作品情報
荒れる海と交易都市を渡りながら、少女たちは自らの未来を切り開こうとする。
1160年5月、バルト海交易の要衝ゴットランド島に難破船が流れ着く。生存したドイツ商人をめぐる決闘裁判で、15歳のヘルガは代闘者として立ち上がる。交易と政争が交錯する時代を背景に、知ることと働くことを求める少女たちの人生を、詩歌と戯曲を織り交ぜながら描いた長編小説。
レビュー要約
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交易史と法文化の複雑な背景を、詩歌や戯曲形式も交えて鮮やかに物語化した点が評価されている。時代の空気や海辺の感触を伝える描写と、自由を求める女性たちの生を見つめる視線が印象に残ると評される。
書籍情報
- 出版社
- 河出書房新社
- 発売日
- 2023-05-09
- ページ数
- 288ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 13 x 1.5 x 18.8 cm
- ISBN-13
- 9784309031088
- ISBN-10
- 4309031080
- 価格
- 2398 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品
第34回紫式部文学賞受賞 皆川博子 新たな代表作、誕生。 自らの道を求め交易商人を志した二人の少女の物語。 少年の日に夢見た「本物の文学」という幻に、今日、出逢ってしまいました。 パンドラの匣に残された最後の希望のような言葉の冒険。 ――穂村弘 記録に決して残らない「が、あったはず!」の歴史的瞬間。 虐げられし者たちが織り成す、魂の生存を賭けた「智」の連鎖。 時を超えて掘り出されるその昏き光彩、まさに圧巻! ――マライ・メントライン 1160年5月、バルト海交易の要衝ゴットランド島。 流れ着いた難破船の積荷をめぐり、生存者であるドイツ商人と島民の間で決闘裁判が行われることとなった。重傷を負った商人の代闘に立ったのは、15歳の少女ヘルガ。 義妹アグネが見守る中、裁判の幕が開き、運命が動き出す―― ドイツ商人が北へ進出し、ロシア・ノヴゴロドでは政争が頻発するなど動乱の時代を生きた人々を詩歌や戯曲形式も交えて紡ぐ、小説の新たな可能性を拓く傑作長篇!
皆川 博子(みながわ・ひろこ) 1930年生まれ。『壁 旅芝居殺人事件』で日本推理作家協会賞、『恋紅』で直木賞、『薔薇忌』で柴田錬三郎賞、『死の泉』で吉川英治文学賞、『開かせていただき光栄です』で本格ミステリ大賞を受賞。著書多数。
レビュー
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歴史、社会、風俗の素晴らしい描写に何時も感動。
この作家に文化勲章をすぐあげて下さい。
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3倍速再生で映画を観ているような感じ
舞台設定やキャラクターだけ見ると面白くなりそうな要素だらけなのですが、 ページ数の問題かストーリーは終始駆け足ですし、読みたい展開に限って端折られるので微妙です。 読者に「これから面白くなりそう」という期待だけ募らせておいてその期待に全く応えてくれないというか。 思うに皆川先生は『聖餐城』や『クロコダイル路地』『薔薇密室』などの大長編作品で本領を発揮される方だと思います。この作品もあと3倍の長さがあれば名作になったと思うのになぁ…勿体ない。
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