作品情報
グラウンドの熱気の先で、ひとりの少女がプロの世界へ踏み出す。
河出文庫として1989年4月に刊行された文庫版。女子投手の活躍を実名野球の空気感とともに描き、文藝賞で注目を集めた快作として知られる。
書籍情報
- 出版社
- 河出書房新社
- 発売日
- 1989-04-01
- ページ数
- 293ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784309402369
- ISBN-10
- 4309402364
- 価格
- 2574 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品/日本文学
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レビュー
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ブッとび野球ファンタジー
単行本、文庫ともすでに絶版のようだが、けっこう楽しめたのでレビューすることにした。あらすじにもあるとおり、日本プロ野球界初の女性投手が本作の主人公。それだけでも色物的なのに、名将・広岡達朗の娘がモデルという点もきわめて奇抜(作中では『国政道朗』『国政克美』と表記)この国政親子のほかにも、星野、宇野、田淵、秋山、清原など、球界のスターが実名で何人も出てくる。こういう仕掛けは嫌いじゃないので、物語の舞台となる80年代を懐かしく振り返りながら読んだ。作風はジュブナイルノベルに近いものがあり、細かいディテールには粗さも目についたが、登場人物のキャラ立ちがよく、なにより一本気でひたむきなヒロインがとにかく可愛らしかった。お約束とばかりに恋愛に絡んだ描写もたびたび出てくる。スポーツ物はとかくリアリズムに傾きがちだが、たまにはこんなファンタジックな(ある意味ブッとんだ)野球小説があってもいいと思う。
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星野の存在自体が文学である。
<克美>という女性の目がとてもよい。 父親に対して、星野に対して、そして及川に対して、 構成の仕方すぐれている。 野球をとおして、実にいろんなものを語っている。
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巨人ファンは読まない方がいい
作者がアンチ巨人で中日ファン(と言うより星野ファン)なのは勝手だが、主人公と星野をヨイショする為に巨人を間抜けで悪辣に描くのは? 同じ女性選手が活躍する漫画の「野球狂の詩」は相手選手を「敵」として描いていても敬意をもって描いていた。まあアンチ巨人の割には星野が巨人OBの長嶋・川上に気に入られている事を強調しているいい加減な作品ですがwww
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