作品情報
『屍の足りない密室』は『密室の鎮魂歌』として刊行された受賞作。
第14回鮎川哲也賞受賞作。応募時の題名は『屍の足りない密室』で、刊行時に『密室の鎮魂歌』へ改題された。東京創元社の創元推理文庫から刊行され、女流画家の個展会場を起点に、失踪と密室殺人の謎が連鎖する。
書籍情報
- 出版社
- 東京創元社
- 発売日
- 2008-05-10
- ページ数
- 306ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784488476014
- ISBN-10
- 4488476015
- 価格
- 993 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/ミステリー・サスペンス・ハードボイルド
第14回(2004年) 鮎川哲也賞受賞
レビュー
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まさにサスペンス
背筋がゾクッとするような謎の連続密室殺人が、オセロのようにパタパタとひっくり返ってゆく感覚。振り返れば、思い浮かぶいくつかの伏線が、一本の糸として紡がれる結末へ・・・まさにサスペンス小説の醍醐味溢れる作品でした。
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探偵役の存在しないミステリー
安楽椅子探偵も敏腕刑事も登場しない普通の中年女性が主人公のミステリー。 そのおかげで、読者も主人公といっしょに数々の謎に首を捻ることができます。 論理的に話しは展開していき、かなり高レベルな小説です。 面白くて、ついつい一気に読んでしまいました。 一つ言いたいことがあるとすれば、金欠中にうなぎは食べるな。
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密室へのこだわりは感じず
手品というのは、「なんだ。そんなことだったのか」と思わせる単純明快なタネがあるからこそ、すごいのだと思う。密室ミステリも同じだ。だが、昨今の密室ミステリはトリックがだんだんと複雑化してきている。数が増えれば、複雑化するのはやむを得ない。しかし、だからこそ単純明解な密室トリックへの想いが募るのだ。 本書は、そんな書評子の気持ちに部分的には応えてくれるあるものの、密室のなぞが解けたときの充足感もそれほどでもなく、全体的には消化不良気味であった。ただ、軸となる刺青の謎や動機では惹きつけられる部分があっただけに、ほかの完成度の低い密室事件は余分だった気がする。
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期待してなかったが
読み始めると一気に最後までいきました。 登場人物の内面が良く描かれていて共感できた。
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傑作だと思う
京都の描写が女性らしい目の付け所で紹介されてミステリーの中で違った意味で楽しめた。 作者の略歴を見ると化学が専門でさらっと専門知識をうまくストーリーの中に取り入れている。検索すると作者はいろんな大きな賞で最終エントリーまで残っておりかなりの実力者であるようだ。次作も楽しみだ。はっきり言って引き込まれた。
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背筋の凍る思い
女流画家の絵に描かれた不思議な模様の謎が、圧巻です。最後の章は読んでいて背筋の凍る思いがしました。登場人物間の心理的な関係が非常に面白く描かれており、また何人かの奇妙な登場人物が不思議な彩を添えているのがよいです。絶対お勧めの一冊です。
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男女の妄執
2004年に出た単行本の文庫化。 第14回鮎川哲也賞の受賞作。 新人のデビュー作だが、そうとは思えないほど小説としてのレベルが高い。文章も良く出来ているし、ストーリーにも破綻がない。密室トリックはちょっとアレだが、全体のプロットもなかなかのもの。ミステリとして、充分に満足できる作品に仕上がっていると思う。 ポイントとなっているのは、男女の妄執。ここまで来ると美しいね。
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いささか無理がある?
密室に関するトリックがいくつか並びますが、あまり興味が湧かなかったというのが正直なところ。 登場人物のキャラにもちょっと無理があるような。 他にはいないというのが、この小説の売りなのでしょうが…?
関連する文学賞
- 鮎川哲也賞 第14回(2004年) ・受賞