殺意の夏 (創元推理文庫 142-4)
望月芳郎『殺意の夏』は、受賞時の文脈で評価された作品である。作品名が示す主題を軸に、時代や社会、個人の経験を読み解く構成を持つ。
作品情報
殺意の夏は、受賞作としての輪郭を保ちながら、作者の関心を凝縮して伝える。
望月芳郎『殺意の夏』は、受賞歴を通じて読まれてきた作品で、作者の問題意識と表現の特色がまとまって現れる。刊行が確認できる場合は紙書籍の識別子を優先し、単独刊行が確認できない場合は雑誌号などの番号を流用していない。
書籍情報
- 出版社
- 東京創元社
- 発売日
- 1980-09-01
- ページ数
- 413ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784488142049
- ISBN-10
- 4488142044
- 価格
- 3400 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品/フランス文学
Amazonでセバスチアン ジャプリゾ, 望月 芳郎の殺意の夏 (創元推理文庫 142-4)。アマゾンならポイント還元本が多数。セバスチアン ジャプリゾ, 望月 芳郎作品ほか、お急ぎ便対象商品は当日お届けも可能。また殺意の夏 (創元推理文庫 142-4)もアマゾン配送商品なら通常配送無料。
レビュー
-
圧倒的重圧感を与える作品
「シンデレラの罠」等で有名なS.ジャプリゾの文学的作品。作品自体もマゴー賞を受賞し、映画化もされた。「シンデレラの罠」のようなトリッキーな作品では無く、少数の人間模様の描写で読む者に圧倒的な心理的重圧感を与える作品。 男に復讐を誓っている女がいる。一見女は奔放のように見え、復讐のため好きでもない男と寝る。読む方はいつかはこの女が殺人を犯すと確信する。しかし、中々殺人は起こらず作品中の夏の暑さにも影響され、読む方はジリジリとする。仮に殺人が起こったとして、作者はこの話をどう纏める気なのかという点も気になる。作者の罠に嵌って心理の迷路に入った読者を最後に待っているものは...。 トリッキーな作品とは異なる作者の幅広い芸域を見せた心理ミステリの傑作。
-
原題L'ete meurtrier 1977年Denoel刊。フランスの田舎の閉塞感
翻訳は1980年9月刊。田舎の消防隊、自転車愛好、大戦の記憶、など懐かしく思い出します。フランス小説はあっさりした短いのが多いですが、これは風俗描写も含めじっくりと描かれた傑作。アジャーニの映画を読後しばらくして観ましたが、やっぱり原作には及ばなかったですね… ジャプリゾさんの作品はどれも工夫がありとても楽しめる作品ばかりだと思います。