日本の文学賞

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逆向誘拐

島田荘司推理小説賞

逆向誘拐

文善

香港の金融業界を舞台に、機密データを人質に取るという奇抜な犯罪から始まる推理小説。情報、資本、家族の利害が絡み合い、誘拐の意味が反転していく。

金融犯罪情報社会香港誘拐反転

作品情報

人ではなくデータが誘拐されるという発想から、金融社会の盲点へ踏み込むミステリです。

投資銀行の機密データをめぐる脅迫から始まり、関係者が軟禁状態に置かれるなかで真相を追う。香港ミステリの日本語訳として文藝春秋から刊行された。

レビュー要約

  • 犯罪の対象をデータへ置き換えた着想と、終盤で構図が変わる展開が評価されている。ビジネス用語を物語へ取り込む点も読みどころとされる。

書籍情報

出版社
文藝春秋
発売日
2017-08-28
ページ数
269ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784163907048
ISBN-10
4163907041
価格
718 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品/日本文学

企業の機密データを人質にとった誘拐事件が発生。意表を突く身代金受け渡しトリックが。カナダで暮らす大富豪華僑の息子が謎に挑む!

レビュー

  • 不幸な小説

    これは不幸な小説だと思う。まず、作者が島田荘司推理小説賞に応募したことが不幸の始まりだ。次の不幸は、そこでなまじ高く評価されてしまったことである。 確かに最後まで読むと、マインドとしてはミステリであることがよくわかるのだが、プロセスはむしろゴリゴリの金融小説とか情報小説の趣ではないか。評価されるべきところを誤ったのではないか、と思うゆえんである。 不幸は続く。このラノベのような表紙が、どう考えても内容と合っていないのだ。合っていないにもほどがあるのだ。この絵を好む人たちと、この作風を好む人たちは、完全に別人種である。版元は完全に売り方を間違った。 とはいえ、それは日本だけのことで、台湾や香港ではそれなりに売れたのかもしれない。実際、香港では映画化もされている。映画は日本未公開だが、機会があればぜひ観てみたいと思う。

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