日本の文学賞

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パレード (幻冬舎文庫)

山本周五郎賞

パレード (幻冬舎文庫)

吉田修一

東京のマンションで共同生活を送る若者たちの日常を、軽い会話とずれた距離感で描く長編。穏やかに見える関係の底にある孤独と暴力が、読み進めるほど不穏な輪郭を帯びていく。

共同生活都市若者不穏

作品情報

同じ部屋に暮らす若者たちの平穏が、少しずつ別の顔を見せる。

都心の部屋を共有する男女の暮らしを通じて、親密さと無関心が同居する都市生活を描く。会話の軽さが積み重なるほど、彼らの関係に潜む空白が際立つ青春小説。

レビュー要約

  • 軽やかな会話と共同生活の空気を楽しむ声が多く、終盤に露出する不穏さが作品全体の印象を反転させる点も強く受け止められている。

書籍情報

出版社
幻冬舎
発売日
2004-04-06
ページ数
309ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784344405158
ISBN-10
4344405153
価格
693 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品/日本文学

都内の2LDKに暮らす男女四人の若者達。本音を明かさず、“本当の自分"を装うことで優しく怠惰に続く共同生活。そこに男娼をするサトルが加わり、徐々に小さな波紋が広がり始め……。

レビュー

  • 予想通り

    誰が犯人?ということについては、想像通りというか、小説は基本的に偏見を持たせてそれを裏切る以外ないと思うので、その基本的手法に忠実という感じです。 主人公たちが一緒に暮らしている意味は分からないです。憧れもしないし、何が面白いのか分からないけど、とりあえず犯人が確かめたかったので最後まで読みました。 どういう感想を持てばいいのかわからない本。どういう気持ちで何を面白がっていいのかよくわからない。一方、本当につまらない本は途中でぶん投げるので、この本は面白い本の中ではつまらないという感じですかね。単なるつまらない本というわけではないです。

  • 文体が好き

    物語はともかく、吉田修一の文体が好きだ。 平凡な文体なのに、決して安っぽくなく、物語性を損なわず、読ませる。 平凡だからこそ、ちょっとこれは真似できないよね、と思わせる。 物語としても、現代社会の壊れやすいコミュニティ、代替可能な人間関係、それらを必死で守ることの薄気味悪さ、 必死と言いながらも実はそんなに思い入れがないという空虚さ、など、何かを喩えているようでいて、何をも喩えていないような、 そのアンバランスさが頭の隅に残っている。

  • ケケ

    良かった

  • 2002年のトレンディドラマ

    千歳烏山の2LDKマンションに暮らす男女四人、とある登場人物の言葉をそのまま引用すれば「ふぬけの大学生」「恋愛依存ぎみの女」「自称イラストレーターのおこげ」「健康おたくのジョギング野郎」、この部屋に「新宿で立ちんぼをしている男娼」が加わって五人の物語は展開する。 同じマンションに暮らしていても、彼女ら彼らは互いに恋愛対象になることもないし、肉体関係も結ばない。そしてそれぞれ別の悩みや苦しみを抱えている。世話になっている先輩の彼女に横恋慕する、現在は有名な俳優になっている元カレと肉体関係だけが続く、オリジナル作品が認められないことで酒に溺れる、他人の家に侵入することがやめられない、ジョギングをするその真の理由――それでも五人の男女は、満ちたりた幸福こそ感じていないものの、さりとてどん底の不幸を感じてもいない。物語は進まず、事件は起こらず、ただ「日常」が過ぎていく―― 本書が執筆されたのは2002年、昭和が終わり、平成が始まって数年、バブルがはじけた直後、当時、ぼく自身が20代のころ実際に経験したから記憶している。この小説は「トレンディドラマ」だ。 作中、2002年時の「ドラマ」「バラエティ」「ゲーム」「音楽」「映画」をいちいち言及するところも、作者が意図して皮相な人物像や言動を描いているのだとわかる。そして最終章で突如、起こる「事件」で、この小説の「意味」ががらりと変化……しないんだよなあ、ここまで登場人物たちに特に共感も感情移入もできず「別にどうでもいい人びと」としか受け止めてこなかったので、真相が判明しても「ふーん」という感慨しかいだかなかった。ただ、読了直後の、独特の「薄気味悪さ」は余韻としてよかったと思う。

  • 古いから仕方ないのかもしれないが

    なかなか本題に入らずだらだらと過ごす登場人物たちがつらい。 出てくる単語や俳優名も古いので、今読むと痛く感じてさらにつらい。

  • 様々な人間模様❗

    人間模様がさまざまにあり 最後の展開はビックリした ❗

  • 面白い。

    面白いのでお勧めです。

  • 単調でオチもない

    職場の先輩に無理やり読めと言われて読みましたが、後悔と怒りしかありません。もう誰も同じ気持ちになりませんように。。

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