リンドバーグ・デッドライン (文春文庫 コ 13-1)
リンドバーグ愛児誘拐事件を題材に、ネイト・ヘラーが歴史の闇へ踏み込むハードボイルド長編。実在事件の重さと私立探偵小説の推進力を結びつけた作品。
作品情報
歴史的誘拐事件の闇に、私立探偵ネイト・ヘラーが挑む。
『リンドバーグ・デッドライン』は、マックス・アラン・コリンズのネイト・ヘラーもの『Stolen Away』の邦訳。リンドバーグ愛児誘拐事件を背景に、初動捜査の混乱と後年の再調査を重ね、歴史ミステリーとしての厚みを持つ。
レビュー要約
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実在事件の細部を取り込みながら、探偵小説としての緊張を保つ構成が評価されている。大部ながら、再捜査の過程が強い牽引力を持つ。
書籍情報
- 出版社
- 文藝春秋
- 発売日
- 2001-01-01
- ページ数
- 729ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784167527686
- ISBN-10
- 4167527685
- 価格
- 100 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/評論・文学研究/外国文学研究/英米文学
リンドバーグ二世誘拐。やがてアメリカ史上最大の冤罪疑惑を残した謎の事件に挑む私立探偵の苦闘を描く正統派ハードボイルド大作
レビュー
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際にあった事件を虚実綯交ぜにして読ませる、歴史ハードボイルドの大作
飛行機の英雄の子供が誘拐され・・・というお話。 この事件は実在して、捕まった犯人は実は冤罪で・・・という事実は有名なので、読まないでも筋を予測できそうで、読む気にならない方もいらっしゃるとは思いますが、小説の構成、個性的な登場人物、読みやすい文章で700ページくらいある長い作品ですが、一気に読めます。 ほとんどの事象やキャラクターは実在するそうですが、著者のコリンズ氏の想像力で補っている部分もあるとは思いますが、過去の体験していない事象を扱う場合、ある種の虚実綯交ぜになるのはしかたないので、細部に欠陥があったとしても、あまり目くじら立てずに素直に読んだ方がいいかも。 著者のコリンズ氏は結構実力がある方ですが、翻訳は映画のノベライズが多い感じで、このシリーズも私の知る限り、3作しか翻訳されておらず、残念です。 実際にあった事件を虚実綯交ぜにして読ませる、歴史ハードボイルドの大作。是非ご一読を。
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なぜ、評判にならなかったのだろうか
実際にあった事件を扱いながら、いわゆるノンフィクション・ノベルの体裁はとっていない。むしろ、通俗ハードボイルド小説の路線で書き切っている。それでいて決して卑俗に陥っていないのがすごい。 枝道、寄り道が複雑なので「大丈夫かなあ」と後半で不安を感じないでもなかったが、いや、恐れ入りました。ラストも実におみごと。
関連する文学賞
- シェイマス賞 第11回(1992年) ・受賞