作品情報
宝石を届けるだけの仕事が、過去と血縁の闇を映し出す。
S・J・ローザンのリディア・チン&ビル・スミス・シリーズ。香港を舞台に、形見の宝石、少年、過去の因縁を結び、都会派ミステリと家族劇を重ねる。
レビュー要約
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シリーズの人物関係と異国の緊張感を楽しむ声が多い。依頼の小ささから事件が広がる構成が、探偵小説らしい読み味を生む。
書籍情報
- 出版社
- 東京創元社
- 発売日
- 2006-11-18
- ページ数
- 512ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784488153083
- ISBN-10
- 4488153089
- 価格
- 459 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/評論・文学研究/外国文学研究/英米文学
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レビュー
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いつも通りの
在米中国人の若い女性と、いろいろあって人生をはずれたアメリカ人中年(?)男性という異色の探偵コンビのこのシリーズ。その抑制されたトーンが好きで、新刊が出れば必ず買う、数少ないシリーズの中の1つです。2人の視点が巻ごとに交互に入れ替わるという趣向も面白い。(個人的には、ビルの方の巻が好きですが。) この巻では、舞台が香港ということで、リディアが少々はしゃいでいる感があるのがかわいい。ビルはいつもと勝手が違って、窮屈そうです。ストーリーはいつもの通り、手堅く失望はしない、というところです。年齢的にそろそろ文庫本を読むのが辛くなってきましたが、まあこのシリーズは字の小ささも気にならず読めますね。でも、できればもう少し大きな活字にしてくださると有り難い。 ところで、ちっとも進展しない主役2人の関係が気になるこのシリーズですが、厳格な母とも離れ、マイノリティを嫌でも意識せざるを得ないアメリカを離れ、リディアは今回、やや大胆な行動に出ます。ところが……。もちろんラブストーリーは単なる味付けに過ぎないとしても、こんなにじれったい2人に、本国の読者達は不満ではないのでしょうか。まあ、以後に期待、というところですか。でも、障害は多そうだなあ。
関連する文学賞
- シェイマス賞 第21回(2002年) ・受賞