書籍情報
- 出版社
- 文藝春秋
- 発売日
- 2004-08-26
- ページ数
- 106ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784163234601
- ISBN-10
- 4163234608
- 価格
- 239 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品/日本文学
29歳、無職の〈俺〉。寝たきりの祖母を自宅で介護し、大麻に耽る――饒舌な文体でリアルに介護と家族とを問う、衝撃のデビュー作
レビュー
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家族関係のギクシャクした描写の部分が共感出来る記述が多かった
当時29歳の著者が84歳の祖母の介護を中心とした日常を綴った小説です。 他の方のレビューでも指摘されていますが独特の文体で、やや読み辛いので★4としましたが内容にはとても共感出来た箇所も色々有りました。 自分は著者の祖父(著者の父の葬儀の際に著者に対して暴言を吐いたくせに、自分の死に際に著者に土地管理を託そうとする人)に対するアンサーは痛快に感じたし、 祖母の実の娘である叔母の祖母に対する余所余所しい態度や著者に対する無意識の差別感(著者は家庭教師のバイトはしてるが無職扱いで当時まだ偏見の強い金髪に染めている)対する嫌悪感と逆に祖母に愛情を感じていても血が繋がっていないという遠慮故に上手くコミュニケーションが取れない叔父に対する同情、 誠心誠意介護している祖母と上手く意思疎通出来ない時の苛立ちと哀しみ、何より死を祖母から遠ざける為に生きてきた著者の優しさに共感しました。 現在では低賃金職業として知られている介護職は当時は割りの良い仕事で、他業種からの転職者が多くプロ意識に欠けた人も多かったという記述も時代を感じさせます。
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スタイルが
かなりの町田康さんですかねぇ… 介護をおもしろおかしく真実味を持って 描いてられると思いますが、片方の、要介護側の 主観に偏りすぎかなぁ…
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初めて読んだ時は★5。二度目は★3以下。
初めて本作を読んだのは受賞作が文藝春秋に掲載された時であり、私はまだ大学生だった。 心の叫びを書き殴ってるようにも感じる強い表現。一文が長いから余計に感じる。ところどころに“YOニガー”やら崩した日本語。段落も判然としない。乱文とも取れる。小説なのか? 小説なのだろう。。。 著者の無数に混沌と錯乱した心の叫びを介護を使い、幾つかの場面を使い、何とか小説という形にしたのではないか? そんな風に思った。 とにもかくにも読み切った。著者の魂の叫びが伝わるし、これは人生をかけた渾身の作品だと感じたし、こういう作品こそ評価されるべきであると思ったものだ。 評価としては★5だ。 斬新な表現方法でもある“YOニガー”が度々出てくるので、そこについて私なりの感想を述べたい。 これは奇をてらったという見方もされるかもしれないが、私は重たい空気を少し軽くするための調整と捉えて良いと思う。 著者が表現したかったのは心の闇だと思う。それは暗くドロドロとしたものだから、“YOニガー”なのだろう。 表現したいものの為に、時代や状況設定をするものだが、介護をラップ調で表現したのは、時代のニーズを汲み取った賢い戦略だったと思う。 それから10年余り経過して、ふと介護入門を読み返したくなって手に取った。 今度は最初読んだ時の新鮮さがないこともあるのだろうが、評価できなかった。 表現が仰々しい、誇大過ぎる。一貫して怒りに満ちていて、そして死ぬ、殺すという言葉。こんな表現が続くし、“YOニガー”と言われても「聞き飽きたよ(笑)」となってしまって、やっぱり醒めてしまう。 二度目は★3以下と感じた。
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何が言いたいの?
全く意味不明!読む時間のムダ! 文学者とかいう人達は、多くの本を、いろいろ読んでいくうちに、普通の本が面白くなくなり、 このようなものに「感動した!」と、言わなければいけない雰囲気が、あるのでしょうか? 映画評論家が、わけわからない映画に「新しい映画の歴史だ!」とか言うのと同じかも。
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暴力的で私的な話
内容の生々しさと壮絶さはすごいけれど、とにかく文章が読みにくい。 巧い下手ではなく、読みにくかった。改行の少なさは計算されたものだとは思うが。 それに、読み手にかなりの忍耐と客観性が求められる。 あんまりにも攻撃的だし、右寄りだし… この手の内容を、文学的比喩とかユーモアとかそういうふうに、 理性で距離をとらないと、なかなか読みづらい。ネタにしづらい不謹慎性というのかな。 人に勧めづらい本なので、あんまり話題にならなかったのもわかるなと感じた。
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共感を得やすい小説です
マリファナを吸い吸い祖母の介護という小説だというので, どんなものでしょうかと読み始めましたが, 介護とか看取りとかの経験者には, 「うんうん,そうよね」 と共感どころの多い,通常の小説でした。 好感が高いです。 構成や時間軸もずれずれにずれて,読み返し読み返しになりますが,それもこの小説のいい香りを醸し出しています。 ただ,著者にとっては YOや朋輩が文中に混ざるのは必然だったのかもしれませんが,やはり芥川賞の選考で山田詠美が述べていた通り,かっこわるいと感じてしまいました。 内容は二重○,文体は×でしょうか。
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よかった。
よかった。
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ちょっと文体が難解で
介護職を始め、参考になるかと読みましたが、文体全体が独白調で思想的な表現が多く、物語に入り込めなかった。これは自分の読書力に拠るところが大きいかな、と思いますが。 朝日新聞で紹介され購入しましたけど、正直 少々期待外れでした。 あくまで老人介護(認知症など)職からの視点ですが。
関連する文学賞
- 文學界新人賞 第98回(2004年) ・受賞