日本の文学賞

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水使いの森 (創元推理文庫)

創元ファンタジイ新人賞

水使いの森 (創元推理文庫)

庵野ゆき

水の力をめぐる異世界ファンタジイ。水蜘蛛族の女タータが砂漠で拾った少女ミイアは、王家の双子の片割れであり、国を乱すほどの力を秘めていた。

異世界ファンタジイ王家創元ファンタジイ新人賞

作品情報

砂漠で拾われた少女の水の力が、森と王国の均衡を崩していく。

東京創元社より二〇二〇年三月に創元推理文庫として刊行。応募時タイトルは『門のある島』で、第4回創元ファンタジイ新人賞優秀賞受賞作。砂漠、森、水を統べる力、王家の継承をめぐる陰謀が絡み合う。

レビュー要約

  • 映像を思わせる世界描写と、科学的な感覚を交えた設定が魅力として語られている。ファンタジイとして読みやすく、続くシリーズへの入口にもなっている。

書籍情報

出版社
東京創元社
発売日
2020-03-12
ページ数
389ページ
言語
日本語
サイズ
10.8 x 1.6 x 15 cm
ISBN-13
9784488524074
ISBN-10
4488524079
価格
1034 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/SF・ホラー・ファンタジー

双子が王国を滅ぼす 跡継ぎの妹をさしおいて水使いの力を示した王女は、 国の乱れを恐れ密かに城を抜け出す。 魔法と陰謀渦巻く本格異世界ファンタジイ 第4回創元ファンタジイ新人賞優秀賞受賞 水使い、それはこの世の全ての力を統べる者。水荒れ狂う森深くに棲む伝説の水蜘蛛族の女タータは、砂漠で一人の愛らしい少女を拾う。彼女は〈砂ノ領〉の統治者イシヌ王家の双子の片割れ、ミイア王女だった。跡継ぎである妹を差し置き水の力を示したミイアは、自分が国の乱れの元になることを怖れ、独り城を出たのだ。そんな彼女に水の覇権を争う者たちが迫る。第4回創元ファンタジイ新人賞優秀賞受賞、驚異の異世界ファンタジイ。

レビュー

  • 濃密な幻想小説の世界が凄まじくも楽しい

    舞台背景が破綻なく細部にまで構築されていて 読み解いていくのが情報量も多く楽しくじっくり味わえる 久し振りの本格大型ファンタジー作品です 三冊まとめ買いでじっくりゆっくり読書時間を揺蕩うにお勧めの作品 三冊読了して圧倒されました素晴らしい世界観です

  • 登場人物それぞれの成長が良かった

    女王、王女、水蜘蛛族、見ゆる聞こゆる民、持っている者持たぬ者、たくさんの登場人物それぞれがさまざまな大剣を通して成長していく物語。最後が少し急ぎ気味で終わったように思いましたが、これからもこの世界が続いていくのだという広がりを感じることができました。

  • 繊細で壮大な物語

    タータ、ミイア、王妃、ハマーヌ…立場の異なる複数の視点から描かれる鮮やかな世界に夢中になった。ばらばらだった物語が一つになる。まるで水使いが織りなす繭のように。どの人物も印象的で、物語中で記述されていなくでも、その人生を想うことができた。タータの美しき術に魅了され、ミイアの成長に驚かされ、ハマーヌとウルーシャの友情に涙する。とても読み応えのある物語だった。

  • 圧巻…!!

    圧倒的な世界観。映像が悠々と浮かび人物描写も素晴らしくかつしっかりとした構成でグングンと引きずり込まれます。これで新人賞なんて!続きが読みたい…!!

  • 幻想と成長が織り成す珠玉のファンタジー

    敬称略 庵野ゆき著の「水使いの森」は、ファンタジーの要素と深い人間ドラマが見事に融合した作品。 物語は、水を操る能力を持つ主人公が、自分自身の力と向き合い、成長していく様子を描いている。 庵野の描く世界観は細部まで丁寧に作り込まれており、読者はまるで自分がその森に足を踏み入れたかのような感覚を味わうことができる。 特に自然の描写や水の描き方には美しさがあり、文章から鮮明なイメージが浮かび上がる。 登場人物たちも魅力的で、それぞれが持つバックグラウンドや心の葛藤が丁寧に描かれている。 主人公の成長を支える仲間たちとの関係性や、敵対する者との対立は、物語に緊張感と深みを与えている。 特に、主人公が自分の力を受け入れ、制御していく過程は感動的で、共感できる部分であると感じる。 物語の進行はテンポ良く進み、読者を飽きさせることは無い。 一方で、時折挿入される静かなシーンや内省的な瞬間は、物語に一層の深みを与えている。 これにより、物語は単なるファンタジーにとどまらず、人生の教訓や自己成長のテーマを含んだ深い作品となっている。 本書は、美しい描写と深いテーマが調和した、心に残る一冊。 ファンタジー好きはもちろん、心温まる物語を求めるすべての読者におすすめ。 庵野ゆきの筆致は、読者に強い印象を残し、読了後も長く心に残る。

  • 期待の新人

    初期のころのグインサーガを感じられるような熱量を感じられたハイファンタジーでした。 最近のゲーム的なファンタジーはちょっと・・・という人向け。 荒削りながらも魅力的な世界観とキャラクター、作者さんはこれがデビュー作みたいなので次回作以降にも期待大です。守り人シリーズみたいに展開してくれると嬉しいです。

  • 登場人物が魅力的

    面白かったですね。 続編が読みたいと思える作品でした。 仲間おもいなのに、その方法が真逆の二人の水使い。 子供なのに、しっかり王女としての生き方をするミイア。 友情と一言で言ってしまうには深く、複雑な心情のハマーヌとウルーシャ。 魅力的なキャラたちに引き込まれました。 式を使っての戦いも凄い。 結末は考えていたものとは違う方向に。 わぁ~、だったらこの先の展開をぜひ読みたいです。 続巻を書いてください。 ただ、☆がひとつ減ったのは、 子供を一人殺せば済むという北将の考え方と、人が死ぬのが好みではなかったためです。 私の好みですので悪しからず。

  • 内容に感心した

    物語のアイデア、展開等良かった。シリーズ続編が待たれる。

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