白い手の残像
料亭経営者の死を発端に、銀行、建設会社、料亭の黒い関係が浮かび上がる経済ミステリ。記者や会計士の視点から、金融界の癒着と策謀を追う。
作品情報
『白い手の残像』は、汐見薫による作品の核を、読者に届く物語や思考として結晶させた一作である。
料亭経営者の死を発端に、銀行、建設会社、料亭の黒い関係が浮かび上がる経済ミステリ。記者や会計士の視点から、金融界の癒着と策謀を追う。 受賞作としての文脈だけでなく、作品そのものが扱う主題に沿って読める。
レビュー要約
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業界の裏側を扱う題材とミステリの推進力が評価されている。事件の構図が見えてからも、関係者の利害がほどけていく過程に読み応えがある。
書籍情報
- 出版社
- ダイヤモンド社
- 発売日
- 2004-07-16
- ページ数
- 333ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784478930540
- ISBN-10
- 4478930546
- 価格
- 1650 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/経済・社会小説
Amazon.co.jp: 白い手の残像 : 汐見 薫: 本
レビュー
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小さくまとめ過ぎた
読み物として、そこそこ楽しめる。 人物の描写も丁寧であり、展開も飽きさせない。 しかし、経済小説としては物足りない。 企業・銀行・監査法人との癒着を主題にしているが、 現場に深く踏み込んで問題を抉り出す迫力は見出せない。 賞への応募作ということで 綺麗にまとめ過ぎた感がある。 情報量を求める読者には期待外れということもあるだろう。
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軽快な経済ミステリー。読みやすく興味深い作品。
高杉良の金融腐敗列島を軽くした経済ミステリー小説。大手銀行と監査法人、税務署、特捜と登場人物は幅広い。そこに自殺か他殺かのミステリー要素も加わり、作品に奥行きを醸し出している。非常に読みやすい。欲を言えば、銀行と監査法人の駆け引きを赤裸々に描くとともに、死の真相にさらに深くメスを入れられるともう一段深みが増すのではと感じた。
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展開が軽快すぎる
新聞記者の広瀬、元検事の老人コンビが目前で飛び降り自殺した女性に不信を抱き都市銀行に蔓延る不正融資の解明に挑む。 軽快でテンポ良くあっという間に読み切れてしまった。 なんといっても、銀行支店長、同監査法人、専務と言った不正を正そうと言った協力者のおかげであることは言うまでもないが、展開が調子良すぎるけらいがある。 一般文学通算1381作品目の感想。2015/03/08 15:40(in中国・山東省・青島)
関連する文学賞
- 城山三郎経済小説大賞 第1回(2004年) ・優秀賞