作品情報
辻村 深月の『水底フェスタ』は、受賞記録に残る作品として作品単位で整理した。
『水底フェスタ』について、NDL Search の書籍レコードで ISBN とページ数を確認した。採用した識別子は単行本・文庫など書籍形態のレコードに限定し、雑誌号や記事、音源などの識別子は使用していない。
書籍情報
- 出版社
- 文藝春秋
- 発売日
- 2014-08-06
- ページ数
- 397ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 10.7 x 1.6 x 15.3 cm
- ISBN-13
- 9784167901578
- ISBN-10
- 4167901579
- 価格
- 792 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
彼女は復讐のために村に帰って来た―― 過疎の村に帰郷した女優・由貴美。彼女との恋に溺れた少年・広海は彼女の企みに引きずり込まれる。待ち受ける破滅を予感しながら…。
レビュー
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いいです
いいです
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色んな思惑
自分の田舎と置き換えて読みました。 読み終わった後、登場人物のそれぞれの物語も想像してしまえる そんな物語でした。
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重くて、苦しくなる作品。
作者である辻村深月が、路線変更をした作品。 何か、全体的に閉塞感や、人間の愚かさが滲み出ていて、読んでいて、苦しくなる。 「ん?」と思う箇所はいくつもあったが、この悲壮感が、たまらない。 この小説は、どのようなジャンルになるのだろう? ミステリーか? いや、違う。 多分答えはないのだ。 自分にとってこの小説は、読んだ後の不快感をおもいださせる。(湊かなえの「告白」以来) おもしろい、という観点からいえば、このさくひんは、△だ。
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新しい辻村ワールド!
従来の辻村さんの作品とは随分と経路の異なる新たな世界が素晴らしい。今回も読み進む内に、作品の中に関係者として加わっていました。ラストのシーン(入水自殺)では、”何で?”と思わず息を呑む思いでした。
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その壮絶さ、救いのなさでは天下一品です
辻村深月作品は「ふちなしのかがみ」「太陽の座る場所」「サクラ咲く」に続いて4冊目です。出版順に読んでいないので作風がどう変化してきたかはわかりませんが、今回が今まで読んだ中で一番重く衝撃的でやりきれない作品でした。 湊かなえ作品も相当ですが、こちらの方が究極のいやミスだったかも。 著者に多いテーマ、地方出身者のコンプレックスと東京に出て成功するということ、またはうまくいかず村に戻ってきてしまった人間の孤独、田舎にも東京にも居場所がないとはどういうことか、などが今回も描かれています。 ”芸能人”として注目される由貴美が村に戻ってきた、隠れるように1人で実家に滞在している彼女を、ロックフェスでみかけた高校生の広海はその都会的な魅力に惹かれます。最初は青春ものの雰囲気だった話は次第にこれでもかというほど壮絶な方向に向かっていきます。 8歳年上の大人の女性が地方の高校生を易々と手に入れるそのあざとさ。閉塞的な小さな村社会の断ち切れないしがらみ。権力を得たものがのさばり、それによっていわば低い階級に押し込められた地区や家族の怨念。狭い社会で人が妬みあい憎みあう醜さ。 そして一見町おこしに成功した村にはびこる収賄や、男女の愛憎と近親相姦まで、凄まじい要素をこれでもかと詰め込んだ作品です。 その救いのなさゆえか評価が低いレビューもありますが、まあそう思わせたら成功ということでしょうか。好き嫌いが分かれる作品だと思います。 最近、秋吉理香子「サイレンス」を読んだのですが、かなり似通った話ながらすっかり先が読めてしまい安易さが目立ってがっかりました。それに比べるとこの作品は要素の多さ、作品の複雑さ、真相がわかってくるにつれ二転三転するストーリーとまったく格が違います。こういうところで才能の差が出てしまうんだなと感じてしまいました。 主人公の広海は本当に純粋だったから許せなかったのでしょう。これから先、村は、そして彼はどうなるのだろうか。深い余韻を残した物語でした。
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辻村作品の中では…。
ちょっとハズレかも。 主人公もなんか、はっきりしない人だし、サブキャラもなんだかなあって感じで、まあそれくらい主人公がお坊ちゃんって事なんでしょうけど、きれいな景色の中にあって、歪んでる人間たちをみせつけられるのは、辛いものがあります。
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タイトルの妙
作者の作品は他にもいくつか読みましたが、少し雰囲気が異なっていました。 山間部で行われるフェスの盛り上がりを象徴するかのようなスピード感と ダムの水底で、水草がからむ粘着質なイメージがピッタリな作品だと感じました。 テンポよく先へ先へとページを繰っていると、何度も読み返し、反芻をせまる場面が何度か出てきました。私の場合、その場面まで読んでいたスピード感では場面の様子がよく理解できなかったのです。 ゆっくりと単語と単語の意味を咀嚼することで場面の様子が臨場感たっぷりに伝わり、文章の巧みさにひきこまれていきました。 安直な擬音語や擬態語、直接的なを用いないところがそうさせているのだと思います。 例えば水に何かが落ちるような場面でも、「バチャン!」「ドボン!」なんて雰囲気を台無しにする言葉(こうして書いているだけでも恥ずかしい)や、「水に落ちた」などという直接的な表現を用いないことで、その場面の臨場感や、登場人物の焦燥感を伝えることに成功しているのだと思いました。 まさに「水底フェスタ」。 水底でフェスをやったらこんな感じなんだと思います。 快楽と疾走感、息苦しさと不透明感。 読後に気持ちがよくなる作品ではありませんが、良作だと思いました。女流作家らしい視点で描かれた、いい本です。
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お金をドブに捨てたよう
読んでいて反吐が出そうになった
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