ウォーシップ・ガール (創元SF文庫)
かつて戦争で傷を負った知性を持つ重巡洋艦〈トラブル・ドッグ〉は、休戦後に軍を離れ、人命救助団体で活動している。遭難信号を受けて、惑星群が奇妙に彫刻された星系ギャラリーへ向かった彼女は、銀河の命運を左右する争いに巻き込まれていく。
作品情報
傷ついた戦闘艦が救助船として再び宇宙へ向かう、スケールの大きなスペースオペラ。
『ウォーシップ・ガール』は、ガレス・L・パウエルの Embers of War の邦訳で、英国SF協会賞長編部門受賞作である。軍を離れたAI艦〈トラブル・ドッグ〉が遭難信号をきっかけに異様な星系へ向かい、過去の戦争の傷と新たな危機に向き合う。宇宙戦争、人工知能、救助活動を組み合わせたテンポのよいSF長編。
レビュー要約
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知性を持つ戦闘艦を主人公格に据えた発想と、戦後の罪責感を抱えた救助劇が評価されている。複数の視点と大きな宇宙規模の展開を楽しめる一方、人物と勢力関係の多さには集中力を求められる。
書籍情報
- 出版社
- 東京創元社
- 発売日
- 2020-08-12
- ページ数
- 464ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 10.6 x 1.9 x 14.9 cm
- ISBN-13
- 9784488759025
- ISBN-10
- 4488759025
- 価格
- 1320 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/SF・ホラー・ファンタジー
ぼくはミサイルの姿をした十四歳の少女だった。 元軍艦AIは銀河の命運を背負って戦う― 英国SF協会賞受賞作 星間紛争中のある重大事件にかかわり、心に傷を負った重巡洋艦のAI〈トラブル・ドッグ〉は、終戦後にみずから軍を辞した。その後艦の武装を下ろして人命救助団体に加わり、新たな艦長サリーらと共にレスキュー活動に勤しんでいた彼女は、あるとき遭難信号を受信する。すべての惑星がオブジェのように加工されている謎の星系・ギャラリーで、民間船が何者かに撃墜されたというのだ。急ぎ駆けつけた〈ドッグ〉は、銀河の命運を賭けた戦いに巻きこまれる。はたして14歳のAI は銀河を救えるか? 2018 年英国SF 協会賞長編部門受賞の傑作宇宙SF 。
1970年、イングランド南西部のブリストル生まれ。グラモーガン大学(現サウス・ウェールズ大学)で人文科学と創作を学び、2008年まで大手ソフトウェア会社に勤務。『ガンメタル・ゴースト』で2013年度英国SF協会賞長編部門を受賞(アン・レッキー『叛逆航路』と同時受賞)、2016年星雲賞海外長編部門候補。『ウォーシップ・ガール』で2018年度英国SF協会賞長編部門を受賞。
レビュー
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続編の翻訳に期待
そのうちに読もうと思って買っておいたものの、(適切とは言い難い?)邦題と表紙絵によってジュブナイルかと誤解して後回しにしていました。一読すると英国SF協会賞受賞も素直に納得できます。面白いです。海外SFが好きな方にはお勧めできます。艦船のAIが活躍する作品ではありますが、アン・レッキーの叛逆航路三部作のAI「ブレク」が「主人公」であるのとは異なり、こちらのAI「トラブル・ドッグ」はあくまでも「主要登場人物の一人」です。これ一冊だけでも物語は完結していますが、三部作の第一作であると知ったからには続編の翻訳、発売を期待しております。これは続きが読みたくなるレベルの作品です。
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邦訳タイトルとカバー絵の失敗。内容はガチSFです。
邦訳タイトルとカバー絵の失敗です。このタイトルとイラスト見たら、元宇宙船だったアンドロイド少女が仕事に・恋に大活躍するラノベ的内容を想像しちゃいます。実際の内容は戦争犯罪の本質に切り込んだ重厚なテーマを持つハードSF作品で、宇宙船の頭脳が人間の女性と犬の成分で培養された物という設定。女性を元に製造されて14年なので、少女と言えなくも無いが。ちなみに、カバー絵は、船の頭脳が搭乗員とコミュニケーションする際に使用するアバターなので、これも嘘ではない。とにかく本書の「見た目」に騙されることなくハードSFファンにはお読みいただきたい。 本来は本書を第一部とする3部作らしいのだが、本書のセールス的躓きにより続編は邦訳されなそうなのが残念でならない。邦訳タイトルの減点により星4つです。 本書の作家であるガレス L パウエルは、前回の作品「ガンメタルゴースト」も邦訳タイトルが意味不明だった。無理にひねった邦題を付けない方が良いと思うのは私だけ?
