背の眼
山奥の村と霊の視線をめぐる怪異が、失踪事件の謎と結びつくホラー・ミステリ。民俗的な恐怖と論理的な解明が並走し、道尾秀介の初期作らしい不穏さを放つ。
作品情報
見えないはずの眼差しが、過去の事件へ読者を導く。
道尾秀介の長編デビュー作。霊現象のように見える出来事を入口に、人の過去と犯罪の輪郭を追う。
レビュー要約
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怪談的な怖さと謎解きの組み合わせが評価される。雰囲気の濃さと、終盤で事実が組み上がる感触が読みどころとなる。
書籍情報
- 出版社
- 幻冬舎
- 発売日
- 2005-01-01
- ページ数
- 397ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784344007314
- ISBN-10
- 434400731X
- 価格
- 694 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
Amazon.co.jp: 背の眼 : 道尾 秀介: 本
レビュー
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背の眼
最初から 読者の目を釘付け! 不思議で恐ろしい世界へ誘ってくれました。 自殺・殺人・病気 山奥の猟奇的伝説と血なまぐさく悲しい話の割には 主要登場人物のキャラクターが明るい為か、 暗い感じではなく 最後はちょっと温かい気持ちにさせてくれた作品です。
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デビュー作
道尾秀介のデビュー作ですが、後の作品と比べると若干肩に力が入っていると感じました。その分多少読みにくいところはあるのですが、ストーリーは練りこまれています。個人的には後の作品群の方が好きなので評価は☆3つとなっています。しかし、霊現象探求所の真備とその助手の北見、そして語り部である作家の道尾が初めて登場する作品なので、道尾ファンとしてはスルーはできないでしょう。
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大変気に入りました。
また機会が有れば、注文したいと思います。 大変安く手に入れる事が出来ました。
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ミステリーとホラーのはざまで…
この作品はミステリーなのか、ホラーなのか? 道尾さんといえばミステリー、だけど「ホラーサスペンス大賞特別賞受賞」となればホラー。 帯を見てもよく分からず、とりあえず読み始めるとホラーの色合いが濃い。ならばゾクゾクと怖がりながら読み進めようと思っていると、ところどころにどうも引っかかる伏線がある。やはりミステリーとして読むべきかと思い直し、自分なりに推理をめぐらしながら読む。うーん、でもやっぱり心霊写真は心霊写真として話が進むし。。。 というわけで、結局かなり結末に近づくまで、ミステリーなのかホラーなのか、宙ぶらりんなままで読みました。 読み終わってみれば、その宙ぶらりん加減が実に気持ちよかったです。これぞサスペンスというべきか。。。 欲を言えば、数多い伏線のなかのいくつかの解決のしかたに拍子抜けしました。 登場人物それぞれに味があって、このシリーズの他の作品も読んでみたくなります。
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これが本格ミステリー?
稚拙な文章に突っ込みたくなるような展開。 金返せ〜〜と言いたくなる限界本でした。 なぜにこの作家が脚光を浴びるのか不思議です( ̄‾ ̄;) ウーン
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アッサリし過ぎているのが難点
「レエ オグロアラダ ロゴ」という謎の言葉を白峠村で聞く作家"道尾"。道尾の相談相手の霊研究家"真備"。白峠村で起こる子供連続失踪事件。その中の一人の頭部は発見される。頭部の発見場所である白早川河岸を含む"白"の謎。真備の所へ集まる相談の写真中で背中に眼が写っている人物が立て続けに自殺するという怪現象が。そして、近隣の町で死んだ男にも「背の眼」が。白峠村に伝わる天狗伝説。意外な形で関る東海道五十三次。霊視ができるという少年。次第に明らかになる道尾等の宿泊先の主人の過去...。 これだけの材料が揃っていながら、ドロドロした怨念のような"濃さ"が感じられないのである。また、薀蓄を傾ける真備と語り手の作家の道尾の関係は「真備=京極堂」、「道尾=関口」でたやすく京極夏彦氏の作品を連想させ、イメージ的に随分損をしていると思う。道尾達の会話や日常生活を書き込むより、白峠村の異界性、魔境性を強調した方がインパクトの強い作品になったと思う。本作は現実感があり過ぎる。 道具立ては申し分なく、細かい調査など行き届いていて力量は買えるが、この設定なら、もっと大掛かりな妖異譚、怪異譚になっていたかと思うと惜しい。
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道尾さんにハマったきっかけです
田舎の旅館とその周辺地域を舞台にしたホラー・ミステリものです。 伝説やら怪奇現象とそれを田舎内で行うといった展開が大好きなので この本も楽しめました。 謎解きももちろん楽しいんですが、本作の見どころはなんといっても ホラーの部分にあると思います。どうしてそんなことが? という先 の気になる展開が延々と続くのでぶ厚い本ですが一気読み出来ると思い ます。 結構エグイ(と個人的には感じた)人物描写などもあり、ところどころ で読むのを止めて考えることがありました。そういうところが道尾作品 の魔力みたいなものと思ってます。 真備や道尾といった登場人物に既視感があったのも事実ですが、読んで いればそれぞれに魅力を感じ、今では続編を希望している私がいます。
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非常にうまく落ちのついた本格ミステリ
いまやかなり希少価値になってしまった本格ミステリです。 誰がやったのか、どうやったのか、超常現象をどう説明するのか、など非常にうまくまとまっています。 山間の山村、不気味な平野や滝、怪しげな登場人物など、ムードも満点。 初めはホラーかなと思わせながら、実はキッチリとした本格長編ミステリでした。 一部身体障害の表現があるため忠実にはムリかも知れませんが、映像化もしやすい作品です。 ホラーは陰鬱な読後感になることが多いのですが、最後に少年が見た女性の霊で作品全体が救われて爽快な印象です。 道尾さんはこれがデビュー作らしいですが、さすがです。
関連する文学賞
- ホラーサスペンス大賞 第5回(2004年) ・特別賞