作品情報
Hidamari no Hate is a fantasy short-story collection by Fumiko Oohama, containing six stories that move across memory and the boundary between life and death.
国書刊行会刊。異界と現世のあわいにひらく幻想短篇集として受賞した。
書籍情報
- 出版社
- 国書刊行会
- 発売日
- 2022-06-24
- ページ数
- 376ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 13.2 x 3 x 19.5 cm
- ISBN-13
- 9784336073433
- ISBN-10
- 4336073430
- 価格
- 2420 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
〈ないことないこと〉が書き連ねられた物語、この世の裏側に窪んだどこにもない場所。魅惑に溢れた異世界へ―― 時空や他己の隔たりを超えて紡がれる、懐古と眩惑に彩られた幻想譚6篇を収録。 〈傾聴ボランティア〉の派遣先で出会った老婦人の作り話とも真実ともつかない昔語りと、主人公の過去現在が絡み合う交感の物語。(「ツメタガイの記憶」) 行きつ戻りつ繰り返される、老人の記憶の窓に映る追想。(「陽だまりの果て」) 老いを意識し始めた主人公が姉御肌の老女と出会い、かけがえのないものを託される。(「骨の行方」) ◆皆川博子さん 推薦! 「表現は静謐でかろやかでさえあるのに、内在するのは深く重い生と衰と死と哀と慈である。 個が認識するものが細やかに巧緻に描かれるとき、一見ありふれた日常が、貌を変える。 現象のうわべに馴染んだ目には異様と映る、それこそが、真実の相であろう。 満ち足りた思いで読了した。」 【目 次】 ツメタガイの記憶 鼎ヶ淵 陽だまりの果て 骨の行方 連れ合い徒然 バイオ・ロボ犬
1958年東京生まれ。1980年慶応義塾大学文学部文学科フランス文学専攻卒。 1987年パリ第七大学《外国語としてのフランス語》修士課程修了。1995年よりドイツ在住。2009年、「猫の木のある庭」を発表(三田文学)。著書に『たけこのぞう』『十四番線上のハレルヤ』(いずれも国書刊行会)がある。
レビュー
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幻想的で素晴らしい作品
幻想的で素晴らしい作品です。なかなか読み込むのが大変ですが、その文体の魔力の故かと思います。また装丁やカバーも素敵です。
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帯破れ
帯が破れていました。
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村田喜代子の異界、山尾悠子の幻想、古井由吉の生と死のあわい、などが過った
前半の3作「ツメタガイの記憶」「鼎ヶ淵」「陽だまりの果て」は、彼岸の人たちとの奇縁めいたつながり方と、どこかにピタッと着地するわけではない仄暗い幕切れが印象的だった。なんとなく村田喜代子の小説に描かれる異界っぽさを感じたけど、あとで調べたら本作は第50回泉鏡花賞を受賞していて、ひとつ前の第49回が偶然にも村田喜代子『姉の島』だった。 このふわふわした感じが後半3作でも続くのかと思いきや、「骨の行方」「連れ合い徒然」「バイオ・ロボ犬」はまた毛色が変わって、いい意味で予想外。 器用な作風。他の作品も読んでみたい。 【目次】 ツメタガイの記憶 鼎ヶ淵 陽だまりの果て 骨の行方 連れ合い徒然 バイオ・ロボ犬
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泉鏡花賞受賞作
受賞作なので読んでみたが、最初のツメタガイのだけ読んだが、純文学のほうでは読んだことがない文章。本当は西洋を舞台に書きたいのに仕方がないから日本を舞台にしているという感じがする。
関連する文学賞
- 泉鏡花文学賞 第50回(2022年) ・受賞