日本の文学賞

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謀略銀行

城山三郎経済小説大賞

謀略銀行

大塚将司

不良債権に苦しむ銀行を舞台に、創業者一族、経営陣、政官財の思惑が絡み合う金融ノベル。再生を目指す組織が陰謀に巻き込まれ、破滅へ傾く過程を描く。

銀行金融腐食企業再生陰謀

作品情報

『謀略銀行』は、大塚将司による作品の核を、読者に届く物語や思考として結晶させた一作である。

不良債権に苦しむ銀行を舞台に、創業者一族、経営陣、政官財の思惑が絡み合う金融ノベル。再生を目指す組織が陰謀に巻き込まれ、破滅へ傾く過程を描く。 受賞作としての文脈だけでなく、作品そのものが扱う主題に沿って読める。

レビュー要約

  • 金融業界の具体性と事件のモデル性を感じさせる展開が読まれている。企業再生の理想と権力闘争の落差が読みどころとされる。

書籍情報

出版社
ダイヤモンド社
発売日
2004-07-15
ページ数
293ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784478930519
ISBN-10
4478930511
価格
1650 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/経済・社会小説

Amazon.co.jp: 謀略銀行 : 大塚 将司: 本

レビュー

  • バブル崩壊前夜の有名な経済事件「平和相銀事件」がモデル。

    バブル経済崩壊の数年前に起きた「平和相銀事件」がモデル。 主人公・井浦は元東京地検特捜部のエースで将来の検事総長候補と言われた平和相銀の監査役で弁護士の伊坂重昭氏がモデルである。 関東地方を中心に駅前の一等地に多くの店舗を構えていた平和相銀(小説内では「東都相銀」)が某関西系巨大銀行に狙われ、その謀略によって最終的に吸収合併されていくまでの過程が描かれている。(某巨大銀行もその後バブルの崩壊によって大変な修羅場を迎えることになるわけだが。) 著者は日経新聞の名物記者と言われた大塚将司氏。 まぁ、小説なのでところどころフィクションも交じっているだろうがある人物が某巨大銀行の子会社が融資した金を使って東都相銀の株を創業者一族から買い占めるところなどは事実に沿っているかもしれない。 かなり面白い経済小説だった。

  • 金融機関にお勤めに人にはお薦めを!

    金融機関に勤めていた団塊の世代の私達には知り過ぎた内容ではあるが、金融機関に勤める若い人には一読をお薦めしたい。 オーナー経営の金融機関はまだ多いが、いつ何時、同じような問題が起きるかわからない。 スルガ銀行がそうであり、オーナーではなくても山口銀行しかりである。

  • 謀略銀行

    さすがダイヤモンド経済小説大賞・優秀賞受賞にふさわしい小説だ。 かつては創業者一族のために不良債権に積極加担した監査役達であったが、日銀監査の結果を受け銀行再建に乗り出した実験派4人組だったが、次から次へと期待を裏切る陰謀、成り行きにとうとう辞任、逮捕にまでいきついてしまう。 結果的には犯罪者になってしまったが、彼らの行動を100%批判できるものでもないし読後感としてはやりきれない虚しさが残る。 一般文学通算899作品目の感想。2012/12/23 21:50

  • 大悪対小悪

    日本経済新聞社を内部告発し懲戒解雇された著者の作品です。 巨額の不良債権に苦しむ中堅銀行「東都相互銀行」が舞台です。 ファミリー企業への乱脈金融を行い銀行を私物化してきた創業者一族と、再建しようとする経営陣の戦いが描かれています。 経営側は、東都相互銀行創業者に請われた監査役...末は検事総長と言われた元検事「井浦」、大蔵省出身の会長「田中」。 創業者側は、裏のフィクサーを通じた政財界。 元検事、元大蔵省役人がいかに世事に疎いかが浮き彫りになってしまうのですが、さてどちらに軍配があがるのでしょうか? 解説者が、平和相銀を引き合いに出していますが、確かに平和相銀の背景を頭に置きながら読むと更に面白いと思います。

  • 時代設定が古いかな?

    設定やストーリーはとても面白かった。実権4人組VSオーナー一族の確執や政治家や省庁とのお金のドロドロした部分など。時代設定が数十年前ということもあり、あまり経済に詳しくない私には難しい部分もあったが、ダイヤモンド経済小説大賞受賞作ということもあり、読み応え十分です。

  • 意外に 面白い

    小説として 完成度が比較的 高いので ブンヤさんだと認識していたので 少し びっくりしてしまった。素材次第では もっと光る方なんですね。 また この事件は 賄賂ばかりに 焦点が集まるけど 実際は 情実融資が 問題だったわけで 小説なんで 仕方がないけど 本題の方に 力点を おいて欲しかった。

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