作品情報
『海暗』は、個人の経験を通して時代の陰影を読ませる作品である。
有吉佐和子の『海暗』は、受賞当時の文学的関心をよく示す作品である。人物の心理、生活の手触り、社会の変化が重なり、静かな緊張を保ちながら読者を物語の奥へ導く。
書籍情報
- 出版社
- 河出書房新社
- 発売日
- 2026-04-07
- ページ数
- 402ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 10.5 x 1.5 x 14.9 cm
- ISBN-13
- 9784309422558
- ISBN-10
- 4309422551
- 価格
- 1210 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品
伊豆の御蔵島が、米軍射爆場に内定!想定外の大事件に巻き込まれ、翻弄される島民たちを描く、有吉佐和子の問題作、待望の復刊! ・ 御蔵島が米軍射爆場に内定した――それは、平和でのどかな島に住む島民たちに突然知らされた驚くべき通知だった。やがて射爆場建設計画により島民の心が分裂する。思いもよらぬ大事件に翻弄される島民の苦悩と哀歓。島の伝統と若者の離島問題に揺れる島民たちの生きる姿を、島への深い愛情を持つ長老・オオヨン婆を中心に描く傑作長編。書き下ろし解説=高橋源一郎 ・ 高橋源一郎氏、推薦! 「これはほんとうに六十年近くも前に書かれた小説なのだろうか。この小さな島の混乱、人びとの困惑は、いまわたしたちが感じているものと同じではないか。そして、これこそが、有吉佐和子の文学の本質なのだ」 (「解説」より)
昭和6年、和歌山市生まれ。東京女子短期大学英文科卒。昭和31年『地唄』で芥川賞候補となり、文壇デビュー。以降、『紀ノ川』『華岡青洲の妻』『恍惚の人』『複合汚染』など話題作を発表し続けた。昭和59年没。
関連する文学賞
- 野間文芸賞 第21回(1968年) ・候補