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小難しくない。
無駄に疲れる小難しいは無し。 人々の決断にドキドキできて、読んでて続きが気になって、もう少し読みたくなる本だった。 ただし、翻訳は良くはない。
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アマチュアの書いた小説だ
キャラクター描写がなってない アイディアは生かせてない 内容は中途半端 辛口の評価にならざるを得ない
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翻訳家ののレベルが低すぎ
ラノベ作家に翻訳版書かせた方がまともなものができたと思う 小難しく書けば高尚に見えるという翻訳家のエゴが丸出しの駄作 翻訳家を変えた完全版の出版を願う
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闘うオバサン達の物語、なのですが…
この邦題とカバー絵はちょっと詐欺っぽいですよね。 本文の中に確かに「十四歳の少女」という言葉はありますが、一種のジョークを含んだ比喩的表現なのは、前後関係から明らかですから。 元戦闘艦〈トラブル・ドッグ〉のAIは“人格"のベースに、主として死んだ女性(少女ではなく)の意識が使われているという設定ですが、普通に考えて軍艦のベースに十代前半の女の子は使わないでしょう? 物語自体も、十代の若い読者を対象にしたものではありません。かなり重厚でハードで、主要登場人物も殆どがいい歳の大人ばかりです。 しかも危機にしっかり立ち向かって行くのは、〈トラブル・ドッグ〉も含めて、皆女性ばかり! 男の登場人物は悉く、立ち向かおうとしても出来ない甘ったれな臆病者や、問題も責任も全てしっかり者の女性に丸投げしようという卑怯者ばかり!! 作者は男性のようですけど、何を考えてこんな情けない男ばかり登場させたんでしょう? とても謙虚な人で、宇宙規模の大内戦を終わらせて平和を実現するなんて大仕事は、とても我々男子供には無理です、女性、それも経験値の高いオバサン達におまかせしますよ、と言いたいのでしょうか。 それとも何か困った事があれば「ママ、お願い」と言えば、いつでも"ママ“が助けてくれると思っている"赤ん坊男“なのでしょうか。 そんな男達の子守りなんてやってられるか、と言ってしまうと生き延びられないのが戦場の辛さ。それを承知で丸投げしようという男共には、オバサンとしてはもう、怒りと疲労しか感じませんね。
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面白いです。
他のレビューのとおり、序盤の翻訳が読みにくいです。中盤以降は、それほどでも無いです。 それよりも、伏線が集約していくストーリーが見事です。 最初を我慢して読み進めると、あとは一気読みです。
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ものすごく読みにくい
読み進めれば面白くなるのかな、と思いながら読んでみたけれど、面白くなるより辛くなるのが早かった。 「ロード・オブ・ザ・リング」を読んでタバコの話で挫折するのと同じと言われたら、再挑戦してもいいけど、そこまでの物でもないんでしょ?あちらは、聖書や古代の年代記の書き方を模して、細かい数とか産物の話を羅列しているのだと思うけれど、本書の冒頭は「構成が悪いだけ」だと思うな。 だいたい「少女型AI」という設定がもうレトロ過ぎて深追いしたく成らない。
関連する文学賞
- 英国SF協会賞 第50回(2018年) ・受賞