日本の文学賞

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蝶の羽ばたき、その先へ

日本児童文芸家協会賞

蝶の羽ばたき、その先へ

森埜こみち

難聴のある少女が、手話や出会いを通じて新しい一歩を踏み出す物語。

児童文学障害理解成長友情

作品情報

聞こえ方の違いを越えて、相手の世界に近づく。

小峰書店の読みものとして刊行確認できた。第17回日本児童文学者協会・長編児童文学新人賞受賞作として識別子を埋めた。

書籍情報

出版社
小峰書店
発売日
2019-10-11
ページ数
160ページ
言語
日本語
サイズ
13.5 x 1.6 x 19.5 cm
ISBN-13
9784338287210
ISBN-10
4338287217
価格
1540 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

突発性難聴をわずらった中学二年生の結は、耳が不自由になったことを親友にも打ち明けられずにいた。そんな悶々とする日々のなかで、両耳のまったく聞こえない今日子さんや、手話サークルとの出会いをつうじて、新しい一歩を踏み出していく。 日本児童文学者協会、第17回長編児童文学新人賞受賞作。

レビュー

  • 隣にただいてくれるような本

    突発性難聴になって半年たちました。 『蝶の羽ばたき、その先へ』に書かれていることは私が経験してきたこと、感じてきた気持ちでした。 今もまだ辛い気持ちはありますが、この本を読むことで、自分の気持ちを一度、置くことができた気がします。 フィクションではありますが、物語の中の中学生の主人公に「どうか頑張って生きて」と心から願ってしまうほど、感情移入しました。 同じように悩んでいる人に、そっと寄り添ってくれるような一冊です。

  • 主人公が羨ましくもありました

    大きくなってから片耳を失聴する気持ちを知る事ができましたが、主人公は優しく強く寄り添ってくれる母親がいて羨ましくもありましたし、両耳失聴しているのに主人公に優しく寄り添ってくれて 背中を押してくれる理解者に出会えたのも羨ましく思いました。

  • ストーリーに入りこめる展開の本

    手話を始めたので聴覚障害の方のことを知りたくて手にとりました。 ストーリー展開がテンポよくて、あっという間に読んでしまいました。

  • 大人が読んでも(*^^)v

    突発性難聴を患ってしまった中学生の結。 思ってもみなかった状況をなかなか受け入れられない葛藤、悪意は無くても状況を知らない友人達から傷つけられる事を恐れる気持ち、複雑な感情の機微を淡々と丁寧に綴っていく事で物語は進みます。 児童文学ではありますが、大人が読んでも、我が身の周囲を改めて見回したくなる本でした。

  • 心に残る作品!

    読後感がよかった。するすると読めてしまう、リーダビリティの高さ。にもかかわらず心に残ります。結ちゃんは、わたしのなかにもう住んでいます。たぶん、これからもずっと。

  • 片耳の難聴に悩みながらも、それを機会に聴覚障害者の世界を知り、成長する少女の姿を描く物語

    中学2年の始業式の朝、結の耳鳴りが始まった。一月経っても消えないので、母に告げ病院に行くと突発性難聴と診断される。病院を替えながら2ヶ月治療に通ったものの、回復は難しいと診断される。友人にも伝えられぬまま、不自由さと疎外感と不安に押しつぶされそうだった彼女は、公園で楽しそうに手話会話する姿を見て、関心を持ち、サークルに見学に行く。そこで突発性失聴の今日子と出会い、彼女の理解とたくましさに救われるのだった。 片耳の難聴に悩みながらも、それを機会に聴覚障害者の世界を知り、成長する少女の姿を描く物語。 *******ここからはネタバレ******* YA世代の本には設定がとても複雑なものが多いですが、この本は実にシンプル。主人公の悩みは自らの難聴に対する不安とそれに伴う人間関係。 それだけに前半の、難聴が回復不可能と診断されるまでの過程に胸が痛みます。 反面、もう治らないとわかった後の悩みは人間関係で、傍目からはわかりにくいし、自分でも何をどうしてもらったらいいのかわからないもどかしさが伝わってきます。 聴覚障害者の世界を知った後の彼女は、非常にたくましくなって、理解者を得ることの大きさがわかります。 シンプルで、かつ、聴覚障害者の教科書みたいなところもあって、物語としては物足りないかも知れませんが、主人公は中学生だし、私は、こういうのもアリじゃないかなって思います。

  • 突発性難聴という病気を抱えて

    心に染みるストーリーでした。 挿絵もいい感じで青い色が目を癒すようで良かったです。

  • とても素敵な作品!

    どうしても障害の話は重くなりがちかと思うけれど、 そういう重さを超えて共感できる物語。 耳が聞こえなくなっていく過程から描かれているのだけれど、 そのあたりは主人公と気持ちが全く一体になって、怖くてたまらなかった。 すごくよく描けていると同時に、とても読みやすく、小学校中学年から読めそう。 お母さんとのやり取りも、中学生ならではの感じがよく描けている。 こういう本をきちんと子供に手渡したい。

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