日本の文学賞

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無人島で、よりよい生活! (いわさき創作童話)

福島正実記念SF童話賞

無人島で、よりよい生活! (いわさき創作童話)

石井ゆみ

通信販売好きの母親が無人島まで買ってしまうという発想から、家族の理想の暮らしが思わぬ方向へ転がっていく児童向けSF。応募時題名は「めざせ よりよい生活」で、便利さや豊かさへの欲望をユーモラスに風刺している。

通販風刺家族児童SF

作品情報

よりよい暮らしをめざす買い物が、家族を無人島へ連れていく。

通信販売好きの母親が無人島まで買ってしまうという発想から、家族の理想の暮らしが思わぬ方向へ転がっていく児童向けSF。応募時題名は「めざせ よりよい生活」で、便利さや豊かさへの欲望をユーモラスに風刺している。 作品の核にある葛藤を、受賞作としての読みどころが伝わるようにまとめた。

レビュー要約

  • 読者からは、設定の明快さと登場人物の関係が読みやすいという反応がある。一方で、ジャンルの約束事を強く意識した展開は好みが分かれる。

書籍情報

出版社
岩崎書店
発売日
2007-12-17
ページ数
79ページ
言語
日本語
サイズ
1 x 19 x 22 cm
ISBN-13
9784265028474
ISBN-10
4265028470
価格
100 JPY
カテゴリ
本/絵本・児童書/読み物/SF・ファンタジー

通信販売の大好きな母さんが、ついに無人島まで買ってしまった。母さんは「家族のためを思って……」というのだが、快適な無人島暮らしもつかのま、父さんと母さんは喧嘩状態に。

レビュー

  • ちょっと耳が痛いかな〜

    よりよい生活を目指して快適な空間を突き詰めていけば、それは「無人島」。 青い海、青い空、白い砂浜に囲まれての大自然の中での暮らしは、ギュウギュウと物に取り囲まれて息苦しく思う今の生活よりも「よりよい生活」であると、無人島をテレビショッピングで購入した僕のお母さん。 家族のために健康の為にと、健康ぶらさがり器、青汁、掃除機、室内自転車と次々に購入しては目的を達成する事もなく、部屋の片隅に追いやって、いまや足の踏み場もないと家族のブーイングもなんのそので、購入欲が止まらないどころか遂に無人島を買ってしまったのです。 その無人島は、人工島で電気、水道も完備、不自由どころか何でもお取り寄せができるとくれば、なんら自宅と変わらないのです。結局、物で溢れる無人島の生活のなかで、お父さんとお母さんは意見の対立。楽園であるはずの無人島で、家族崩壊の危機をむかえる家族のお話です。 健康や豊かな物は、確かに幸せの要因です。ではそれがあれば幸せかというと、そうじゃない…。私達は毎日の生活の中で、窮屈でありながらも、大切なものは何処に在るかをちゃんと知っているのです。 家族の幸せとは、誰が作るのか誰が誰の為にといった作為的なものでないことも解ってはいるのですよね。テレビショッピング、ネットショッピングなどがもたらす便利な生活になればなるほど、「よりよい生活」から遠ざかる皮肉な意味が込められている、なかなか愉快なテーマの本でした。

  • いますぐお電話を!

    電話1本、クリックひとつでなんでも買えるこの現代、ついに無人島まで! テレビ・ショッピング狂いのお母さんが買った無人島に住むことになった一家。青い海に浮かぶなにもない島の暮らしで、お母さんのショッピングもやむかと思えば…… 明日にも実現しそうな、いや、とっくにどこかでやっているかもしれない、空想物語だと笑ってはいられない。と思うと、ちょっとこわいけどおかしくて、そしていまお申し込みになると特別に、スリルと感動もついています!

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