江木順介が追う。第3回サントリーミステリー大賞読者賞を受賞し、1985年6月に文藝春秋から刊行された。
レビュー要約
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公開作品情報は、戦時中の事実を隠す白金の延べ板を手がかりに、江木順介が欧州から中東を巡る推理と冒険の長編として紹介している。
書籍情報
- 出版社
- 文藝春秋
- 発売日
- 1985-06-01
- ページ数
- 285ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784163085609
- ISBN-10
- 4163085602
- 価格
- 235 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
Amazon.co.jp: カフカズに星墜ちて : 保田 良雄: 本
レビュー
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忘れられてほしくない日本発冒険小説の佳作
読者賞ということで、読んで純粋に面白いと認められたわけですね。私も楽しめました。 幕開けは由来不明の金塊の発見、ほんの事務仕事と割り切ってその由来の調査を始めた若い造幣局調査官が、次第にその謎にのめりこんでいく過程が重厚に描かれます。そして調査は日本を飛び出しユーラシア大陸へ。ここから命をも狙われるスリリングな追跡劇になり、相棒となったイタリア娘との二人三脚で決死のソ連侵入。その脱出劇もまたハラハラドキドキです。 さすがに処女作ということで、ストーリーがだんだんテンポを速めるのはいいのですが、ソ連侵入のところはもう粗筋を追っているだけのようにあわただしく駆け抜けてしまっているのが残念。本来ここが力の入れどころと思うのですけど。 ・・・と欠点もありますが、日本発の冒険小説として忘れられてほしくない1作です。
関連する文学賞
- サントリーミステリー大賞 第3回(1985年) ・読者賞