日本の文学賞

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凍てつく太陽

大藪春彦賞

凍てつく太陽

葉真中顕

終戦間際の北海道を舞台に、連続毒殺事件と軍事機密を追う特高刑事を描く警察小説。アイヌ、国家、戦争、差別が絡み合う骨太の歴史ミステリー。

戦中北海道特高警察アイヌ歴史ミステリー

作品情報

北の特高刑事が、戦争末期の闇と国家の嘘に挑む。

幻冬舎刊の単行本。昭和二十年の北海道で、毒殺事件、軍事機密、差別、国家への忠誠が交錯する。

レビュー要約

  • 骨太な物語性と、国家や民族をめぐる問いの鋭さが評価されている。重い歴史背景をエンターテインメントとして読ませる力も強い。

書籍情報

出版社
幻冬舎
発売日
2018-08-23
ページ数
534ページ
言語
日本語
サイズ
13.7 x 2.9 x 19.5 cm
ISBN-13
9784344033443
ISBN-10
4344033442
価格
1980 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/ミステリー・サスペンス・ハードボイルド

昭和二十年、終戦間際の北海道を監視する特高警察、通称「北の特高」――。 彼らの前に現れた連続毒殺犯「スルク」とは何者か。陸軍がひた隠しにする「軍事機密」とは。 そして、真の「国賊」は誰なのか? かつてない「特高」警察小説! 逼迫した戦況を一変させるという陸軍の軍事機密「カンナカムイ」をめぐり、 軍需工場の関係者が次々と毒殺される。アイヌ出身の特高刑事・日崎八尋は捜査に加わるが、「拷問王」の異名を持つ先輩刑事の三影に濡れ衣を着せられ、網走刑務所に投獄されてしまう。八尋は特高刑事としての「己の使命」を全うするために、脱獄を決意するのだが――。民族とは何か、国家とは何か、人間とは何か。魂に突き刺さる、骨太のエンターテイメント!

1976年東京都生まれ。2012年『ロスト・ケア』で第16回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞。『絶叫』が第36回、『コクーン』が第38回吉川英治文学新人賞候補。

レビュー

  • 著者のファンなのでバイアスがかかってますが

    おもしろい。 こんな時代のことまで描くその筆力には脱帽です。 ネタバレになるので詳しくは書けませんが、読後感は保証します(私が)。

  • かつてない「特高」警察小説?

    「絶叫」で大ファンとなり、「コクーン」でその語り口にまた魅せられた葉真中顕氏最新作。発売日あさイチでダウンロード、速攻読了。オビの『かつてない「特高」警察小説』と言うコピーの通り主人公は特高所属の警察官で特高と言う組織そのものが重要なキーにはなっているのだが、メインプロットは大日本帝国vsアイヌ/朝鮮民族、引いては国家/個人の関係・有り様を問うもので、アイヌの日崎(特高)、朝鮮人の軍需工場労働者・ヨンチュンを中心に壮大なヒューマンドラマが展開される。「案外、服みてえなもんかもしれねえよ、国だの民族だのってのは」。ミステリーな要素も程よく配置されたバランスの良いエンタテインメント小説。

  • スゴい&素晴らしい作品

    葉真中作品はいくつか読みましたが、その中でも良い作品です。太平洋戦争と深くリンクするストーリーですが、右とか左とか無しに、また、どの登場人物にも共感することもなく、とにかく深く心を揺り動かされました。

  • 主題がわかからない。

    最後まで作者が何を書きたかったのか判りませんでした。場面場面の描写はそれなりにうまいと思いますが主題が絞れていないので全体として印象に残らない。主題を絞っていくつかの小説に分けたらもっと星の数が増えたと思います。

  • 網走刑務所の実態

    意外にページが早く進みました。最後は裁判でなくても良いと思いました。

  • 面白かった

    長いけど飽きさせない

  • 凄絶極まる問いかけ。

    昭和20年、戦争末期の北海道を舞台に特高警察の小説。 緊迫した世の中で、国家とは、人間とは、民族とは、と問いかけている。 読み進めるほど、そこには叩き込むように凄惨な光景が広がっていく。 幾重にも驚愕する出来事が続く。 生き延びるために、決してあきらめず屈強な意志で向かっていく。 骨太のミステリーな展開。 「案外、服みてえなもんかもしれねえよ」のフレーズが印象に残る。 そこには信頼し合う友情が見えてくる。

  • アイヌの神

    ヒグマは畏れながら糧でもある。和人に虐げられたのか、豊かにしてくれたのか。

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